木葉 揺

弦が弾かれて
その指先を求める
懸命身をやつして
華は昇りたいのか

姉と呼ばれる人たちの風船が
大気圏の向こうに焦がれる頃

妹と呼ばれる人たちの噴水が
地殻の感触を求める

天はいつも華を与え星を回す
張り詰めた弦
振動が消えて見上げる日まで


自由詩Copyright 木葉 揺 2009-04-24 16:57:04
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