すべてのおすすめ
 紙の上で紙を耕している潜在する文字たち。私は潜在する文字たちが融けて流れて、視線が紙の上を歩き易くなるのを待つ。耕された紙に植えられた潜在する色面が、潜在する光とともに組織され、私は色面と光とを、潜 .... 誰もいない静かな部屋で 
時折鏡を、覗いてみる。  

目はふたつ 
鼻はひとつに  
口ひとつ 

奇跡を行うこともなく 
些細な魔法もわからずに 

背伸びをするわけでなく 
 ....
喪失した傷は取り返せない
異次元の彼方に漂着した 傷に
いつかあなたは口づけ青ざめる
日の出直前の白白とした空のように

種子の記憶が芽生え。
ミシミシ、と殻は青ざめ幽かに
震えつつ怯え ....
心の奥の掌に
ずっと何か握ったまま


夢を追いかける友の姿に
眩しさを覚え

「思いきりやればいい」
そう歌う歌詞の中に


掌の何かが
もがきだす



それに気付 ....
罪の報いは死

ゴルフの帰りみち

そう教会の看板にあった

こんなことを言葉にしてみた

裁かれていることに

人の命は鈍感なのではないか


きみは神を選ぶのか

き ....
闇の東が
ほの白く潤んで
密やかな色と匂いが
滲み出す頃

花は
膨らみ過ぎる喜びに
身悶えしながら
目覚め

人は
濁った夢の浅瀬を
溺れながら
まどろむ

やがて ....
みんな終わりにしようと思ってたんだ
いいことなんてひとつもなかったし
こんな人生もういらないんだ
さようなら
さようなら
もう思い残すこともありません


なのに なのにおかしいね
 ....
水と銀をころがしたらびぃだまになって
予定調和がうつくし過ぎてシケモクに火を点ける
昔日の積雪がこげついた肉をやわらかくして
おみおつけのかおりのようにささやかな音
出窓を押し開けたなら風 ....
きみがいっていることと
していることの
あいだに降る、雪

無が
その目を開いて、
何もかもが
なかったかのような
夜、雪が
降る
世の中には

悪意というものが

確実に存在する

土曜日の夜

あらためて思った

わたしは白黒つけたがる

言いにくいことを言ってゆくのが

大人のビジネスだと信じてい ....
                 090226




キュウバンナンボということばを読んで
急場の堕落をイメージしたことはない
旧番は何だったんだろう
急な改革が続く ....
オメエ、死ぬのかい
――だったらよう、
せめて逝く前に鮨食おうぜ
肝っ玉据えて、俺と鮨食えよ

粋な麻暖簾くぐってさ
どうぞ勝手に席へ就いちまいな
捌いたネタと酢飯の匂い、
舎利の温( ....
あのひとから乞われた訳じゃない
成り行きでと言えばそんな感じだった
奥さんよりも私を選んでくれた
そんな幼い優越感が無かったといえば嘘になる

幸せだった頃に家族で訪れた事があると話していた ....
オレが中二のとき生まれたおまえ

こうしていることを妻子が知ったら

いきなり難破船に乗らされるだろう


抱きしめるという行為とはいったい

戦争に引き裂かれた愛ではない

切 ....
シャボン玉のなかの、人気の無いシャッター通りを
くぐりながら、眠れない半分の顔は暗闇の書架を見上げた。
玩具の戦争が終わったら、地平線のうしろに隠してある
重油の山を売り払って、腹が裂け ....
 
都会では
駅でたまたま友人に
会ったりするものなのかい
問う父に
そうだよと
わたしは答えた

セイウチみたいになった
友人にね
友人でもないのに
会ったりするものなんだよ
 ....
 プツリプツリと
 切り落とすたびに
 何かを
 はじいてしまったような
 夜のはざまに
 落ちていく
 三日月のような
 たくさんのかけら

 研げばいい
 ぴかぴかに
 磨き ....
雪が私の小さな夜に降りしきます
冷たいものを無限に受け入れて
静かなまま染まるのです
記号という名前だけをもらった
小さな星雲たちみたいな
街灯が青白く照らす夜です

