日曜日をコンプリートせずにいたら
お父さんが怒りました
真ん中よりの空に夜がこぼれた
熱い太陽とは関係ないのだ、あたしは

布団のなかでぽろぽろと
これまで、の破片が転がって
あたしの真 ....
風と鎖の音のむこうに
草木のまばらな原があり
銀と灰のはざまによせて
静かに蒼をしたためている


夜の生きものが見つめあい
互いの光を聴いている
遠く見知らぬ空にまで
 ....
(Sample1.)

地図の中では
私、鳥になることが出来た
このどうしようもなく腫れぼったい目が
磨りガラスを通したように薄い朝焼けを映していて
二度と乗ることもない列車で恋をして ....
扉しかない部屋で
君は朝焼けを食べている
朝焼けを食べ終わっても
朝焼けはなくならない
俺が隣で朝焼けを描いているから
なくならない朝焼けを食べ続け
そして君はまた扉を排泄する ....
 詩を読んだり批評書いたりするときの話。
 その作品に対して「それはどこで笑うのか」って思う。それはどこで泣くの
か、それはどこでグッと来るのか、それはどこで頬を染めるのか、どう言い換
 ....
指でつなぎとめ
奥にひろがるはずの
水をかくした葦の
叢で
わらい戯れてひそみ
その口をふたぎあって
ちいさな音に身を寄せ
ぬくもる鳥となった

あたたかい日に歩こう
の約束は ....
探しものはあっちみたいだ

ゆっくりと
確実に
足取りは早くなる

あおそらの下
知らない内に僕は笑って
朝起きると両目がハートマークになっていた
しかし見た夢は思い出せない


ご飯を食べているとキリギリスが大口開けて飯を食わせろという素振りをした
仕方なくレタスを詰め込んでやると礼のつもりか ....
   喜びも、優しさも、喪失も悲しみも、
   言葉によって届けられた
   わたしは面影を探して立ち止まり、
   時に夢を見たような気がする
   言葉しかない世界で、
   紙 ....
作家とはどういう人たちなのだろう。
だいぶ以前のことだが、田久保英夫(1928〜2001)の「小説創作」のセミナーに通ったことがある。そこでは「小説家はひとでなしだからね」が彼の口癖だった。「ひとで ....
ふけよふけ風よふけふらふらとふらつきなが
ら歩く背中を笑うように風よふけふきげんな
女のみにすかあとをひるがえしふせいみゃく
にくるしむ老人ののこりすくない頭髪をおび
やかしふるいぺえじをめく ....
受け止めかねる日々が
一日の中にいっぱい
押し寄せてくる
あるいは、波の中にもみくだされ
僕は
思い出の中のせいぶつになるように
ウニャウニャと日々を漂う
生き生きした面影を失った画面の ....
テーブルの上ではコンニャクが
ぷるんぷるんとダンスをしている
花束は戸籍を失効してしまった
僕のポケットには扉が無い
行きつけの店で転んだまま
起き上がれない児童相談員は綺麗な歯肉
 ....
一人ランダム100人斬り!!!(暇人)
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=6721
からふさん 「遮光カーテン」

遮られて僕には見えていないものを ....
美しい花が咲くよ
飲み込めないものを置き去りにして
美しい花が美しく咲くよ
思い出を糧に
忘れられた形を残して
美しい花が咲く美しい夜に
僕たちの魂は震えているよ
僕たちの魂は淡雪のよう ....
夕闇に
かみひこうき
投げて

どこまで
飛んでいって
くれるのか

思い

馳せる

季節は春めいても
頬を撫でる風は
まだ
冷たい



ふと
隣に居な ....
アスファルトは
小雨ひとつに濡れ終えました
小石を蹴った靴底の生まれつき湿った摩擦音は
生まれつき消えてしまいます


仄明るいカルシウムのような冬においては
鈴の疲労骨折の ....
眼、鼻、耳、口、毛穴
すべての穴に私たちは窓を取り付け続けた
窓に明りが灯ると私たちはそれを街と呼んだ
街が体中に繁茂していく傍ら
明りの消えていく窓がある
その浮力により
私たち ....
はぶらしをもってきて
といったはずなのに
あなたがもってきたのは
はらぶしだった
おなかにいるぶし
とてもちっちゃくて
おい、きたろう
とかんだかいこえをだした



はぶら ....
にんげん
だけど
くだもの

にんげん
なのに
くだもの

せめて
くだものにんげん
とか
しょくぶつにんげんなら
まだしも

ざんねんながら
にんげんくだもの

ど ....
   風に揺られていたね
   僕らはなにも選べずに
   別れの言葉を強いるのは夕風
   信じることも疑うことも
   選べずにいた
   僕らを置き去りにして
   地球 ....
はる風がふくと
ぼくらは旅に出る

あき風がふくと
ぼくらは旅に出る

風がふくたびに
ぼくらは彷徨い
風がふくたびに
ぼくらは傷つき
その代償のような
中途半端な安息を得てきた ....
そら に わ 
ゆび で かいて

わたし の へや

すっかり ながれて
みえなくなる けど

ずっと かお あげて
そこへ きっと 

すわって 
そよいで
ながれて ....
徴兵された兵士のように
寒い目をしてあなたは通路を行く
改札を抜け再び階段を降り
あなたの目が地下鉄に乗る
と、私の目だけが置き去りにされる
壁にはたくさんの色あせたポスター
その ....
薬を包んだんです あなた

いつも手からこぼれようとするので
私はいつも
飲み込むのに一苦労します

優しく言いくるめて 夜

撫でながらオブラート
カーテンが見ないようにしてるから ....
昨日の夜、それとも おととい、
きみは月を見上げたかい

めざまし時計の朝
最初に「おはよう」を言ったのは、誰
目をつぶって100歩進んだところで
愛する人に出逢える確率を知っているか
 ....
 本当は、こんな文章を書くべきではないのかもしれない。ましてやそれを発表するなどということは、絶対にしてはいけないことなのかもしれない。だが、時には書かなければいられないこともあるし、書かなければなら .... 自由はみな、無重力の選択圏内を潜行している。
そして、揺るぎない遅れを知る。

 しわくちゃな角笛を持ったサンチョ・パンサ
この身を一体此処からどこへ連れて行ってくれるんだい?
 二月の闇に ....
{引用=


それは例えば
閉園前の遊園地
閑古鳥の鳴くデパートメント
誰も通らない非常階段
埃の積もった工具箱
空気の止まった閉架図書室
星光をただ通し続ける真空空間
そこにはや ....
心臓の近くでセミの声がしている
冷蔵庫を開けると
大きめのロブスターが、ヤー、ヤー、と
おもちゃの銃を振り回しているのが見える
いつだって無邪気な者には罪が無い

野菜室からよく冷えた ....
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