すべてのおすすめ
いらないよ
そんなお荷物 いらないよ
いいから そこへ置いてきなよ
そう言って赤子は指をしゃぶる
くだけた言葉の端々に
忘れ形見の思い出が
赤く染まって流れゆく
君の肩に
顔を押し付けて泣いた
夢の中で
はじけるよ
虹色の しゃぁぼんだまが ひとつ
あのしゃぼんだまは あの子のいのち
あのしゃぼんだまは あのひとのいのち
それから あのちいさいしゃぼんだまは 学生のときの記憶の色
み ....
卒業なんてものは 単なる通過点だと
そんな醒めた目で
寄せては返す 波の音
海の緑は 誰かの目の色に
似ている