ぼくは今日、ぶちこわされて帰る
派手な火花とは無関係さ
みたことはあるんだ
見たことがあるっていってんだろ
派手な花火
昨日までまともだった
いいやつだったんだ昨日までなら
今日に至 ....
本当は存在しないもの
駄菓子の当たり
国境線
赤道


本当は存在するもの
自販機の当たり(たまに当たるんだぜ)
戦争
ひとり


地球儀にキャプテンがいる
片言の日 ....
どうか
この手が
だれかを
たたいたり
せずに
ありますように

どうか
この脚が
届けものを
とどけ
続け
られますように

どうか
この瞳が
まっすぐで
逸らされ ....
言ってやろうか 聞かせてやろうか
俺を産んだ女は無学で
字もろくに書けねえ読めもしねえ女だった

昭和二十年
この国は戦争でぼろ負けになり
東京辺りは焦土と化してしまったけれど
嫁ぎ先は ....
夢の中で、
歌うことも笑うことも靴を履くことも忘れる。

夢の後で、
体の中に風が吹いているのを感じる。

窓の外、
静かな空に煙をくゆらす。

振り返ると、
空っぽの住処。

 ....
病床の旧友よ、それでもなお、夏への憧れを失わずにいておくれ。
学び舎は今でも坂の上に、サイダーは学食の自販機で冷えているよ。
719円でブラジル産の
冷凍の鳥のもも肉を2㎏買ってくる
冷水に漬けて流水で解凍すると
だいたい8枚のパテがとれる
一枚ずつ小分けしてラップで包んで
冷凍庫に入れて冷凍しておく
これを一枚 ....
ぎらぎらと陽が照っている
草木が緑に燃えている
世界はゆらゆらと揺れている

折しも二匹の紋白蝶が
絡み交わり輪を描き
白々と視界を過っていく

いったい何処へ行くのだろう?
自ら描 ....
真っ白な世界にセミの声がある

言葉たちがぼくらの中で暮らしてる

みたことのない風景を聴いていた

いつもよりくだけたきみが笑ってる

日々を流れた時間たちと、また会いたい
髪を切った
君のくれたヘアピンが付けられなくなった
服を変えた
ポケットに手を突っ込む癖が無くなった
口を塞いだ
好きだったあの歌が歌えなくなった
少しづつ
透明になっていくのが分かって ....
降り始めたちいさな雨粒を
ひとつひとつ
こぶしで撃っていく

敵のいない闘い
ボクサーのロードワーク

撃ちきれない雨粒のなん粒かは
火の玉になり
眼球の中で
また、道々の砂利のす ....
水に押された風が
屋根の上を梳き
かがやきを降らせ
音を降らせる


光の羽の子と光の蜘蛛の子が
どうしたらいいかわからずに
ずっと見つめあったままでいる
風の螺旋が ....
廃田の草を刈っていると突然大雨となった
しばし、刈り払い機を雨の当たらない所に置いて
雨の中に立ったまま私は辺りを見ていた

これからのことを打ち消すように
雨は降りしきり、そしてまた
何 ....
光を求めて集まったのに
そのまま殺される虫のように
希望を求めて生きて生きて
その挙げ句に朽ち果てるとか
有り得ないことが現実になる
だって私は世界の中心じゃない

それでも運命って何か ....
掃かれていく埃にも誇りがあった

梅のような苺のような色の飴

雨粒の振りして降ってるちいさな星

幻のように優しい声だった
なにひとつ考えられなくて
どこまでも砂浜を歩いていた
大空を飛ぶ海鳥が
風に乗って自由な午後にたゆたっていた。

そしてなにより、
照り返しが眩しくて
水平線へと続く青い空と海が揺ら ....
この道の
最果ての夜明けで
または、
赤い月の落ちる砂漠の中心で、

裁断用のハサミで
制服のスカートを切りあおう

か細い指で、ずっしりとしたハサミを持って
瑞々しい太腿を切ら ....
それは星に名前を付けただけで
宇宙の真理を解明したという
勘違いと似ていた

孤独はとてつもなく深い

何千年も
人類はその溝に落ち続けている

継続的にかかる重力が
人を盲目にす ....
落ちこぼれの僕たちは、硝子瓶の外へこぼれ落ちてしまおうぜ。
美しいだけの硝子瓶の外へ、泥臭いトレッキングブーツを履いて。
幾重もの黄昏が
共鳴する中を歩いている
自分の黄昏
知っている誰かの黄昏
あるいは知らない誰かの黄昏
数知れぬ意識の黄昏

