バナナの河が
するする、流れていくから
滑って転んで
黒い斑点も良く見ると茶色っぽくて
一匹一匹
願うことが積もっていく
そういえば
今年は会えたかなぁ、などと
空を眺めてみ ....
都市に乱立している細く伸びたあの自然物は
休むことなく今日も増殖しつづけている

近所の子供らが たむろしていた空き地にも
ふと気がつけば
いつのまにか生えている



駅ビルの中を ....
ウルトラマンは公園のベンチに座っている
子供たちのいない公園でひとり
ペンキのはげたブランコへとうつった

ウルトラマンは地球防衛軍をクビになっていた
肝心なときに、いつもいなくなるのだから ....
夕立が来る

7階の窓から
君と
西の空を待つ
真っ黒な雲が空を覆う
風が
ビョウ、と低く鳴く

その風をまともに受けて
コウちゃんの顔は
明らかに変である

うひゃあ、とか ....
今日で空が終わる
明日からは
もう何もない
ただの闇

そうしたら
そうしたら
僕は君のこと
覚えているだろうか

レンゲ畑になびく髪
瞳に映る白い雲
でもあの日
君はイヤリ ....
 
 
 
 
線をまたぎます。季節も七夕をすぎれば夜のための日々が延々と続くのです。アスファルト、アスファルト、きみは熱という熱を呼吸していますか?と話しかけてはこのマンホールのように丸い月 ....
そろそろ 描こうかな 机の上の静物
君が好きだった物
アンモナイトや 深い青色のガラス瓶
ビー玉や 陶器のきつね
きつねのお面なんかも いい

いくども いくども
私の中の君が 気に入っ ....
霧の森をぬけると
朝朱の陽が射し
湖はゼリーで
きらきらと波打っていた

向こう側へ行きたいの
今がたぶんその時だって わかるから

手をつないでね
ほら、
標識だって あるわ
 ....
  


  葉ずれから
  名前のしらない時間を思い出した
  さて、君はだれなんだろう
  隙間からみえる
  青い流れは遠い
こはるびよりのひだまりで
つりをしながらあくびをすると
ぽろっとくびがころげおち
ついでにうでもころげおち
なかよくはりぼてけりながら
うみのうえをかけていった。


いそにのこされた ....
今ここに熟した食べ頃のバナナがあると仮定する
しかし、そのバナナをあなたは食べることができない
何故なら
そのバナナは仮定の話の中でしか存在できないからだ
例えが悪かったかもしれない
 ....
さびしさに
ひざをかかえて
タオルケットははいだまま
「る」の字でねむる

あの{ルビ娘=こ}は今頃
遠い空の下
今夜も誰かに抱かれて
求めあう「る」と「る」を
くみあわせてる

 ....
    紙に書いて 
    この暑さの理由を考えてみる

    一向に涼しくならないので
    風鈴を軒下につけてみた
    
    乾いた鈴の音は 
    涼しさの ....
箱の中には
何も、入ってなかった


でも

箱が無ければ
思い出なんて、なかった
音へと変わる木の影の道
風がそのまま過ぎ去る道
やわらかく目をふせ
空あおぐ道



遠さと遠さの間は濡れて
縦の緑は震えている
北の星と朝焼けは消え
光はかすかにたどり ....
右曲がりの坂道を
30歩のぼったところ


雨上がりには
アジサイが
酸性やアルカリ性に色づくので
それならば涙は、と
通りすがりのにわか雨を
ふたたび


つま先に 
ひと ....
わたしが電柱に並んで立っているとき
それは危険を知らせる合図である。
速やかに立ち去り
和室の掛け軸をめくり
経路を確保しなくてはならない。

わたしは電線を引きちぎって
えび結びにする ....
 井の中の蛙は外へ出たかった。しかし、何度跳ねても高い壁を越えることはできなかった。見上げる丸い空を、時々鳥が横切る。あんな羽が欲しいと思った。その気持ちは子供たちに受け継がれ、彼の孫のまた孫の背中に .... エレベーターに張り巡らされた毛細血管が
落下速度で波うっている
床の区画整理は大方終了し
換地では細胞がでろでろ
何故だろう
僕らはあんなにも愛し合ったというのに
上腕の発疹が赤らんでいる ....
手で輪っか、手の輪っかで
望遠鏡を作って見ても、見えるものは悠然とした今日で
やってくるのは漠然とした今日だ

