1.
内ポケットに入り込み
しっかりとボタンを留める
頭を膝にうずめて
もれてくる光が無いことに
安堵


2.
予感と習慣から
ふいに
ひたいに張り付いた前髪をかきわけ ....
好き?
と彼女に聞かれたので

好き
と彼女に言う代わりに
100行の詩を書きました
それはそれは思いを込めて書きました

100行じっくり読んだ彼女が言いました




で ....
ぼくらは
きっと
あつまっているのでは
ないのだらう

めのまえを
とおりすぎてゆく
ひかりのおびに
みとれるが
あとを
おうわけでもなく

そっと
うちがわから
やはらか ....
蜂蜜色の飴を舐める
雨の雫くらいの大きさで
人差し指と親指で摘み上げると
ぷるんと揺れる
口に入れると甘くて
しばらく舐めているとしょっぱくなってくる
我慢して舐めていく
気がつくと涙も ....
いつもの道を
いつものように
歩いてはいけない

恩師によく言われたこと

同じ道を
毎回同じように歩くのでは
いつまで経っても
ずっとその場所で
足踏みをしていなければならない
 ....
君の肩に
顔を押し付けて泣いた

夢の中で
白い膜につつまれたぼくらひとりひとりの行き先です


集まっては蒸し返す光の束を
黙って見ています
わざとらしく いまはただわざとらしく
斜め上からの眺めですが


パレードを想像し ....
精神
背、威信。


弾、恣意。

江藤淳自殺
干支を、順次、察。

アメリカ的
飴。理科。敵。

二十世紀末
二重、性器、待つ。

影響
絵、異郷。

講演 ....
夕暮れの城

ひかりは厚さを失いはじめひとりまたひとり
公園の砂場から友達がいなくなってゆく
やわらかな指の持ち主を伸びきった影が薙ぐ
夕暮れの城を築く今日の砂が水を失い
ひと葉の小枝を支 ....
実をいえば

俺は

電話ってものが好きじゃないんだ

その俺が

真夜中に

水に浮くキャンドルの

揺れる炎をみて

無性に誰かと話したくなった

誰でもいいって訳 ....
カタルシス
語る、死す。

詩人
死、塵。

太陽
他、異様。

バンコク
万、哭。

北朝鮮
来た、挑戦。

国債
弧、臭い。

内閣
無い、佳句。

 ....
あした て何だっけ
陽が昇ると それは朝 て気がするんだ
確か 記憶では
でも 暗いときもあったような気がして
それも朝だったように 思い出されて
朝 て何だっけ

あした て何だったか ....
この闇が続く限り

きっとどこかに

眠れない心を抱えた誰かがいて

その誰かもまた

違う誰かを求めてる

私もその誰かになりたくて

こうして今夜も眠れずに

昨日と地 ....
夜空を往くものがいる
丸く小さくひかって
星よりおおきく
飛行機より小さく
月の無い空を
意思もって動くものは寂しい
水茎を行く天道虫の意志
生きて動くものは寂しい

林檎 トマ ....
君は木立の中に
透明な花を
隠している

涙は霧のようで
僕から熱を
奪わない

幾たびも逢いたい
僕は変わってゆくけれど

やわらかな予感に包まれた
君が変わることはない ....
ぼんやり 新聞コラム 眺めてたら
女は 存在 男は 現象
つまり 全ての基本は女 だから
はじめに女ありき との文章

これはもう 現代常識である
聖書の記述は 間違えたのだ
好きに ....
あなたの瞳が
私に慣れてきた

そしてそれからの
私が虜のホログラフィーは
茎を傾げた優曇華の花びらが
リアス式の高い海岸段丘の上で
凪だけど揺れ舞う景色

瞳が放つ言葉は
緩急を ....
膨らんだ感情を幾つかの言葉で編んだ檻に閉じ込める
とげとげがちくちくと胸を刺す
けれど気にしない
普段言えない部分も真っ白な世界では
無理出来ないから
荒れてとても痛い言葉を読み手にぶつける ....
はじけるよ
虹色の しゃぁぼんだまが ひとつ

あのしゃぼんだまは あの子のいのち
あのしゃぼんだまは あのひとのいのち
それから あのちいさいしゃぼんだまは 学生のときの記憶の色

み ....
キミは何か間違っている。と
目覚めの次にインプットする。と
一日がゆっくり動きはじめる
先週工事していたビルは
1階をシャネルに似せたカフェで取り繕って綺麗
寝起きからローストの匂い 気がま ....
四時半夕刻
思い立ち
洗濯機まわす

