人権を守るべきか

人命を守るべきか

否 否 否

2020年の春も終わった

やはり独我論に至らなければならない

国家にころされてはならない

水たまりに気を ....
バターは素晴らしい
バターは偉大だ
バターを見ているだけで幸せな気分になれる
人類はバターの前にひれ伏すべきだ

おかしいな
ぼくはバターが好きなだけなんだ
それがどうしたことか
こん ....
今夜は雨もしとしと降っていて
もうずいぶん遅いから
誰も訪ねてはこないだろう
だから玄関に鍵をかけて
雨や風が外の空気を伝えてこないように
窓もしっかりと閉めて
ひとりで
瞑想するように ....
かれはすごい 
てんかんの発作で
鼻の骨が見えそうな傷を負っても 
支援学校の上級生に引っかかれ
ほおに血を流しても

夜、パパが家に帰り 
ドアを開くやいなや
百万ボルトにまさるほほ ....
お言葉ですが、と言った男
確かに言葉に違いない
うまく喋る
来年の言葉も昨年のように喋る
言葉は耳で聞くものではなく目で見るもの
肉体だからね、目で見る
 山下君、山下君だったね
 はい ....
全ての生命は最終的に緑になる
彼女はそれを信じているが
俺は確かめたらいけないと思う

そして最悪の見た目のパスタを
最高の笑顔で俺に差し出し
俺の瞳の中に毎回奇跡を起こそうとする

 ....
 
 
水に濡れたまま
雨にうたれている
妻が傘の下からタオルをくれる
いくら拭いても
濡れタオルだけが増えていく
妻は可愛い人
こんな時でも傘には入れてくれない
濡れタオル屋でもや ....
僕はマリオネットである
ただ、本当にマリオネットという訳ではない
まるで、マリオネットの様に動くからである

人にこれを買って来いと言われたら
すぐにでも買いに行く
人にこの仕事をお願いし ....
 
 追いかけては払い 戻され
       血の渦が逆流する
 沼地に咲く菫 六月の花瓶
   雑草をなめる一匹の小羊よ
睡る白い乳房の傍らに
  ときに割れた皿で心臓をえぐり
手相が ....
初めてのキスはコンクリートのようだった。
鉄のように冷たくなった手で
そっとあの人の頬に触れる。

身を委ねたその顔は
美しい写真のように切り取られ
魅了されてしまったのだ。

その写 ....
1

毎年この日の夜には
上原君の星が話しかけてくるはずなのに
今年は何も聞こえてこなくて

見上げても光が揺れることもなく
なあ、もう忘れちゃうよ
と、小さく嘘をついてみた ....
ぱらぱら毛布にくるまって
はらはら伝わる母の熱
雪降る街は寝静まり
時を白く染め上げて
束の間君を母とする

ぱらぱら毛布にくるまって
はらはら伝わる君の熱
雪降る街は寝静まり
時を ....
1

コミケの意味さえも知らずに、そこでは生身
のラムちゃんが見れると聞いたのもので。中
味も知らない冊子を所定の場所にドンと置く
と、待ってましたとばかりに、とは言え、一
言 ....
空っぽのパーティーの肉料理
こんもりとぶ厚い太腿

276,000回のキッスと
体裁のよいオードブル

雑誌のポケットにしまわれたゴシップ記事
インデントされたままの挨拶文みたいなラブレ ....
 
 
木立ちを抜けていくのが
私たちの木立ち
だからすっかり抜けてしまうと
教室がある
先生は、と先生が言うと
先生は、と復唱する私たち
やがて始業のチャイムが鳴り
つまりそれは
 ....
 
 
店員さんが運んできたコップの中に
凪いだ海があった
覗き込めば魚が泳いでいるのも見える
こんなにたくさんの海は飲めそうにない
先ほどの店員さんを呼ぼうとしたけれど
彼女なら里に帰 ....
頭上にはきらめく星に満ちた夜空があり
その夜空へと向かう銀の螺旋階段があった

その螺旋階段を
のぼってゆく二人がいた
それもワルツを踊りながら
くるり くるりと
軽やかに優雅にのぼって ....
誰の手が自分を温める? 