何十年未来の雲は、何処で生まれた雲だろう
僕と同じ日に生まれた雲は、いつ僕 ....
まつげ の隙間
に からから 

閉じた 指
そっと 痛いくらい ひろげて

輝く どんな 言葉 よりも
たゆとう どんな 海よりも

この 指 の谷間 に吹く 風よ
 ....
ぼくの中の沸騰石はころころ
指のさきまで転がるんです
背骨を真っ直ぐにしている力よ
どうか今すぐに椅子ごとざわめきを引きちぎって
このぶつかりを
愛だと言わせて下さい
きみに言わせてくださ ....
   
    ちらつきながら水平に下り
    疲労の渦を抱いて
    硝子瓶の粒輪が昇る 
    ミネラルの刺激
    風鈴でうすまる
    ソーダ水



    ....
柱のいっぽん抜けた家で
かたむいたままの
家族の会話

大根の漬け物と
おみそ汁は
あいかわらず
おいしいのだけれど
四角い出窓にひじをついて
わたしは お空をみてました

ときどき 桃色の雪が
紛れこんではちらついたりして
世界は彩られたりしましたが
わたしは お空をみてました
ひじをついたまま

 ....
駅前の商店街
スーパーマエダの軒先に

涼、いりませんか。


手書きの夏が、添えられていた
「ママ、起きてよ!夜だよ!」
こどもたちの声がウルサイので、わたしはやっと目を覚ました。
こどもって、なんでこんなに毎晩早起きなんだろう。
そうか、夜か・・・。
そろそろ起きなくちゃな。
「 ....
耳たぶが
熱い


空調装置にたしなめられた
浅いシーツのような室内の夜には
昼間に溜め入れた太陽の
滴りそうに赤い耳たぶ一滴で
ベッドが太陽の海になってしまうのを
防ぐ ....
二組の親指と人差し指で
フォトグラフを撮りながら僕らは
あの一瞬一瞬を上手に繋げて
永遠を作り出す予定だった

空に雲は要らなかったし
海に波は要らなかった
砂浜に足を浸した少女が
僕 ....
おおきな
あかいかたまりが
ばばばばっ ば
いきおいにまかせて
ひかりをはなちながら
おちていったとしても
まだ すてない
せんたんにのこった
かすかな

しんぼうづよく
まっ ....
霜天さんのおすすめリスト(1784)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シュガースポット- クローバ ...未詩・独白3*04-7-12
乱立- 捨て彦自由詩504-7-12
公園のウルトラマン- 辻野克己自由詩604-7-12
夕立- umineko自由詩504-7-12
空が終わる日- 青色銀河 ...未詩・独白404-7-11
シュガースポット- nm6自由詩9*04-7-11
絵を描く- こむ自由詩3*04-7-11
シュガースポット(2)- 望月 ゆ ...自由詩6*04-7-11
葉ずれから- バンブー ...自由詩504-7-11
こはるびよりの- 草野大悟自由詩11*04-7-10
シュガースポット- たもつ自由詩904-7-10
「る」- 服部 剛未詩・独白31*04-7-9
夏の理由- たにがわ ...自由詩304-7-9
消える- 携帯写真+ ...904-7-9
緑宇- 木立 悟自由詩604-7-9
リトマス紙の夏- 望月 ゆ ...自由詩8*04-7-9
警報- 黒川排除 ...自由詩304-7-9
- 城之崎二 ...散文(批評 ...504-7-8
夜更し- たもつ自由詩704-7-8
まっしろな_雲の下- 佐々井未詩・独白204-7-8
から_海- 砂木自由詩11*04-7-7
あい- 船田 仰自由詩604-7-7
清涼- 湾鶴自由詩10*04-7-7
- こむ自由詩404-7-5
あなたが恋をしているあいだ- 望月 ゆ ...自由詩5*04-7-5
すいか- 携帯写真+ ...304-7-5
全日本夜更かし選手権大会- チアーヌ自由詩6*04-7-5
海と耳たぶ- A道化自由詩1104-7-5
群れる青、その一部始終- ピッピ自由詩5*04-7-5
せんこうはなび- アンテ自由詩6*04-7-5

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60