トムソンはがぜる
がぜり続ける
健やかに育ち
育ち続ける梢と梢の
間からメニューを覗き
何という名のファミリーレストランか
ハンバーグを和風セットで注文する
まるで都会だねここは
 ....
無数の星たちが歩く

そらをみつけた
存在が
邪魔になるなら
風になるしかありません

あなたが
哀しまず
過ごせるようになるのなら

さわさわと
木々が揺れて
緑が街を
すり抜け

何事も  ....
からんころん 慣れぬ下駄はき参道を
          ふたり腕組み 初めての夏越


水あそび はじける笑顔 子供らの
          足もと日差しに照らされ{ルビ七色=なないろ}
 ....
僕は

ずっと走ってきた

迫ってくるものをよけて

追ってくるものから逃げて

何からも立ち向かえなかった

それでいいと思ってた

何か一つ守るべきものが欲しかった

 ....
記憶喪失の男が、電話ボックスのなかで
世界を止めるダイヤルを回し続けている。

正午頃。―その日はとても暑かった。
路上で倒れた女がえっちらおっちら運ばれていく。
その後彼女がどうなるか、私 ....
みずいろに
きえた
ほたる
なつの
まぼろし
さんかいきのあおぞら
「詩と”私”を切り離せ」こういう大胆なタイトルはなかなか書けないものだし、あざとく見える危険もある。よく書いたと思う。http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=426 .... 「脳内」という言葉が、流通している。

「脳内」とは、自己完結(優しく言えば シュミレーションか)
をするときに用いられる言葉で

(例えば「脳内彼女」とは自分の脳内に存在する、彼女である。 ....
望まれない者にも
見放された者にも
めぐりはめぐり来て
伝えることも
受け取ることもない季節に
雲の刃はやわらかく起き上がり
道の記憶を射るように照らす


空は ....
ふかく
ふかく

おのれをすいて
やいの
やいの


おのれをすいて

おのがぬくみを


はらはらと
はきだし
くぅとなるくらい

はきだし



わが ....
サービスで付いてきた
しおりの柄が気にいらない
本の中身は上等なのに
どうにもこうにも
これではいけない

気にいったしおりを
自分で作ろうか
それでは本に失礼ではないかな
それでも ....
+TATOOの悲しみ

 水商売をもれなく売女と呼ぶ
 その在庫表の端には
 くたびれたドラえもんが描かれている

 規則正しく働ける
 抜け目ない線とスイッチの裏の
 せわし ....
ひらいた おやまの
むこうの おそらに

ちいさく てをふる
おにのこ つちのこ

とんとん とんのに
とうせん はなおに

とんから とんから
とうそう はなおに

ひらいた ....
幼い日々
などというものは
これまでも 
これからも
全く変わりありませんので
特筆いたしません



或るときから
うたに喜ぶようになって
泳法はままならずとも
流れゆく日々 ....
 いまさらながらだが、まったくおかしな時代になったものだと思う。恐らく多くの人が感じていながら、それでも黙っているのだろう。二十一世紀という現代に生起する現象、人の思惑同士が交差し合い、とんでもなくお .... こんこん
つたえたいことを
もってきました
ああ
ごくろうさま
そのへんにおいといてください
じゃあ
たしかに
おとどけしましたから
はいはい
ちゃんとうけとりましたよ
あの ....
またひとつ午後の行方が指し示され
風は不確かなまばたきをする
草の迷いと疑いのなかから
等しくねじれた枝が現われ
石のまぶたに呼びかける


空の一点から来る声に
地が応え ....
三年半断食をしつづけた男はいまだに空腹を抱えてる
いまだに空腹を抱えてる

あの頃から何も変わっていない
じっと黙っている
ずっと空腹を抱えている

じっと黙っている
見つめている
 ....
矛盾した水槽の住人は
矛盾した椅子に腰をかけ
矛盾したテーブルにクロスをかけ
矛盾したグラスで
矛盾したワインを飲む

矛盾した水槽の住人は
毎日が矛盾しているから
その矛盾し ....
今の今まで、
自分の口から出た言葉は、
自分の言葉であると思っていた。
定型の、お決まりの文句以外は、そうであると。
たとえばそれが詩であったり、
文学であったり、などと。

