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はる風がふくと
ぼくらは旅に出る

あき風がふくと
ぼくらは旅に出る

風がふくたびに
ぼくらは彷徨い
風がふくたびに
ぼくらは傷つき
その代償のような
中途半端な安息を得てきた ....
大粒の涙が
ちんまりと正座して
嗚咽をこらえ
ぽろぽろぽろぽろ
反省している

それを見ていると
ついつい
ついつい
よかよ
もう、よかよ と
ぼろぼろになって
頭をなででしま ....
しかけをはなれて
ゆらゆらと
どこまでゆくのか
おれのウキよ

みなもにうかぶ
あのつきの
ゆらゆらゆれる
ひかりのなかへ

しかけをはなれて
ふわふわと
どこまでゆくのか
 ....
煙ばかりを相手に
暮らしてきた人生だったと
したたかに酔ったオヤジが
丸卓袱台のそばで
腕枕しながら
ゆらりゆらり
語っている

現職のころオヤジは
仕事から帰ると真っ先に
風呂場 ....
かぜをたべて
いきているとりを
たべて

かぜは
なんだか
かなしいきもちになった
みどりのひかり
のなかを
けむし

もこもこ

あるいてる

みのけが
もこもこ
あるいてる

どこかで
かぜは
おおきな
あくび



めろんぱん

 ....
こはるびよりのひだまりで
つりをしながらあくびをすると
ぽろっとくびがころげおち
ついでにうでもころげおち
なかよくはりぼてけりながら
うみのうえをかけていった。


いそにのこされた ....
おそらくは
永遠に分からないであろうヒトという類型を
きわめて短いスパンに押し込め
性急に、効率よく
育て上げようとしているものは
何だ。

ひとつひとつの殻の中に
ひとつひとつの無限 ....
海が
ちいさないびきをかきながら
かぜにふかれている


いるかが
とおいきおくを
うたっている


ゆったりと
こすもすがまわり
ぼくらはやがて
かぜになる
ひろい
のはらいちめんに
ふりつもった
ゆきが
キラキラキラキラ
すんだ
あかいひかりを
はなちだすと
うまれたばかりの
あのこが
ぽつんと
そこにたっていた
やさしく
すな ....
かすかに
しおのにおいがする

ちりちりと
おもいでが
こげてゆく

ちょうをひきずったなまこが
ぶらっくほーるへとほふくし
いるかが
わらいながら
ただよっている

やがて ....
たとえば
紫陽花のころ
ぼくは
かかえきれない想いを抱いて
佇んでいる

ふりつづく
やさしい雨は
すべての景色を溶かし
なおも
ぼくの扉をたたく


願わくば 雨よ
ウテ ....
霜天さんの草野大悟さんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
デラシネ- 草野大悟自由詩8*05-3-27
正座する涙に- 草野大悟自由詩7*04-12-1
しおさい- 草野大悟自由詩3*04-11-12
丸卓袱台- 草野大悟自由詩6*04-10-2
風鳥(ふうちょう)- 草野大悟自由詩9*04-9-13
みのけがもこもこ- 草野大悟自由詩2*04-7-17
こはるびよりの- 草野大悟自由詩11*04-7-10
ブロイラーのヒトに〜諫早湾に寄せて- 草野大悟自由詩3*04-7-2
海物語- 草野大悟自由詩9*04-6-29
ひまわりの生まれたとき- 草野大悟自由詩5*04-6-27
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