空がある
雲はない
宇宙飛行士が今日の仕事をしている
独り今日に留まり呼吸に委ねる
凍りついた世界に小さな穴をあけ
釣り糸をゆっくり垂らす
僕が来た道に横断歩道はあっただろうか。
君はぼ ....
マンネリ
いつも
景色



記憶
思い出
あのころ
私が暮らすのは
マスクの内側の日々

教室でも
体育館でも
運転中も
教会でも

マスクの中で話し
マスクの中で怒り
マスクの中で歌い
マスクの中で祈る

どれも届かない
 ....
単純な答をぼくはたぶん知っているのだろう
人生って単純だけど優しい遊園地だなんてね

知性あるいは悟性とかいろいろあるけど
現実を処理できなけばとりあえずぼくだ

珍しい動物新しい道具予測 ....
無力だ
私は徹底して無力だ

感覚から離れようとして
認識の限界に触れ
虚しく知覚映像を貪る

魂は未だ自立せず
背を正して待機する
思考の直観の領域に
鮮やかな夢を見て
意識は ....
とおく、とほうもなく、微笑して、口をわらない何かがあって。カーテン留めを はずす事にさえ、充分満足できる何かがあって。そういうものをずっとさがしてきた気がする。そしてずっと見つからなかった気がする。
 ....
心を奪ってしまう
Eテレのくま
まつ毛の下で
すばらしく跳ねる関心
持てないマグを
もとうとする指
区切られた
きみ
裏方のママは腰痛で
でも
わらってる
きみがジュースをこぼす ....
令和三年・一月三日 
三が日の間に息子孝行しようと思い 
{ルビ周=しゅう}の小さな手を引いて
川沿いの道をずんずん、歩く

野球場の芝生を
解放していたので
そのまま手を引いて
ずん ....
11月の今頃になって
ハムスターが死にかけている
妻が巣箱の入り口に芋を置いても
出てくる様子がない
ペットショップで買って1年半
秋から急に痩せてきて
数日前から餌を食べなくなった
廻 ....
雷を髪に飾ることはできる、とあの人は言いました。
プラスチックの黄色い髪留めのことかと思いました
あるいは単なる冗談なのかと

朝食は取らない主義で
それはお腹が弱いから
薄紫の傘が立て掛 ....
たとえば接続詞の消えた世界で、そうして人類は文脈から解き放たれ。
ゆえに僕は何にも縛られる事なく、しかし君とは手を繋ぎたいけれど。
同じ人間なのに
平気で約束破る人がいる

同じ人間だから
必ずきっと
約束守る人はいる

同じ人間だけど
約束交わす相手さえいない

同じ人間なのに
平気で殺す人がいる

同 ....
夜、寝る前になって
やっと止まる原因不明の嘔吐感
医者はばんばん薬を処方し
私はばんばんそれを飲み
そうして実は気付いている

吐き出したいのはこの魂だ
上手く吐き出せない現状に
吐き ....
紙飛行機じゃ重そうだから、かみひこーきを飛ばそう。
ひらがなを覚えた頃の、あの、とてつもなく軽い心で。
充溢していた時とは
自分が消えてなくっているとき
思えば大体そんなものだった

そんな風に出来上がった世界に
生まれて生きていつか死んでいく
そのことに絶対的な反感を持ってもいいですか
 ....
無音の夜
また到来し
月はない
月光だけある
白々と
辺り、白々と
浮き上がり
寸断された記憶の
恐怖、また襲い来る

私は私の実感を保てず
意識の外郭だけが生き残り
やがて蠢 ....
大・長・多は
開放と回帰を実現する。

意図としても
印象としても
両極ではあるが
構造や物語が強くなるか
多様や分散が濃くなる。

視線の獲得か
刺激の喪失かの差しか底に ....
《そこ》では、
だれにも読まれないから、
詩を、
詩のサイトに投稿した。


詩、だから、
詩のサイトでは、
読んでもらえると想った。


でも、そこでも詩は、
読んで ....
航海したことを毎回後悔する


真夜中を泳ぐチョウチンアンコウさ


頭上にも右手のなかにも星がある
日頃ぐうたらな僕が 
一念発起して 
庭の草をむしり始めた

夏の太陽はぎらぎら笑い
ぽたり、ぽたり
{ルビ滴=したた}る汗は目に沁みる

草のむしれる感触に
無心で熱中しながら、熱 ....
白雲の流れ
蒼穹の遥か
気圏を抜けて
光の銀河が渦巻くところ
君の在り処がきっとある
僕の在り処がきっとある