黄昏てゆくのは今日という日
あるいはなんらかの時世
あるい ....
むらさきの
山と山のあいだに
真っ黄色の
満月がみえる
ようかん

栗羊羹

爪楊枝で刺して
爪は刺さないように食べて

妖怪のフリして眼鏡を
牛乳瓶の底みたいに
し ....
夜は錯覚してしまうな
眠りたくない気持ちを差し出して
手に入れた特別な力が
割れたコップみたいに
絶望の淵で生きている
誰かに認められる日までは
いっぱい泣いても良いんだよ
みんなが最終 ....
その蜜をかけて
わたしのすきなバニラの
エッセルスーパーカップに
全部にかけたいけれど
大きいので
内の蓋を少し開けて
半分ね


地面を舐めている
落とした自分のを
命にな ....
とある場所に
アベイガイダレデモイイ村
という村がありました
この国の悪の支配者
アベを罵って楽しく暮らす村でした

ある村人が
他の村の人から
アベ以外誰がいいのか言えないの?
と ....
氷山にあいた窓に
鳥と気球と蝶がいて
空を見たまま飛べないでいる
ひとつ 逆さのアルファベット


雨の隣には雨
その隣にも雨
雨のむこうの雨
雨のふりをした雨
 ....
某月某日

 20200年4月1日ですね。


某月某日

 どいつもこいつもマスクマスクうれせえや。俺はしてないぞ。タバコも吸ってるぞ。低収入だが給付金は断る。飲み屋のおっちゃんにでも ....
僕には才能がないようだ

趣味が高じてもどこかで壁にぶつかる
苦しい
とても苦しい

ふと周りの人を見てみると
壁を軽々と乗り超えているみたいだ

自分だけが取り残されたようだ
苦 ....
憂鬱な空は
まだ残っているけど
雨は慎ましく止んだ

枝先からぽとんとひとつ雫が落ちた
顔に当たると弾けて飛んだ
ちょっと冷たいけど気持ちがいい

見上げると
沢山の雫の子供たちが
 ....
この世界に生まれた日
産声をあげた時に
空模様が晴れだったか雨だったかなんて
知らない

その時
何処かの誰かが私のへその緒を切ってくれた
その何処かの誰かの今の所在なんて知りようがない ....
たれさがりが奇麗だね
魚竜の鰭の一夜干しかと思ったよ
春のおわりを
そしてそれは夏のはじまりを
予感させる
夜の漆黒の稲光
瞬間を狂喜する視覚野
木葉 揺さんのおすすめリスト(1400)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 竜門勇気自由詩2*20-7-28
地球儀- wc自由詩1020-7-28
どうか- 道草次郎自由詩420-7-26
言ってやろうか。聞かせてやろうか。- こたきひ ...自由詩1020-7-26
夢の中、夢の後- 福原冠自由詩620-7-25
サイダー- クーヘン自由詩15*20-7-23
詩人もどき、ジム・プリマスの毎日- ジム・プ ...自由詩6*20-7-21
夏のこの日に- ひだかた ...自由詩620-7-19
声に暮らす- 水宮うみ川柳2*20-7-19
余命10行- ひとつき自由詩320-7-4
ボクサーと燃えたカエル- そらの珊 ...自由詩13*20-7-4
空と虹彩- 木立 悟自由詩820-7-3
これから- 山人自由詩17*20-7-2
死への疾走- もとこ自由詩4*20-6-25
わからなかった- 水宮うみ川柳2*20-6-24
ねぇ?終わりかたがわからないんだよ。- 秋葉竹自由詩520-6-20
空を切る、斜め上からの投下- ゆるこ自由詩9*20-6-18
星に名前を付けただけで- Fufu自由詩320-6-12
落ちこぼれ- クーヘン自由詩13*20-5-29
共鳴する黄昏- 塔野夏子自由詩11*20-5-27
まごころ- 秋葉竹自由詩520-5-25
天才- ミナト ...自由詩220-5-25
グッバイ、バニラ- 唐草フウ自由詩9*20-5-25
村のオキテ- 紀ノ川つ ...自由詩1*20-5-24
水光片- 木立 悟自由詩620-5-22
某月某日_ー_詩ではなく、批評でもない、ただの言葉- 石村散文(批評 ...9*20-5-6
才能- ぺぺ自由詩320-4-28
しずく- 風の化身自由詩120-4-26
この世界に生まれた日に- こたきひ ...自由詩220-4-26
終雷- ナンモナ ...自由詩8*20-4-22

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