陽が伸びた
空の
視線がちょっと痛い
わかってるよもう
春だってんでしょ
湿ったシャツと
生乾きの髪を
これみよがしに
風が撫でてく

 ....
寂しいと泣くありんこを踏み潰したら雨が降った
しとしとと
塩味を舌で確かめる
あめ
寂しいと泣く自分への戒めのためさ
誰も助けない
そんなこと知ってるよね
ごめん
だから泣かない
ば ....
君の笑顔は椅子に似ていて
笑うと誰もが顔に座りたがる

散歩途中のお年寄りや
旅に疲れた旅人
アイスキャンディーを持っている人
ただ夕日を見ているだけの人

誰かが座ると嬉しそうにする ....
俺は

ミントティーを飲んで

少し落ち着く

今日も

さして良い事なんか無かったぜ

幸い悪い事も無かった

俺は

それでいいと自分に言い聞かせる

それを後ろ向 ....
線路脇に寝る犬は どうして今頃 雪が降るのだろう とだけ鳴く

銀色のフィルターが心地よかった

声も聞こえなくなった頃 くうきがざーざーと荒れてきた

あたたかい日よりも 心地よかった
どれほど 
雲の束縛を破り 雲間から降り立つも
乾いたグラウンドに
冷え切った夕刻に
結局は 卒倒しがちな冬の光線です


そこにあるのは
どこにも尾を引かぬ手の平
だからこ ....
おつきさんのえだが
するするおりて
わたしのかみを
もてあそぶ

おつきさんのこえは
ほつほつしてて
わすれたころに
きこえてくる

おつきさんのはっぱ
やわっこくって
 ....
金魚がつい食べ過ぎてしまうように
ぼくらは
怖気づく理性とはまったく関係なく
いうなれば すこし過剰なものたちです


狙ってみてしまっては 思ってもないことを
寝転んで指差した机の脚の ....
帰りのバスに揺られている
一泊二日は早かった

対向車が十秒に一度 町の景色を遮る
後ろへ後ろへ流れ去ってゆく

卒業旅行はあと三時間で終わる
みんなの記憶装置の中で
まとめの作業が開 ....
時間が
外から来る光を
横になりながら見つめている
花は雪
雪は花



晴れた日
道は海へつづく
ずっと空のままでいる川
とどろきの向かうほうへ
雪は昇り
落 ....
霜天さんのおすすめリスト(1784)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
毎朝が来るまで- 湾鶴自由詩504-3-25
ああ詩人よ- ミサイル ...自由詩1204-3-24
こうみゃく- 玉兎自由詩404-3-24
別れ飴- 暗闇れも ...自由詩3*04-3-22
いつもの道は違う道- クラウン自由詩404-3-22
- ukiha未詩・独白404-3-22
行進する足踏みもそぞろなる- nm6自由詩404-3-22
短詩の試み_2- 狸亭自由詩204-3-22
夕暮れの城- 折釘未詩・独白604-3-22
☆82_デンワ- 貴水 水 ...自由詩704-3-22
短詩の試み_1- 狸亭自由詩104-3-21
あした- 刑部憲暁自由詩404-3-21
誰かの誰か- 快晴自由詩11*04-3-21
不在の寂しさ豊饒の悲しみ- まんぼう自由詩304-3-21
やよい- たかぼ自由詩804-3-21
存在と現象- 狸亭自由詩1804-3-20
優曇華- 純太自由詩404-3-20
投げました、当たりました- 暗闇れも ...自由詩4*04-3-20
しゃぁぼんだま- ukiha自由詩404-3-20
夕病み- yozo自由詩204-3-20
ベランダにて- yozo自由詩604-3-20
ありんこ- 暗闇れも ...自由詩3*04-3-19
似顔絵- たもつ自由詩18*04-3-19
☆78_ミントティー- 貴水 水 ...自由詩204-3-19
スノウ- 示唆ウゲ ...自由詩304-3-19
冬の物理学- A道化自由詩704-3-18
月の枝- 湾鶴自由詩804-3-18
ときに言い過ぎてしまうね- nm6自由詩604-3-18
デンリュウ- ゆりこ自由詩304-3-17
__凪- 木立 悟自由詩904-3-17

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