さよならの温度が肌に絡み
満月が揺らぐので私は
消えていったあなたのために
右の頬を撫でてあげる
幾たびも満ち欠けを繰り返すあなたに
満月は寄り添うので
もうそれ以上
満ちることはな ....
「焼ぁ〜き芋ぉ〜、
 石焼ぁ〜き芋、焼芋ぉ〜」

日も暮れた
裸木の並ぶ川沿いの道を
赤ちょうちんの焼芋屋が
ゆっくり ゆっくり 歩いてく

後ろからもんぺの{ルビ懐=ふところ ....
http://homepage3.nifty.com/kanicrab/music/lylics.htm#08

コウモリという動物は悪いイメージで語られることが少なくない。
例えば、イソップ物 ....
たとえば「赤」という色を、すべての他者が、自分の感じる「赤」
と同一の「赤」として認識しているのだろうか。感じる「赤」が異
なっていても、赤という「言葉」でそれが統一・集約されている限
り、その ....
ボクはスノーマン
お日様が
君を想う温度とすれば

ボクはスノーマン
手も足も
出せないままで溶けてゆく

明日は
水に戻るのだから

ボクはスノーマン
芯まで



 ....
夏の太陽で私の唇を照らして
濁るショーの舞台からさらってくれないかしら
遠い真夜中の町でマッチに火をつけて
炎に残酷な名前を与えて吹き消して

風が向かう先 夜空のコスモスが欲しいの
適当 ....
妻を
刺して
妻が
うずくまってたが
ブラウン管には
志村がフォークで
リンゴ刺し失敗し
小さく踊っていた

観客にそそのかされ
元気に踊り出す
俺もまねして
恐怖の笑顔 ....
フラスコの底
丸底の
光がたまって
揺らいでいること
誰も覚えていないから
朝焼けの色にも出会えない
そんな窓際の

暖められている
アルコールランプの触れる
沸騰直前の光が
ぼ ....
白い風に頬を撫でられつつ 坂を駆け上がる
ホームにアルタイト電車 人々乗り込む
止まるたび揺れつつ こぼれ急く

唯 洗浄された豚の薄皮に肉を詰める
唯 洗浄された豚の薄皮に破れない ....
正確には「フィカス・ベンジャミナ」といいます

日光を好むので窓際に置いてあげてください

冬場は室内に置いてあげてください

水をあげすぎると枯れてしまいます

たまに肥料をあげてく ....
夕暮れになると
ばくは星間に漂いはじめるのだった。

追いつめられてすきとおっていた
声なき声は銀河の構造
肉体を失って誘いを待つあなたは光の粒子
粒子は崩れぼくは光速で見えないあなたを通 ....
『ある日、やってくる野性(ワイルド)なお母さんたちについて』



著者名:三上その子
出版社:まつ出版
定価 :1,200円(本体1,200円+税)




日曜日、 ....
「いるかのすいとう」船乗りさん
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=24102

***

 この奇妙にやさしい言葉づかいの詩について書くとき、がちが ....
街灯が揺れてるのだと思った
空音交じりに

現像が遅れているのだと思った
焦がれの情景に


静まり返る夜更けの頬をやっと
支える両手のひらには

掴み出せない塊に
揺らされいる ....
十七時の鐘の音は凍え
涙声にもよく似て

僕は此処に
居たたまれなくなる


そして
此処ではない場所へと
小走りで急ぎ出す僕の
おでこに

何も無い様にしか見えない宙に
飛 ....
絵を描くのが好きな姉でした
葱の絵を描いていました
うずくまる猫のように
ときどき鰹節も描きました

弟と仲が良くて
いろいろな物を交換していました
いろいろな物の中には
巷にある ....
揺れている――
火が、無人の家に続く砂利道のそこここで、
揺れている、原野の風の行き来にあわせて
揺れている、枯れかけた草の群れが、
火が跳びはねて渦巻く、
日没前の世界に


揺れて ....
覚えたての九九を妻が口ずさむ
大切なものは奪われても
忘れなければいいのよと妻が歌う
夕暮れ前に一瞬空が明るくなり
テーブルのりんごやみかんやバナナが色を手に入れた
頬杖つきながら
文 ....
どんよりとした激しいスピードで
こみ上げてくる感情
今夜もう少しで落っことすところだった
男の子の部屋ではいつも同じような音楽が流れてる
だから昨日の男の子と
今日の男の子が違っていたって
 ....
なっちに誰も突っ込んであげられなかった


肩叩いて


尻さわって

























モーニング娘。の ....
そっといじけたような光でいる
まるくまるくなでられたいのに
そっぽをむいて目を閉じて
大きな花の実を食べている



ずっとむずがゆく思っている
ときどき次の次がほしくなる ....
[唇がはなれてことばを、すべりだす。昼過ぎのガラス窓に緑色がぼやけて逃げる畳の、角に埃、ふわらふわら舞う。涼しく吸い込み、からだの中を撫でて回るやわらかな無が、人たるぼくのこめかみの先まで届くらしい。 .... このごろ
ヒデコさん来ないの
あの人も忙しいから
なにしろここには
鈴木さんが
三人もいるから
話し相手には不自由しない
あんたも(イラクで)
虜にならなくて良かったね
元気にし ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=25915


 読者が発想の力を試される作品がある。しかも無自覚に。そういった作品は概して、あたりまえでないことをあ ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=3274


詩を読むときには触手を伸ばす。
詩の外面を撫でて、穴を探して、
それから触手を細く細くして
す ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=17661


なみさんは同じ傾向の詩をよく書く。
空気が似ているので、
見慣れない人はみんな同じように見 ....
娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ

いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
ビラビラの花内部は空想の迷路
瞬時に変化する明滅色のコビトタクシー模様
遙か北部の山岳地帯にある自殺者の頭脳を
ブロック崩し的色彩で抱き留めるピン留めの肉体

丘の滑り台から
春の雪解 ....
想像するだけで
素晴らしい世界になるような
幻想の罪やいかに

僕はジョン・レノンなんか嫌いだ
ヤツの歌を口ずさみ
ラヴ&ピースなどと口にする連中が
地道に働くしかない僕達を指差 ....
思い出す

最後の呼吸
      は




吸っていた





良かった

まだ生きている
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