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青く澄んだ空と
ぽっかりと静かに
浮かんだ
白い雲たち
そんな空とは
対照的に
私の友達は
隣で泣いている
慰めてあげられる
いい言葉も見つからなくて
ただ呆然と
立ち尽 ....
からんからん、と
ゲタの音
ぱぁん、と
花火の音
ぱしゃん、と
金魚すくいの音
盆踊りの音が
後ろに聞こえて
納涼の提灯が
空を飾る
熱風が
私の髪をさらって ....
透明で
透き通った
ガラス玉
日にかざせば
きらり、と
希望の光を輝かせ
片目を瞑って覗き込めば
小さな自分が
逆立ちをして
自分を見ている
ガラス玉の世界は
ぴかぴ ....
空っぽになった
ジャムの瓶をさかさまに
逆立ちができない、と
言っていた友達を
さかさまに
意地悪なあなたの
『好きではない』を
『好き』に変えて
あなたの気持ちをも
さ ....
晴れた空と
涼しい風に吹かれ
散歩に出た
ふらりふらり
行くあても無く
ただ歩く
見慣れた景色を
初めて来た道みたいな
不思議な感覚を感じながら
見回し 歩く
やがて
....
なぜか
私が持った傘は
必ずというほど
曲がっている
傘を
すっ、と差したいのに
曲がっているせいで
ゆっくりとしか
差せない
そのことを
友達に言うと
え?いいじゃ ....
理由もなく
ただ
流れてくる涙を
流れてくるがまま
流す
信号待ちが
もどかしい
ずっと
立ち止まらずに
歩いていたいのに
止まらなければならないのが
もどかしい
....
パイ生地を
幾重にも重ねた
ケーキ菓子
食べるのには
ぼろぼろなって
食べにくい
でもケーキの中では
最も好きなもの
味や食感も
もちろんだけれど
幾重にも
試行錯誤を繰 ....
まだ言葉がまったく
しゃべれなかった頃
私に与えられた
くまのぬいぐるみ
UFOキャッチャーで
とったものらしい
でもそんなこと
小さかった私には
関係なかった
その頃か ....
いつもの道を
いつものように
歩いてはいけない
恩師によく言われたこと
同じ道を
毎回同じように歩くのでは
いつまで経っても
ずっとその場所で
足踏みをしていなければならない
....
すうっ
大きく息を吸い込んで
毎朝高く昇った太陽と
朝食のトーストの匂いに
目覚める
目が覚める時に
吸い込む空気は
澄んでいなくちゃ
目覚められない
朝、吸い込んだ
空気 ....
心地いいくらいの
暖かな日差しに
桜の花びらを連れた
春の風
そんな
よく晴れた日には
陽だまりの中
嫌なことなんて
忘れ去ってしまうくらいに
走り回って
疲れ果ててしまっ ....
私は
友達とか他人に
モノとか
何かして
あげるのが大好き
相手の
喜んだ姿とか
心から笑った笑顔を見ると
こっちまで
嬉しくなってしまうから
相手にもらうことばかりを
....
ぽっかぽかの
日干しされたふとん
お日様のにおいが
ほんわか
あたたかくて
心が
溶けてゆくみたい
そんなふとんを
頭まで
すっぽりと
かぶったら
その日の
嫌 ....
しとしと しとしと
私の心に降り続ける
神様の涙
いつまでたっても
降りやんではくれない
意地悪な涙
どんどん降り続く涙が
水たまりになって
私の心にいくつも
鏡をつくった
....