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私は女ですから、髭を剃るようなことは一生ないものだと思っていました
私はいま髭剃りを手にしているのですよ
少女の私が聞けば目を引ん剥いていることでしょう
何でも機械化する時代ですから
剃刀の刃 ....
今日は始めてのインターネット
僕は少し舞い上がっていた
期待と不安のなかでパソコンが
回転音とともに起動していく
マウスを上手く操れるだろうか
兄の話では乗り回すのに
時間がかかる生き ....
のどの乾く夕ぐれ
雲があかいのは
燃えているからか
くろい腹の雨雲が
こげた水を降らす
声が出ない火傷
つめたい水が喉の
痺れをあらい流す
希望がむなしい
なまぬるい雨と
煙り ....
ただしいことが淫らにあふれる
バケモノの住むきょういくの場
がっこうはしゃかいの縮図
誰もが自分のことしか考えない
我が身を守る我が儘のせいで
ダレモガ悪事に加担する
セイロンが押し寄せる ....
朝日が崩壊した港で
人類を魅了していた
光の筋は届かなかった
万能の魔法は無能になり
知恵の実は腐臭を放つ
太陽がひしゃげて
穴から血が噴き出した
火山の噴火だと気付いた
空からは ....
「現代人と比べて
原始人は頭が悪い
縄文人も頭が悪い
平安人も頭が悪い
鎌倉人も頭が悪い
室町人も頭が悪い
江戸人も頭が悪い
だってみんな昔の人
人類は進歩したんだから
未来の人 ....
雨の降るのを感じるのは
傘を空へと押し広げる時
張り詰めた半球の帳
音響く球の内部から
滴の垂れる筋を
左手の小指で追う
乾いた小さな炸裂音と
風に乗る湿った臭い
濡れる風景の対比 ....
中指から菜の花
首に蒲公英を飾り
髪には白詰草の花輪
紋黄蝶が降りてくる
温かい手に引かれ
飾りを崩さないように
ゆっくり着いていく
薄手の白いセーターが
日差しにぼんやりと光る
....
冬の木を見ていると
地面から出ている部分と
大地に伸びている部分の
形が同じに思えてくる
空気はやわらかいから
ぶはっぶさっと繁るけど
土は濃密で硬いから
がじぎぢずっと伸びる
だから ....
更紗のバンダナ帽は唐紅に染め抜かれ
隙間から漆黒の髪がさらさら流れる
乳白の花を模した髪飾りが前髪を留め
首には胡粉色のタオルを垂らしている
瞳は影のある弁柄色で
瞼へ控え目に隠れた
鼻筋 ....
羽根を逆立てて固めている
翼をだらだらと垂らして
洒落てるつもりらしい
胸焼けでもしたみたいに
嘴を半開きにして
眉羽をしかめている
しなだれた両翼は
地面と密接で
曲線と直線で
....
もう春なのか
私は暁を覚えていない
布団の底はじんわり温かく
一夜の体温の溜まり場
冬の朝はまだ寒くて
張り詰めた明星の氷が
体温で溶けてしまいそう
私が眠っていることで
誰の邪魔 ....
佐々木妖精さんの木屋 亞万さんおすすめリスト
(12)
タイトル
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日付
水に触れる
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木屋 亞 ...
自由詩
5+*
09-4-22
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木屋 亞 ...
自由詩
5*
08-8-9
水のうえの夜
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木屋 亞 ...
自由詩
1*
08-8-7
たえがたくうたわれたうた
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木屋 亞 ...
自由詩
2*
08-6-15
過渡期
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木屋 亞 ...
自由詩
2*
08-5-17
タ・パタ・パタン・パターン
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木屋 亞 ...
自由詩
1*
08-4-22
春サメタ散歩コウス
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木屋 亞 ...
自由詩
2*
08-3-19
春遠からじ
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木屋 亞 ...
自由詩
2*
08-2-26
如月熱情
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木屋 亞 ...
自由詩
2*
08-2-16
色彩美人
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木屋 亞 ...
自由詩
1*
08-2-11
支離鳥の唄
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木屋 亞 ...
自由詩
2*
08-1-18
遺された朝
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木屋 亞 ...
自由詩
1*
08-1-7
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