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挨拶するわけでもなく
さよならを言うわけでもない
この世界にはありえなくて
その世界にはありえた
幻想の高原のどこか
僕らはつじつまの合わない
黄色いポストに
手紙を出しに行く
過ぎ去 ....
夢を観ていた
広い空の下で
あなたと二人
幸せな香りが二人を包む
なのに
花を手にしたその瞬間
私は今に目覚めるの
蛍光灯の光をまとって
汚れを隠し
微笑み続け
私はここにいる ....
いきおいを増し
加速し続ける時間(とき)に
取り残されてしまった
そんな君へ
「幸せの価値観なんてものは
誰が評価できるもんじゃないんだよ」
なんて言ってみたら
....
真っ白な
雲の向こうに見えた君の笑顔は
いつの間にかぼんやりとぼやけていく
夢の向こうの向こう側
机の上に突っ伏して
開いた教科書の中にいる
ふてぶてしい男の顔には ....
さようなら
この世を去るには完結過ぎる言葉か
あいさつでもあるこの言葉を永遠の別れのときにも使えてしまう
使い古された、使い古されてもなお新鮮な
この言葉は、私の旅立ちの言葉で ....
ああ もう
一日中だって眺めていてえよ
かわいて固まっちまった顔料みたいなあいつら
初めは 水のようだったのになあ
ごまかし にせがおづくりに躍起になって
おれはかな ....
お前はもう、モテている
そして俺もモテている
俺たちはスターだ ブサイクだけどスターだ
だっていつも追っかけられてるじゃないか
日々いろんな事に。
いや〜モテる男はつらいよ と言っても寅さん ....
わたしは男の帰りを待つ。
待つ時間こそわたしを
存在させる。
つまり待つことによってわたしは
男への愛情を確認している。
しかしそのことを誰にも悟られたくない。
そのため日常の動作は速く ....
なぜ そんなにも突然に
優しい言葉を呟いて
優しい顔をしているの
いつものあなたのはずなのに
どうしてわたしはどきどきするの
あなたの言葉は呪文だ
あなたのくちづけは魔法だ
肩越しの ....
注ぎ込まれて
無味と無臭の飲み物
ガラスコップの水は
器 照明にはえて
注がれた 聖な液体 みず
私の息づかいを飲み込んで
円筒形を保って
今 筆の勢いはテーブルを揺らし ....
僕はどうして生まれたのでしょうか
どうして 生きているのでしょうか
僕がいることで
一体誰が喜んでいるのでしょうか
僕が生きて ....
手紙を書こうと思います
手紙に包みたい言葉を
一つ
二つ
頭の表面に浮かべては
想いを添えて文字にします
すると
私の声が録音されて
音となって
あなたに届きそうな気がします ....
これは明日のパンだと言われた
これは明日に辿り着く岬
丁寧に描かれたここは通路
これはあなたの横顔を書いたつもり
気遅れした線が
紙への浸透で変わっていく
並べられた額縁のそれぞれのう ....
しじまというよりしじみの合間に
退屈が席巻する
それはまるで石鹸のように泡立って
老廃物に似た哀しみを
界面活性化させる
テレビなんぞを流してみても
太平洋の海面に渦潮が巻くわけじゃない
....
あるいは、その時の感傷、ではなくただの、感情、心の
剥がれ落ちた、かたち、そのおもてを上塗りするように、
すべらないように、注意して、歩いていく、と、見えて
くるものは、「私」のかたちとしての、 ....
{画像=110508185714.jpg}
ほら肩に蟻がいる
友達の言葉に慌てて払った。
秋の陽射しの中、
落ち葉と一緒に落ちて来たのか、
払われた蟻は水溜まりに落ちてもがいていた。 ....
不安定に揺れる天秤の上で
天国と地獄が自分の存在を誇示するために綱引きをし
紙一重で保たれる均衡の中で
右往左往しながら振り回される
決められたレールに乗る台車の上に僕 ....
私は私が笑って死ねる場所を探したい
と
旅人は思うらしい
ひょっとしたらポックリその場で死ぬかもしれない
車に当たって死ぬかもしれない
恨まれて誰かに殺されるかもしれない
欠 ....
{画像=071201103529.jpg}
明るい陽射しの中、
枯れ葉の写真を撮っていると、
暖かい人の手の平を、
撮っている気がする。
年輪を重ねて一生懸命、
生きて ....
膝をついたら倒れてしまうだろう
舌は乾いて馴染んだ声も出せそうにない
夜空
こんな姿でも慰められている
まだ焦がれている
錯覚が招いた幻想も
音を鳴らして整理されていく
....
覚えたての年号を羅列して
自慢げにわらう少女は
昨日みた星のいろを
まるきり覚えていないという
羽根がほしい
羽根がほしい
微風がきせつを連れてきて
合図なんかいらない
気まぐ ....
ふと目が覚める
私は生温い液体の中にいる
不思議と呼吸は苦しくない
むしろ心地よい感触
空間は思ったほど狭くなく
壁と思しき部分は脈打っている
暗くもなく明るくもない
....
たまに大きくでてみたら
すかさず何かが飛んでくる
メッサーシュミットで
ラプターと
互角にわたりあえるぐらい
ものすごい
この人は
でも
あのかわいい少年探偵団の
PTSDを心配しち ....
笑うことが出来ないのなら
いまは ムリに笑ったりしないで
心のままにまかせていたっていいのです
理由もなく悲しくて
心が破けそうで辛かったら
もう我慢なんかしないで
人目もはばから ....
青空を
見ていると
こころが
落ち着いてくる
青空を
見ていると
何故だか
こころが
和やかになる
生きていく
力がわいてくる
青空は
広くて
大きい
何だ ....
共有するほどの
大義名分もなくて
あてもなく
信号がかわるたび
車をすすめる、家路をたどる、
夜が溶けていた
○ 浮かぶ
すくなくとも俺は
粗雑な ....
071123
蒸気機関車が走る音がするから雨
電車の警笛が聞こえるから晴
クルマのバックファイヤーが聞こえるから夕立
いじめっ子が死んだから花火を上げてお祝い ....
肉球の無い猫は
ビヤ樽のような胴回り
胴長く四肢は極端に短い
転がるように動く
十二の動物の輪を横目に見やる
孤高の脱落者
日がなカルヴァドスを舐め舐め
嘘を書けとうそぶく ....
いってくれれば
よかったのに
そういって
あなたは
いってしまう
いってあげれば
よかったのだ
そうおもって
わたしは
おみおくりする
おみおくりのとちゅう
いぬがないて ....
{画像=110605152415.jpg}
ここに丸まっているのはうちのジェニーです。
15才を過ぎて老犬になりました。
若い頃、肋骨の形が悪くて手術した時
勧められて避妊手術をしました。 ....
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