腐らない食品にするため添加物を使います
美しい食品にするため添加物を使います
おいしい食品にするため添加物を使います
その結果
奇形児や障害児の生まれる割合が
増えてしまいました
しか ....
雨が降る雨が降る
みんなびしょぬれ猫灰だらけ
あたしは傘の下から上目づかい
雨は戯れみんなも戯れ
傘をたためば良いものを
強風であたしはヒトリ舞い上がる
帰宅ラッシュの車両
油っぽい空気の中
違う体が欲しいって思う
座席には
よれよれの背広に
薄くなった頭を並べて
眉間にしわを寄せて目をつぶっている
サラリーマン達 ....
上の空です 何を言っているのかわかりません
いえ、もううんざりです。
必要なのは食べ物です。
糸の切れた風船は空高く消えていくのでしょうか?落ちていく?
そんな言葉は結構です
そんな ....
不意、A?!問う幽字の0に乗れと
グラつく微貞の寝具はSongs譜
再度の乞い人の手に不逢いの夜
グラビティーがミルクティー抱く
その濁面にDuckがFireをくわL-O舞言い
「朱よ、珊瑚 ....
あの人の好きな牛乳羹を持っていくことにしました
手作りを重宝するあの人のことですから
わたしの選択肢としては何よりも手作りが一番だったのですが
朝から冷蔵庫の調子が悪いようで程よく牛乳が手に入り ....
久しい友との再会にグラスを重ね
ふくれあがる泡のビールを
渇いたのどに流し込み
赤らんだ 頬のほてりも醒める頃には
だんだん 寒くなってしまう
友と別れ
夜の浜辺に呼ばれ
造りかけ ....
朝靄の中
頼りない影を引いて
配達夫は世界の悲報を配るのに忙しい
昨日のキスは二人しか知らないこと
ベットに傾けようとしたとき
「今夜はいや。」と云った君の
声の湿度は僕の鼓膜しか知ら ....
替え玉 頼むと
隣で苦い顔をした
ヤダマサシはそんな友達
旨いものは旨いからもっと食べたい
言いたいことは判る
替え玉のったらダシが薄くなって
さっきと違って
もう旨くないのかも ....
今日
歯車の音が
聞こえました
かちり、と
有無を言わせぬ
確かな
ひとこま
わたしの
こころで
戻れない
何かが
そう
ほんとうに
おわったんだね、と
か ....
何度も
何度も
死のうとした
何度も
何度も
自分を傷つけた
心も
体も
ズタズタになった
だけど
俺は死なない
俺は死ねない
まだ
この世に
未練が
あ ....
スチュワーデスさん、とスチュワーデスに声をかけると
私にはケイコという名前があるんです、とそっぽを向かれる
今度こそ間違いの無いように、ケイコさん、と呼ぶのだが
ケイコは押し黙ってしまう ....
車で高台へ
ここは帰り道
あなたは疲れてる
中途半端な夜景が
二人にはお似合いで
やめるしかないのかな
今のうち
アイスが食べたいって言ったら
あなた買ってきてくれた
....
ダサい名前
酔っ払って
あんた誰?みたいな中年男と
駆け込んだボロい部屋
例えばそこで
一発済んだあと
がたがた動くベッドに不審の念を持ち
マットレスを上げてみたら
ベッドの下に
....
「メリーゴーラウンド」 5
記憶
怖いことはあんまりない
って言ったら
彼女が泣き出してしまって
それ以来
自分だけが知らないことについ ....
さっき
ガード下で出会った
あのカエルは
ホントに
カエルだったんだろうか
なんて
考えたりする今夜の僕は
ホントに
僕なんだろうか
都電そりの、道そりの、雨はひと粒、ふたつぶつぶ。見上げて手あげてる、照るよ。やや、よよ、夜道、にて、ぼんにゃりを揺りつぶてる、水をた、ポタ、を、た、とえば一滴とかぞえる、るでしょう。小雨は歯、は。すか ....
階段を降りると
昨日よりふかふかしていて
昔のおじいさんの背中を踏んづけているような
申し訳ない気持ちでいっぱいになる
急いで二階からエレベーターに乗り
皆に白い目でにらまれるけど
....
傘をささずに帰ってきたら
ぽつりぽつり、と、前髪の報復
それがしょっぱい涙じゃないこと
かなしいのかしらね
おまえは3よりも4だよな、と君は言います
もしかしたら心配、なのかもしれなくっ ....
かじりついたおむすびの
イクラらしきものは
黒い海の匂いがした
よもや
砂漠の国の油田を泳ぐ魚の腹からとってきたわけじゃあるまいし
それでもお前はコピー食品
イクラみたい ....
あいつは俺の噂話をして
俺から片腕を切り落とされた
交差点の銀行は
何度も合併して名前を変えた
黒塗りのタクシーが客待ちして
運転手が鼻毛をむし ....
わるいゆめを何度も見たい
何度も
何度でも
口から血を吐き
股間から血を吹き
血じゃないものも吹き
わたしは裏返る
そんな
わるいゆめ
を
わたしは
わるいゆめが好き
それ ....
自分では良くやってるように思えたりもするんだ
その時にはね
なのに後味は苦い
方眼紙にかかれた折れ線グラフのような波
どちらがどちらなのか
その時にはどうしても分からないんだ
セーター ....
どうしようかと
暮れている一日
些細な段差に躓いてみたり
心の縁を爪弾いてみたり
火の上で
ゆれるやかんに
お日様が降りていく
じゅっと
音を立てて
沈んで落ちていく
....
Dのない空で
夜にシュプール
永遠に戻れない滑走路だ
都合のいいようにできてる
前頭葉でハウス苺を栽培する
俺は利子のつかない天使
グッドイヤーのタイヤに
含んだウオッカで
炎を吹きかける
黒ずんだバ ....
ちのつながらないおとうとがいた
ちのつながらないおとうとは
赤い軽自動車にのってやってきた
ちのつながらないおとうとぼくは
かなりのなかよしだった
ちのつながらないおとうとは
....
結局また
こんなとこに戻ってまうねん
て とむ が言う
ほんまの自由は
ここにあるさかいに
て じむ が言う
ぼちぼち が一番や
て言いかけた はっく ....
あなたのうで
すきとおったはだ
あおい
のびてゆくみち
とおりすがりのものですが
あなたから
あなたへと
あおいみちをなぞって
どこまでいっても
あなたでしかない
ほかにだ ....
ミシシッピ・ブルーを忘れてしまった
2台の古いラジカセから
サラウンドで流れるサーフロックの隙間に
今日はなんだか涼しいね
の
違和感とマージして さようならも言わずに
歪んで照り ....
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