日本の何処かに
そんなお方はいるやも知れぬが 
ああせめてその日まで 
俺は俺の情けない手で 
俺自身を温める 

俺は俺の最上の友達 
人知れぬ 
酸 ....
痛覚レセプタ

ちょびひげのおじさん、今でもフィルムの向
こうから笑わせてくれる。拳を振っている。
誰もの幸せのために戦っている。そのときに、
必ず痛くなるものをさらけだしている。 ....
耳鳴りが気になって眠れない
そう言う君の耳に自分の耳を当てて
同じ耳鳴りを聞き続けた

あれしたい、これしたい
語り合う夢はまだまだある
この年になればいっそのこと
実現しない無 ....
近所に世界の果てが出来た
白いベンチがひとつあった
僕らはベンチに腰かけて
パストラミのサンドイッチを食べながら
突き当りで折り返して行く飛行機を眺めた
世界の果ての地面にも小さな虫はい ....
終わりが見えている
絶望的な恋

聞けない声を思い出しながら
忙しくても
疲れていても
あなたに会いたい

朝晩、冷えてきたから
余計に恋しい
さみしい
バカみたいにいい歳し ....
通り過ぎていく物売りの声が
私を非難したのかと
過敏になる窓の隙間から
秋風がするりと
いかにもなれた振る舞いでカーテンを揺らし入り込む

今直面している重大な問題を
言い当てられた気 ....
人の息と
息の間で
僕は
息をした

僕の息と
人の息の間で
君は息をした

僕の息と
君の息の間に
朝はあった
毎朝
朝があった

生きていれば良いこともあるさ ....
夜中
外がやけに騒がしい
雨が降りやがる
風が追い討ちをかけてくる

ウルサイ
うるさくて眠れねぇ
台風のヤロー
いい加減おとなしくしねぇと
ただじゃおかねぇぞ

さっさとどっか ....
うええーん、えん、えん、えん

男の子が一生懸命に、泣く
ぜんしんぜんれいで、泣く

いつのまにかおじさんになった僕が
ぜんしんで泣いたのは
もう何十年前のことだろう

うええーん、 ....
食パンは6枚切り。
君と僕と近所の鯉とで2日分。
生まれたときは誰もいなくて
ひとりぼっちだったんだ

でもね雲さんがやって来て
雨をたくさん入れてくれたよ
その晩はとてもよく眠れたんだ

朝になったらドアを叩く音がしたよ
アヒル ....
雨が強さを増したので
ラジオの音が消されてしまった

ボリュームをあげて聴き続けるか
それともいっそスイッチを切るか

しばらく悩んでラジオを消した
雨はいよいよ 激しさを増す
 ....
気温25度ぐらいの
する事のない晴天の日は
それ自体がひとつの音楽だ
階段を登って空を見上げると
悲しい思い出が粘度の低い唾液となって
唇の端から漏れる
引き延ばされるありきたりなフレーズ ....
木葉 揺さんのおすすめリスト(1400)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ケムール人はこう言った- ナンモナ ...自由詩6*20-4-17
バターのうた- 一般詩人 ...自由詩820-4-15
訪問- 岡部淳太 ...自由詩1120-4-12
電球のひと_――ダウン症児の息子に――- 服部 剛自由詩1120-4-8
明滅- たもつ自由詩1520-4-2
パスタにかけるなら優しい森だろう- 山の雫自由詩220-2-25
濡れタオル屋- たもつ自由詩13*20-2-21
マリオネット- 瀧石夢真自由詩420-2-15
母の死- アラガイ ...自由詩5*20-2-15
キスの詩- 1月の睦 ...自由詩320-2-8
Astronomy_club- AB(な ...自由詩10*20-1-27
ぱらぱら毛布- ひだかた ...自由詩320-1-27
Egg-Lab-Mates- AB(な ...自由詩9*20-1-24
パーティー- 梅昆布茶自由詩820-1-21
教室- たもつ自由詩920-1-21
ランチ- たもつ自由詩1520-1-5
星空への螺旋階段- 塔野夏子自由詩2+*19-12-31
即興対話詩1_~おもろい日々へ~- 服部 剛自由詩319-11-23
あ、- AB(な ...自由詩15*19-11-19
片思い- たもつ自由詩1219-11-17
世界の果て- たもつ自由詩519-10-6
かみさまが居ないうちに- あるみ自由詩2*19-10-6
ビール飲みながらまじめな話なんかしてはいけない- Lucy自由詩11*19-9-16
毎朝- たもつ自由詩14+19-9-13
台風が許せない- こたきひ ...自由詩719-9-9
涙のあと- 服部 剛自由詩219-8-29
食パン- クーヘン自由詩4*19-8-17
池が言うには- 丘白月自由詩219-6-28
六月十五日- 八五郎自由詩119-6-15
手すりの感触はもう忘れたけれど- noman自由詩319-6-3

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