星を頼りに渡る鳥は ....
合歓の木の上で眠りをむさぼるふらちな内臓
不透明な猫が目覚めたところだ
今そこにいた所に白っぽい魂を残して
静かにとなりの木に移る

走り去る猫
睾丸は膨らみ過ぎて目玉と区別がつかぬ
瞳 ....
板のような
霧のなかの
岩をめぐる
冬のまぼろし


応えは応えつづけている
応えられぬものはないかのように
ひとつひとつこぼれゆく
ひとつひとつ消えてゆく

 ....
風呂あがりの
ほてった身体を
常夜灯だけがともる
洋室で冷ます

妻も娘も寝静まった
夜更けに
フローリングの床に
じかに座る

柔らかな闇に身を浸すと
穏やかな気持ちになる
 ....
あらゆる食物連鎖は美しい
風 吹く遠視のサバンナで
息 潜め獲物を狙う
豹の爪は忍

一瞬 筋肉の爆発だ
ガゼルの柔らかな肌に
鋭利な刃物は 
爪が食い込み
喉笛は鋭い牙で刺し込まれ ....
               090118



語感が好いからと言って
のんびりしすぎた
背伸びをしないで居たら
背中が堅くなってしまった

三重塔が美しい姿態を日に曝す
光り輝 ....
トランキライザーが必要な世代ではない
あたしはもっとポップでカジュアルだった
がこの時間になると目が覚めるゲロがでそう
睡眠障害とかパニックをカムアウトすることのだささを
ヤホーよくわかってる ....
だれにも迷惑かけない

そんなことは

そんな生き方は

どこかにあったんだろうか

ほかのいのちにいとしさ募る


おバカなおいらの風が吹いてる

居酒屋で女と向き合ってる ....
ケータイ電話をぎゅっと握って

世界中のお金の流れのことについて考えてうつむいてばかりいる

自分が毛穴から出した空気について考えたりしないのはアホだからなのか

鳥がどうろをよこぎってフ ....
冬枯れの木立のつづく泥濘の道、
小さな水溜りに爽やかな青空を映して
名も知れぬ誰かの、
虚しく残した懸命な足跡を
突然、山の麓から軋む音ともに登ってきた
四角張った黄色い一匹の獣が、
鋼鉄 ....
毎日 自分が最低な人間だって確認するためにパチンコにいく
何かにすがるような思いでバックに詩集を入れて持ち歩く
喫茶店の前で立ち止まるけど中には入れない

友達がひとり去って 
またひとり去 ....
「死んでしまいたい」が口癖な君に
「生きていれば良いことあるよ」
と言いかけて言い切ることができなかった

それを時代のせいにしたところで何になるのだろう

夢とか希望を持ち難いこんなとき ....
そろそろしおどきだ

あほうどりはかぜさえあれば

どこまでもゆける

かたくなにかわらないひびが

おわろうとしている

はっきりとしたあてはないが

つぎのきせつがかぜをは ....
佐々木妖精さんの自由詩おすすめリスト(1175)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
紙祭- 葉leaf自由詩9*09-3-28
月夜の草_- 服部 剛自由詩909-3-27
ある旅人- こしごえ自由詩5*09-3-27
ありがとう- 夕焼け空自由詩609-3-27
折り紙- 吉岡ペペ ...自由詩609-3-22
春暁- nonya自由詩14*09-3-21
それは意外と単純な答えでした- 涙(ルイ ...自由詩3*09-3-10
水銀- しろう自由詩3+*09-3-7
_- こもん自由詩409-3-5
悪意- 吉岡ペペ ...自由詩309-3-2
ふるえる糸- あおば自由詩6*09-2-26
逝く前に、鮨だ!_★- atsuchan69自由詩15*09-2-23
らっかするひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*09-2-22
難破船- 吉岡ペペ ...自由詩609-2-17
白いみずおと______- 前田ふむ ...自由詩18*09-1-28
セイウチ- 小川 葉自由詩409-1-26
爪切りげんまん- 伊那 果自由詩209-1-25
君の朝につながって- たりぽん ...自由詩14*09-1-25
- 音阿弥花 ...自由詩209-1-24
夜の山- 木立 悟自由詩309-1-24
闇を愛す- kauz ...自由詩7*09-1-23
あらゆる食物連鎖は美しい- アハウ自由詩309-1-23
五重塔- あおば自由詩12*09-1-18
サン- モリマサ ...自由詩709-1-15
ほかのいのち- 吉岡ペペ ...自由詩209-1-10
ケータイ- モリマサ ...自由詩809-1-8
偉大なる詩人の歌- atsuchan69自由詩13*08-12-25
日曜日にはどこへも出かけない- rabbitfighte ...自由詩9*08-12-25
がらんどう- 恋月 ぴ ...自由詩34+*08-12-18
アルバトラス- 《81》 ...自由詩4*08-12-17

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40