今宵、河童や亡霊が
西の川から遊びに来る
水滴らせ遊びに来る
それを ....
すごく悪いことをしている気がしてならない。一日中ずっと抽象的な考え事をしていた。もうだいぶ以前から気付いているが、自分は抽象的な考えに集中すると罪悪感を感じてしまう。具体的な何かや事務的な何かに集 .... 自転車を押す君が単線を渡ると
図ったかのように踏切が鳴り出した
いつものようにぼくは何もつかめないから
警戒色みたいな棒に文字通り遮断された
蜃気楼の中から電車が見えてきた
向こうの君は張り ....
ターコイズブルーの湖、三つ
ねっとりと動かず
こんもり黒々とした山々の頂きに
ぽっかり ひっそり
横たわり在る

(空は妙に白く透き通り
皮膜の裏光り)

湖は波一つ立てず
こちら ....
肩幅で生きる
肩に幅があって良かった

夏は草の履歴と
雲の墓場
ただいま
おかえりなさい
言葉が影になる

初めてできた影だ
子供たちに見せてあげよう
昨日いた犬にも見 ....
1)癌と診断された彼女の
ふわふわと帰路に着く足取り
おかあさんにあるがまま言ったらと
想像して
抱えることを選ぶ

2)
親の下の世話をし、食事を食べさせ
洗濯機をまわし
エアコン ....
与えてそして奪った
傷だらけだよ
もう
もうだめだよ
でも
あなたの方が
苦しいんだ
そうなんだよ
あなたの張りつめた姿
そのまつ毛
見てられないよ

ぼくは単純で
おまけに ....
出張でアメリカに
行ったときの夕飯は
中華料理の持ち帰りに
することが多かった
どれでも99セントで
こちらがもう十分と
宣言するまで
ひたすら盛り続けられたのを
覚えている

あ ....
午後十時日々を耕す中休み私は自由に夢を耕す 誰かとあって
そのひとも
いつかは死んでしまって
ぼくもしんでしまって
でもぼくがしんだら
もう誰も死ねないね

だからごめん
花の首飾りがしたい

空はぽかんとあいた人間で
世 ....
木葉 揺さんのおすすめリスト(1400)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
散歩の途中で- 空丸自由詩521-1-14
大人- ヨロシク自由詩321-1-14
A_DAY_IN_THE_MASK- やまうち ...自由詩221-1-13
単音- 梅昆布茶自由詩7*21-1-11
限界のイメージ- ひだかた ...自由詩721-1-11
疾走する砂礫へ- 道草次郎自由詩4*21-1-11
心を奪ってしまうEテレのくま- 道草次郎自由詩2*21-1-11
野球場の夢- 服部 剛自由詩421-1-7
立会- 大村 浩 ...自由詩13*20-11-28
雷を髪に飾ることはできる- ふるる自由詩14*20-10-28
接続詞- クーヘン自由詩8*20-10-26
約束におは付けないで- こたきひ ...自由詩320-10-13
詩の言葉で魂を- ひだかた ...自由詩1020-10-12
かみひこーき- クーヘン自由詩7*20-10-12
週末の反感- 道草次郎自由詩8*20-10-10
月光- ひだかた ...自由詩520-9-1
点あふれ_天ありふれ_あまねく愛と哀- komasen333自由詩2*20-9-1
なんだって、読まれ読まれて、なんぼなら。- 秋葉竹自由詩420-9-1
この夜- 水宮うみ川柳1*20-9-1
麦茶の味_- 服部 剛自由詩620-8-31
清空- ひだかた ...自由詩320-8-28
8月27日__付箋- 道草次郎散文(批評 ...2*20-8-27
ゆうやけのくに- カマキリ自由詩620-8-21
在る- ひだかた ...自由詩2*20-8-21
終戦- たもつ自由詩1120-8-7
インスタントポエム- wc自由詩820-8-4
他者への手紙- 道草次郎自由詩3*20-7-29
GO_TOとTO_GO- 花形新次自由詩120-7-29
かおるのおと- もっぷ短歌320-7-29
私に見えるものだけが真に見えるもの- 道草次郎自由詩4*20-7-28

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