自転車にひょっとこ
荷台ボロボロ
俺、激しくペダル
自転車にひょっとこ
走れ
俺号
うおーっ、うおーっと雄叫び
おまえの背中が春に似ていて、俺
自転車にひょっとこ
泣けるねえ ....
しろつめくさあつめてあんで
まあるいかんむりをつくってあそんだ
まだ おさないころ

ところどころにはなをあしらって
かぶってあちらこちらはしりまわった
まるでおんなのこみたいね
なんて ....
終わりの時には
しっかりと眼を開けていたい
そこに見えるすべてを
記憶に焼き付けて行きたいから

おとといの午後
娘と二人で近所のスーパーに行って
お菓子売り場でかれこれ30分近く
ハ ....
僕らはいつまで子供でいるというのか
100メートル競争に出場したままゴールから帰って来ない少年
給食を食べ続けたまま昼休みの教室から帰って来ない少女
  
草原では僕の生家が新たな生家を産 ....
また一つ
約束を破った

夕涼む縁側

うちわ

ねつ

におい

笑うしかないと
娘は知っている
あ、あー、あ。
ニューステージでは、悲しいこともあるよ。


雨振ればバラバラでもう元に戻せない、けれど今日、暗い夜の丸い月の射し込む光、そして負。ぼくらの足音はひどく響いて ....
どこに
どこへ?
見あたらない確かなものって何?

環状線で、きた
絶望のままにか

よれよれのTシャツで
ふらふら歩く
悲惨の影も見当たらない曇り空の遠く
頬がピクピクけいれんす ....
 さっきからおれは気が狂ってる
 生き抜くことしか考えつかない
 コップの底に残ってる最後の水を
 飲み干して
 ベッドで眠る
 カーテンを燃やし尽くす
 握りしめた太陽を ....
まるで不確かな曲線にもたれて
もくもくと広がる宇宙を見ていた

そこでは揺れる振子のように
人々の孤独が行ったり来たりしていた


けれどよく見るとそれは人々の孤独ではなく
僕自身 ....
忍者になりかけてから
将来が心配になったので入ったのが大学でした
ここにはもう
学者はひとにぎりしかいないみたいで
あとはみんな
商社とか出版社とかに行くようです
父が忍者だったことを思い ....
かなしみたちがあつまって
ぼくのまわりをぐるぐるまわる


ぼくはなるべくとおくをみて
だけどこきゅうがあさくなる



よろこびたちがあつまって
ぼくのたましいをふくらませる
 ....
よく晴れた昼過ぎ
満開の桜の木陰にすいよせられて
黒い幹に{ルビ凭=もた}れ腰を下ろしていた

桜の花々は音もなく風にざわつき
ふと 辺りを見わたすと
桜の{ルビ蕾等=つぼみら} ....
イ、イェーイ! イェーイ!
イェイイェイイェイイェイ!
イッェーイ!
……ハア

イェイイェーイ!
イェイイェーイ!
イェーイイイイイイイェーイ!
……マジカヨ

イェーイイェー ....
隠喩的な記述は、それがどれだけ通常の語法から離れているかによって、いくつかに分類することができる。

M1.社会通念上十分ありうる記述
例)桜が散った。
(受験に失敗したという意味)
M2. ....
心が暗雲に覆われた時には
「透けた空から見守る誰かのまなざし」に
自らの汚れた卑小な裸の心を
ありのままに投げたしたくなる

そんな時、友の顔を想い浮かべては
いつかの語らいの夜を思い出す ....
さかさまつげ と診断され
父に手をつないでもらって
眼科に通って いた頃

診察してくださった先生は
遠くをみつめなさい と言った

遠くの山の緑 遠くの景色を
とても 眼にいいか ....
まくらヤミのなかで おもったよ

ぼくがミツメルさきに かがやく ヒカリ

めをコラシテよくよくミていたら

きみがいたんだ

きみはめをつぶったまま テサグリして


 ....
いつからか
いつだって

夕暮れにはどうしたって寒さを感じてしまうので
羽織るものを探して
溶けるようにして逃げ込む家並み
指先の冷たさで、触れると
いつだって君は飛び上がって
降りて ....
コンビニで深夜2時おにぎりを手に取ったわたし
ラップにくるまれたそれはお赤飯のおにぎり
2つカゴに入れて白い白い床を
歩いてレジへいく
出口は透明なドア
住宅街の中煌々と明るいコンビニの
 ....
 ガソリンスタンドの光が
 日曜日の朝の教会みたいに見えた
 おれは神様なんか信じてないけど