だがしかし ....
たとえば地震が起きたときに
真っ先に
何かを考える前に
眠っているあなたに
身を挺して覆い被さるように

それを何と呼べばいいのですか
恋人よ
恋人たちよ

言葉にされたものは ....
あの夏の星の輝く夜に君は生まれたのだよ
ずうっと後になって父がそう言った

その星のひとつを握って泣いていたのです
父の墓の前にたって私はそう言った



映る星と映らない星があるとわ ....
熱帯夜 真夜中未満 体内温度をくぐって
ヒーローなんかじゃない不器用な男が
芯部でうごめくスイッチに アクセスしようとする

疑心暗鬼の力で やさしいふりで触れても
理性の不誠実さを あらわ ....
目の前の扇風機に
心ときめかせ

声をかける



われわれはー、うちゅうじんらー。



一年ぶりの扇風機は
声を束ねて返してくれた



今晩は君をつれ ....
洗濯物をたたむうちに
不意に可笑しさがこみあげてきた

昨日までの
それまでの
汚れを落した衣服の形
そうだとしても
ひとつひとつ
笑顔や葛藤や
その他{ルビ諸々=もろもろ}の生活を ....
        もしも君が

        ような話みたくても

        生まれてしまうまでは

        うさぎのなかで待つんだね



       ....
ぼくらはあまりにも醜いから
醜いから誰かに会うことが恐くて
となりの惑星にさえまだ行く勇気がない

そんな醜いぼくらのせめてもの救いは
この星にうたがあるってことだ
どこを捜しても どこを ....
台風一過の
花丸二十丸な紺碧の青空
さわさわと風とクラゲが遊ぶ
ミンミンゼミは溺れた模様

徐々に あおが薄まっていくと
どっこい 生きてる ジジジジジと
大地を揺るがすうなり声が

 ....
乾いた夜のすきまに


星がおちるのをみた
つきのいし.さんのおすすめリスト(1054)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
トムソンはがぜる- たもつ自由詩1005-8-9
- アメウ自由詩5*05-8-9
風になる- umineko自由詩5*05-8-9
夏の終わり- 秋扇短歌3*05-8-8
この道の先に- マイマイ自由詩105-8-8
なんてこった!- プテラノ ...自由詩3*05-8-8
君に- 草野大悟自由詩6*05-8-8
「詩」さんは何を求めているのかー「詩と”私”を切り離せ」を読 ...- 石川和広散文(批評 ...9*05-8-8
脳内電波理論- 第2の地 ...散文(批評 ...205-8-8
ゆらぎ(よるむらさき)- 木立 悟自由詩305-8-8
しんこきゅう- かぜきり自由詩5*05-8-8
サービス- こしごえ自由詩14*05-8-8
くらげの日々/知っている- 石田 圭 ...自由詩3105-8-8
はなび- 砂木自由詩14*05-8-8
履歴書- 千波 一 ...自由詩19*05-8-8
異常な時代に抗する言葉- 岡部淳太 ...散文(批評 ...21*05-8-7
つたえたいこと- アンテ自由詩905-8-7
過ぎるものへ- 木立 悟自由詩505-8-7
空腹のぶるうす- 不老産兄 ...自由詩105-8-7
僕の中の矛盾した水槽- たもつ自由詩1205-8-7
はじまりの言葉- 成澤 和 ...自由詩4*05-8-7
愛ではない(未完の)- いとう未詩・独白1205-8-7
誕生- LEO未詩・独白5*05-8-7
芯実- たちばな ...自由詩5*05-8-6
熱帯夜- 加藤泰清自由詩13*05-8-6
笑う形- こしごえ自由詩16*05-8-6
うさぎのなかで- せんたく ...自由詩4*05-8-6
うた- tonpekep自由詩13*05-8-4
*夏の似姿*- かおる自由詩5*05-8-4
瞬き- アメウ自由詩9*05-8-4

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