すべてのおすすめ
愛してもらいたいなら愛さなければならないとか誰かが言ってませんでしたっけ?
俺って実はプライドの高いさみしがりなんです知ってたかい?
愛せるものも見つからない俺って愛される資格がないってことで ....
あかん 好きに なったら
あかんのや けど
好きなんや
あかんと 思えば 思うほど
けいたいの
でんわばんごうの
並び方さえ
好きなんや
せやから 抱いているとき
辛いじかん ....
どんな存在になっている
どんな形に組み込まれている
崩れれば雑にされてバラバラに
無邪気に意図的に別に変えられるんだ
つまらないなぁボクはつまらないなぁ
サイドに流す前髪がとて ....
彼方の灯火を目指して
星が時間を登っていく
宿題を忘れた子供のような顔で
君が僕から目を逸らす
様々な哀しみと喜びの選集を
投影しながら窓枠を
低速で横切る薄い雲
ガスレンジ ....
泣きたい理由でもないのに ボロボロ涙がこぼれてる
悲しくもないのに 悲しい何かを探してる
退屈とため息と
嫌になるくらい静かな部屋に あたしはひとり
淋しい理由でもないのに ひとりではとて ....
邪魔な段ボールがあって、もちろんよそ様のものなのだけれど、邪魔である事は腹立たしく、息を吸ってから蹴飛ばした。ハズレの段ボールだったらしく、中には何か重金属の固まりが詰まっていて、爪が割れた。骨も折 ....
痣が むこう三軒隣りのお姉さんの腕に塗り込まれていた
(おはようございます)
そう 言わずに 黙礼を交わし合って 互いの痣を青く
....
違法駐車を繰り返す 狂う
音をたてて歩き続ける 狂う
死ねって何度言った ?
唇が
繰り返す
....
前足をつかい
口をつかい
つぶさないように
犬はみかんをじょうずにころがします
わたしがきれいにむいて
ひとふさ食べさせてやると
犬はすっぱそうな顔をして吐きだしました
しかし犬は段ボー ....
少年が泣いていました
つばのある帽子でしたが、ガラスにぶつかって
へにゃりと泣くのが印象的で
忘れもしない
月曜日
誰もいない観覧車
あの小さなゆりかごに
私たちは別々のBOXのなか ....
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どんなに些細な現象が
ぼくたちを傷つけるかについては、
たとえようもないことだ。
すっぱり切り開かれた皮膚の切れ目から
どくどく血 ....
灰色
のカスがらせんにおりてくる
と同時にカラスがゴミ箱から食う物をうばい
尖った爪にマックの包みがひっかかり上がっていく
誰もいない閑散としたアーケードに音がすいこまれて
何も無 ....
線路を{ルビ跨=また}ぐ歩道橋を渡って
小さな小学校脇の道を歩く
冷たい風に{ルビ靡=なび}く木々の葉は
ほんの数日前とはまた更に
色も重さも変えたようだ
見上げれば焦げ茶色の葉の
....
なんだぁ、あったまんないか
不機嫌そうな顔をして
ジャズの入ったMD取り出し
呻吟しつつも、君は笑う
夢に視たような街のイロメキは
僕等にどうも似合い ....
終わって尚また夜はくる
保身のための嘘が口をついて出て、
そして朝がやってきて、
裏と表が逆になる
貴方に近ずくためのための、貴方と終わらないための
....
薄い網戸の向こう
何かの割れる音がする
今日は朝から寂しいものが降っているから
話しかけるみたいに一日を生きたい
消えていくシャーペン工場で作られた最後の一本が
同じ価格で店頭に並ぶ ....
『食べられません』のラベルを貼り続けました。
あらゆる無生物に。
よくよく考えてみれば、
生きるというのはたったそれだけのことでした。
樹氷の白にくるまれながら、
ぼくがぼくの姿 ....
妹が嫁に行くのですよ
あれは妹が3歳ぐらいのことだったか
サンタクロースがやってきたとき
母にしがみついて 泣きじゃくってた あの娘が 嫁に行くのですよ
「幸せにしてもらえよ」と言 ....
深夜の路上に
空き缶がひとつ
ぽつりと立てて置いてあった
こおん
とけっとばしてみると
そこいらじゅうから
わああああ
と逃げてゆく子供らの声がして
にわかに恐ろしくなったものの
わ ....
ぽきぽきと折れていく 足
友人たちがしんどいと言いながらも 確かに生きているように
私は道を歩めなかった
皆 ゆっくりだらだらとそれでも疲れた顔を上げて
走ってい ....
あなたに
抱かれて
うれしかった
淋しかったから
いつも
あなたのそばに
いたかった
あなたの
身体に
触れたのは
はじめてだった
はじめてのキス
そして
あたた ....
その
畳の変色は
きみの作品でしょ。
あたしみたの
あそこでみたの
ひとが 死んでゆくところ
あたしみたの
たくさんみたの
ひとが 生まれて 歩いてゆくの
川と土と木があって
虫と人と動物と
植物さえ ....
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今日もまた、
塗り込められた暗闇の中に、
言葉の波間に漂い、
わたしは浮かんでいる。
不安定で
不安で
泣きたくだってなるのだけれど、
それ ....
ねこって可愛い
飼いねこは飼いねこらしく
ノラねこはノラねこらしい顔しているよ
やっぱし育ちなのかな
ひとに媚びるのうまい飼いねこがいて
いじらしいほどノラなねこがいる
そんなねこって
....
未来への現実的な不安と
矮小でそれでいて強固な無知の塊
それと あの娘のスカートの中の世界が
十四の僕のすべてだった
鼻がもげるような春の異臭は
....
黙り込むあなたを見習って
軽はずみに言葉を使わぬよう
恐れるべきなのかもしれない
些細な事柄も全て
退屈は限りなく死に近い
以前、死人だったことのあるわたしは
自分を守るように行動する ....
「言葉足らずでごめんね。」
君に比べれば、僕が伝えられる言葉はすごい少ない。
うまい表現や比喩とかそんなの全然わからない。
勉強はしたんだよ。少しでも君に僕の伝えたい気持ちを分かって欲し ....
{画像=080524153641.jpg}
冬の大通りを、兄と妹が二人で歩いていた。
兄は妹が重たそうに持っているカバンに手を貸してやりながら、遅れがちな妹に合わせて歩調をゆるめていた。妹 ....
いまさら、
ボクがからっぽな
リユウを
すこしづつ
みつけだしているようだ
人を
愛しているくせに
信じきれない哀しさや
自分の
ナカ ....
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