 仏頂面して
 お気に入りの歌もなくて
 交差点をすり抜ける
 自 ....
春の鼻先で鶯どもが歌う
淋しい発声練習
その声に誘われて わが幼年の町へ向かう
死を虐殺する季節
音も 物も
すべてに色がつき始めるが
この骨のような町はいつまでも
錆付いた単色のまま
 ....
春です!
お花見です!
盛り上がっています!
無駄に盛り上がっています!
小汚いサラリーマンも
無駄に盛り上がっています!
このエネルギーがあれば
恵まれない子供たちが
一体何人救える ....
あのひとが好きで
好きで
もう死んでしまいたい

こんな感情は
刹那的で
明日の朝、目が覚めたらきっと
忘れている

桜に似ている

降る花びらの中を今日、歩いた
小さく舞う白 ....
光がいきわたる枯れ野が見えているけれども
私は,あの動かない林から
よどみしみだす
こけ色の時間領域を感じている。


 (私たちはくらい旅の途中でそれを見ます)
うたうたうあなたの口もとに
ほほつたう涙のあじは
悲しいだけではありませんでした

にぎりしめた砂の声を
聞いたことがあるだろうか
互いにこすれあいながら
小さくなってゆく声 ....
もうずいぶん昔のことなのに
最近になってもあけみは
僕の前に現れてきて
彼女はまだ
忘れていないらしい


        僕が彼女を忘れていないように
           それ ....
「あけみ」という女の子の話。
違うかもしれない。もしかしたら僕の話かもしれない。

あけみが僕のそばにいることに気づいたのは彼女の一周忌の夜
彼女にはとても好きなカクテルがあって
僕は供養の ....
風呂上りの一杯がうまいと言った父は二度と出てこなかった


キリンが大量発生した日は知らないものに名前を書いてた


「呆気なく過ぎ去っていく春」と落書きされた犬が可哀想に

 ....
星砂の手紙を
ひとに送ったことがあります

便せんを折って
さらさらと封筒に注いで

指先かすかに潮と日差しの匂い


やがて返事が来ましたが

便せんにささっていたとか
ぶち ....
ベッドから飛び起き 扉を開けて 
気がついたら能登半島だ

何かが鳴いている 動物か
ガキだった 泣いていたんだ
男子校から一気にあふれる汗臭い感じ
肩透かしを食らった

いつかあんな ....
木葉 揺さんのおすすめリスト(1400)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自転車にひょっとこ- たもつ自由詩1705-5-12
はなかんむり- ベンジャ ...自由詩2*05-5-12
ジェイコブス・ラダー- 大覚アキ ...自由詩13*05-5-11
ファースト・キス- たもつ自由詩705-5-11
ほたる- たもつ自由詩1405-5-10
ニューステージ- nm6自由詩905-5-9
寝息は立てない- 石川和広自由詩10*05-5-8
カスタム- カンチェ ...自由詩705-5-6
不確かな曲線- 松本 涼自由詩3*05-5-3
忍者- 高橋正英自由詩10*05-5-2
きまぐれ- 松本 涼自由詩7*05-5-2
桜の蕾を手のひらにのせて- 服部 剛自由詩10*05-4-30
耐えろ!_人生- 紀ノ川つ ...未詩・独白505-4-28
隠喩と論理形式- 葉leaf散文(批評 ...19*05-4-26
「約束の日」の彼を胸に- 服部 剛自由詩7*05-4-26
とおくを_みつめなさい- 砂木自由詩58*05-4-20
クロ- 自由詩705-4-14
連なる青- 霜天自由詩805-4-14
ハーメルン2丁目のコンビニ深夜2時- チアーヌ自由詩305-4-13
ロケット- カンチェ ...自由詩5*05-4-13
骨の町- 岡部淳太 ...自由詩4*05-4-13
お花見- マスイジ ...自由詩5*05-4-13
桜の架空- RT自由詩505-4-12
あてになるのは銀細工と呼吸だけ- 朝倉キン ...未詩・独白305-4-11
そうやって泣けばいい- ベンジャ ...自由詩405-4-9
すべての世界はつながっているというのに- いとう未詩・独白1105-4-8
- いとう未詩・独白17+05-4-8
ファミリー- バカ男短歌11*05-4-5
星砂の手紙- 小池房枝自由詩5*05-4-4
能登半島へ行けるかも知れない- マスイジ ...自由詩5*05-4-4

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47