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「悩んでいます」という場所の
奇妙な安定感 
むさぼる後ろ向きの安逸
それらに苛立つ
しかしそれははじまり
冷たい風がふく
ゆっくり歩いている
スタンバイする
内観する
飛行へ

 ....
歩く すきまだらけのからだに
すぐさま
圧倒的に
言葉の貝がらが入ってきて
それは ひとのにおいがして
たいそう悲しい春先の光となる

光だけだと寒いから
あなたは空と ....
生まれたことを
ふだんから考えているかわからないで

生まれたことにささる月影がきれいで
わたしはここにいました

犬が吠えていて
寒くて
でも
少しずつ
結晶になる世界
お母さ ....
傷ついて
しまった者
遠くからみてる
見守っている僕は

傷だらけの朝
まどろんでいる
ねぼけた手つきで
昔を
まさぐって
あんまり欲情しない
大丈夫かな
おんなのこと思う
 ....
夜を飲む
悲しみから
夜を飲む
とてつもない失敗から

失敗などないのかもしれないが
粗末にしてはならないものがある
ぎりぎりに追い詰められる毎日でもそれは勝手な僕の事情で
ゆるやかな ....
窓のお外は夕景
意味なき歌が流れる
書くことは一度死ぬこと
それを生きること

またたいた瞬間
カラスが鳴いた
時計がうめいている
時間が泣いている
もう廃人かもしれないと思う僕は
 ....
落っこちたのに
僕は生きていた
確かめるものはなく
暗い陥没点から深く
上空
光の一点を見つめていた

ねじれない空気
透き通る闇
すすけた壁
恐いのにただぼんやりしている

 ....
受け止めかねる日々が
一日の中にいっぱい
押し寄せてくる
あるいは、波の中にもみくだされ
僕は
思い出の中のせいぶつになるように
ウニャウニャと日々を漂う
生き生きした面影を失った画面の ....
シビレエイに
さわったことはない

海のふくらむ昨日


しらないことは
ありすぎる

とおりすぎても
とおりすぎても


新しい
覚悟が
さざめく朝陽のまえの胸のシメツケから
僕の喉元に
つきあげている

愛している

コンビニの尽きること無い、
子供の頃には
なかった
変な灯り

愛している

歩く ....
苦い
ひかりがやわらかに

そのまま
ゆれるカラダの中
あなたに
ねぼけて
述べるまちがいさえ
ただしさを
からみほどく

そんなことが
あなたのいびき
鼻くすぐる

さ ....
少なくある
真剣なまなざしに
ゆるやかに
目を向けたい

何か距離をとって

ぼくらのやさしさが
いかに否定的なものであるか

何か距離をとって

夜の光をみる
堤の上で風を ....
とっくに別れた女と
まだ電波の手紙で
やりとりしてたが
やっと僕の根本が
伝わって
あきらめて
関係ぜんめつみさいる
そんな朝だ

ノーコメント
言葉は今ぼくに
強すぎて
だか ....
麦朝夫さんという詩人のひとを
ぼくは知らなくて
知り合いのうちで読んで見つけて
なんだか
寂しく静かな思いがした。
それは、平日の昼間
なにもすることがなくて
近所の図書館に走り
空を ....
あたたかい あったかい それは屋根の上でかなほしのひかり ぼくは ほーほーと呼ぶよ あなたのとおい暖かみを翼はかたいし .... ひろびろとした
大学の教室の
誰もいない
こと
たしかめて
侵入した

空調は消されていた七月の
ブラインダーの降りた
その場所で
母の作った弁当を

箸の音
なるべく立てず ....
霜天さんの石川和広さんおすすめリスト(16)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
飛行- 石川和広自由詩8*06-3-29
三月- 石川和広自由詩9*06-3-6
生まれたことを- 石川和広自由詩11*06-1-6
夜は少しやさしい- 石川和広自由詩9*05-10-20
夜を飲む- 石川和広自由詩8*05-6-22
うた- 石川和広自由詩9*05-6-4
たどる- 石川和広自由詩9*05-5-30
海岸- 石川和広自由詩10*05-3-30
波の兆し- 石川和広自由詩8*04-12-29
まったなしに流れて朝- 石川和広自由詩4*04-12-5
勝手にねがいで- 石川和広自由詩5*04-12-1
春めいた日ではない- 石川和広自由詩6*04-11-5
ミサイル- 石川和広自由詩7*04-10-7
ことばの自転車が通り過ぎていく…麦朝夫さんの詩を紹介します- 石川和広散文(批評 ...11*04-10-3
_- 石川和広自由詩2*04-9-21
おもいだしたこと- 石川和広自由詩11*04-6-6

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