holiday
manabe kenta




なんだぁ、あったまんないか

不機嫌そうな顔をして

ジャズの入ったMD取り出し

呻吟しつつも、君は笑う



夢に視たような街のイロメキは

僕等にどうも似合いそうにないから

とりあえず何をするでもなくて

10時に起床、パンを囓る



カーテンを開け、冬日は良好

雲一つない空は粲粲と

寝癖の付いた髪はそのままで

テレビを観てる君によく似合う



まどろみそうな部屋の雰囲気に

苛まれながら、散歩の準備

ここなら誰もがふわふわしてる

その一言と、午後のはじまり



冷たげな風を鼻に感じつつ

肩並べ歩く、公園の広場

猫をみつけては追いかけるような

何でもない日が、やっぱり良くて



コンビニで買った2本のココア

暖かいことが、どこか嬉しくて

手繋ぎ二人で夕日に笑う

ただ過ぎてゆく、何でもない日





自由詩 holiday Copyright manabe kenta 2007-12-09 15:51:39
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