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ことばの世界から遠ざかってしまったのは
見ようとしても見えなかったものが
見たくないのに見えてきてしまって
見えるものだけが正しいと思ってしまったからだった
気がついたときにはもう
粘着質な ....
わたしの隣でいつも幸せそうに笑う彼は
きっと多幸症なのだ
{引用=
わたしはわたしに価値を見出だせないというのに
彼は、自分ではなかなか気がつけないものだよ、と笑う
君はチワワみたいだと ....
{引用=
生物屋の彼女の口癖は『早く地球滅びないかなー』だったりする。冗談ではなく本気だから困るのだ。え、なにそれ、君はぼくすらも滅びればいいと思っていたりするの?だなんて聞けない、なぜなら予想され ....
蹴り飛ばした意思の行方は風まかせ本当はずっとこうしたかった
太陽に背く向日葵おまえもか不適合って誰が決めんだ
交差する秘密の哲学と犯行声明ジエチルエーテル夢を見せてよ
説明書 ....
噎せ返るような鉄錆の匂い
ぞぞぞぞと這い上がる、
正体不明の警告
止まない水音
ひたひたと忍びよるのは
影のない、
転がっていたのは物だった
しなやかな筋肉は硬直を始め
この眼 ....
{引用=悲しみを知らない人などきっといません、
同じような顔で同じような服を着て、
量産型が街を歩いているよ、
ねぇ、
おかしいね、
おかしいね、
同じでなければ怖いんだ、
臆病 ....
(ゼロ
僕は欠陥品である、と仮定する。
少年少女、互いに確かめ合うのは傷口。証明の始まりを上手く書き出せないから存在を不安に思う。ティーンエイジャー、
違う!
そんな括りでは収まらない。声を枯 ....
瞼から首まで、赤く咲く恋は、踏切の前で溺れている。
中脳の機能、眼球、信号機、青だから、君、白いスカートで。
「最初から感情なんて要らなかった」。後頭部からざわめいて、五月。
....
温かい霧雨は
失われた羊膜の記憶のように
柔らかに
わたし
という意味を
緩やかに包括する
鳴き声のような雨音は
鼓膜に優しいけれど
痛みに疼く左目が
暗転する風景を拒絶している ....
1
光の棲む場所に立てた、
煉瓦の墓標は
あの子の水晶体の
最期の反射によく似ている
2
朝日がなぞった煉瓦の質感は
どこか罪悪にも似た
紫陽花の萼の如き裏切りの反芻で ....
{引用=
自分が自分であることに
儚い戸惑いを隠せないのなら
あなたは泣いていい
存分に泣け
其処には
散々に舞う桜の花弁のように泣く理由が在る
自分が自分であることに
未来を確立 ....
高梁サトルさんの士狼(銀)さんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
羽のない鳥
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士狼(銀)
自由詩
10*
11-8-18
多幸症様症状を呈する彼について
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士狼(銀)
自由詩
2*
11-6-8
生物屋の彼女
-
士狼(銀)
自由詩
2+*
11-5-26
インスパイア
-
士狼(銀)
短歌
3*
11-5-22
ウォーターサーバー
-
士狼(銀)
自由詩
6*
10-3-24
心臓
-
士狼(銀)
自由詩
11*
08-11-15
濁流
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士狼(銀)
自由詩
5*
08-9-8
脳幹と脊髄さえあれば生命の維持は可能
-
士狼(銀)
短歌
7*
08-5-15
embryo
-
士狼(銀)
自由詩
7*
07-7-19
煉瓦を積んだのは朝日に知らせるためではなく
-
士狼(銀)
自由詩
8*
06-6-9
自分が自分であることに
-
士狼(銀)
自由詩
14*
05-10-3
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