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小さなピンクのつむじ風は梅雨前線をくすぐり
日本海に柔らかな雨を降らせた
灰色のおおきな背中を撫でられて
海はじっと沖を見ている

昼前にここ数年の病歴を書き込んだ診断書を
提出すると ....
いったいなにを鳴いているのだろう
夜の底が蛙の声で沸き立っている

半球はいつも夜のこの星で
絶え間なく鳴き続ける声はいつか
太陽系の外側の宇宙にむけて溢れ出すのだろう
何億年のあいだ ....
ジャブジャブ歩いていける
砂浜から続く海
うすい砂色の皿に
浅い海の色のスープをそそぐ
(鶴は飲めない狐のスープ)

ふかい空から
ひたむきに
飛び込む姿勢で
(ウミネコの視線で)
 ....
ぷよぷよ頭のシロイルカや
花火のようなくらげをみて
三人でおおきなアイスクリームを食べても
小さな女の子はそっぽを向いたまま
だから水族館から海へ向かう砂浜は
お母さんと君だけで歩いて行った ....
無い知恵を絞っても
さまざまに思いつくことは
己一人の生き様だけで
それぐらいしか思いつかぬ
そんなものでこの世を測っても
いい加減が
疑わしい物を計るのだから
腑に落ちる話にはならない ....
海から見えるように
植えられたので
海岸沿いの山の中腹を何キロも
桜並木は続いている
去年は車の中から
弁当を食べながら観たけれど
いつか海の上から見たいね
ずーっと櫻色の帯になって
 ....
夜空を往くものがいる
丸く小さくひかって
星よりおおきく
飛行機より小さく
月の無い空を
意思もって動くものは寂しい
水茎を行く天道虫の意志
生きて動くものは寂しい

林檎 トマ ....
春の夜の淡雪は消え残り
白と紫に染め分けた山が
灰色の空のなかで静謐に光っている

午後の暖かな日差しが雲を溶かし
日陰に水路のながれる町で
冷たく甘いチャイを飲んだ

開け放った窓は ....
霜天さんのまんぼうさんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
台風四号は四国沖で温帯性低気圧になった- まんぼう未詩・独白604-6-12
蛙声- まんぼう自由詩504-5-24
浅い海の色- まんぼう自由詩6*04-4-23
子供の日- まんぼう自由詩604-4-16
海の日- まんぼう自由詩604-4-14
櫻の頃夜の海で- まんぼう未詩・独白404-3-28
不在の寂しさ豊饒の悲しみ- まんぼう自由詩304-3-21
春の旅人- まんぼう自由詩304-3-14

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