限りあるものに呼ばれ
窓をあけ また
窓をあけ
どこまでもつづく
不透明の向こうの
限りあるものに呼ばれ


暮れる色は
知らぬ色
誰かが色につけた名は
そのままその ....
霹靂つづく
ひび割れのうつくし
触れず手になぞるのは悦楽ゆえ
木霊達いつぞなく墨色にてすすり泣きエコーす

すまないの言葉にも拍子を乗せて
治せばよろしの流し目にこころころげ
頷きは講釈 ....
まだ小学校に入る前だと思う
うちによく関さんが来た

今度の日曜日、関さんが来るそうだ
父が言うと
あら、じゃあ美味しいもの用意しなくちゃ
それが母の決り文句だった

僕は関さ ....
宇宙の切れ端を集めて夢を描く
白紙の所が在って欲しい
君が好きな色が合って欲しいから

右手で宙を掴んで
形のないものを掴めたのなら
左で筆を走らせ
形のないものを描けるのなら

ど ....
私が、いくら黒ずんだところで
霊を量れることはない
一度たりとも零さずに{ルビ口遊=くちずさ}むことなどありえない

月が、いくら青ざめたところで
距離に近づくことはない
離れるばかりで引 ....
くるまって
まって一周するまで
くりかえす性

好き嫌いで見ちゃいない
忠実に実って
私種子を振動する

果物のコーナーで
ミカンやバナナ
リンゴキュウイイチジク
フルーツを物色 ....
在る

始まって以来続いてきて
この枝の伸びやかな道道に
茂る葉の呼吸は瑞瑞しい

それも
小雪のちらつく昨夜の雲上の月も
陽炎のゆらめく送り火も
私を育ててくれる花娘

季節の ....
つみかさなっている遠さの てっぺんに憧れ

冷え切った形の流動する 煙仕掛けのからだ


あら、今日もあいさつをしている朝焼け


分解の森でうすわらい 月の咆哮の真空放電にしびれる華 ....
この横丁を歩いていると
不意に路地から幽霊が顔を出す
幽霊は
「こんにちはいい天気ですね
 学校のほうはいかがですか
 楽しいですか?」
なきそうな言葉をほろほろこぼす

「ええ結構な ....
空が白んで、今日も一日が始まります。
有機物であるはずのわたしはまるで無機物のように
さしたる感慨もなく、ただ白む空を眺めます。
雀が一羽、飛び立ちました。


白んだ空が、眩しさ ....
キョウのカブカは

うさぎの何倍かわいいのか
りんごの何倍まっ赤なのか
時間の何倍わがままなのか
音楽の何倍素直なのか
かめの何倍のろまなのか
ピカソの何倍自由なのか
スイカの何倍種が ....
「ねえちゃんええけつしとんなぁ」
細胞が分裂する。分裂マシーン。


ただ人が歩いて固めて開発したならキャシャーンなんてただの
 因子とか元素とか。
細胞が分裂する。分裂マシーン。

 ....
背なか 背なか
もたれかかった珪藻土の壁には
真昼の温みが宿り
後ろから
春の衣をふうわり掛ける

あし
足もと
埃だらけのズックの下で
蒲公英は蹲り
カタバミが少し緑を思 ....
風が吹いていた
風のように母は声になった
声のように鳥は空を飛んで
鳥のように私は空腹だった
空腹のように
何も欲するつもりはなかったのに
母についていくつか
願い事をした

 ....
アルコールと 朝が
溶けあって 光って
カーテンです


そこへ向かう明るい少女は
睫毛です カーテンに
きらきら きらきら向かう 明るい少女は


瞬きのたび ....
あおくあおく青く
ひろがるそらのひとすじ

やまないせみのひと鳴き

ころがるみらいを死骸にみて

それもこれも夏


おわりのゆめのくらがり

ちいさな苦痛にいだかれている
足が生えたら
どこへいこう

手が生えたら
なにつくろう

でも 今は

このしっぽで

やれるかぎりのこと
やりつくすつもり

まずは、

家に帰ろうっと。
恋とは
 自分にないものを
 求めることなら

愛とは
 自分にあるものを
 抱きしめることでしょうか


「愛し合う」とは
 言うけど

「恋し合う」とは
 ....
自分 不器用っす

べたな 演出

べたな 口説き文句

べたな プレゼント

だって

君といつだって

べたべた したいんっす。
音もなく時を削る部屋で

命を空虚に磨り潰した

黙ってラジオやテレビと

話した

常夜灯一つ付けて

パソコンのテキストを

入力しようとして出来なくて

抑圧された無 ....
ゴミ箱はふたつ 横になっている
ほら そうして寒くなってきた
手も尻で 足の指が離れないまま片方の膝から下が無い
こうして時々積み上げておいた亀裂の前にやって来て
わずらわし ....
涙の中を泳ぐ魚がいて
僕の源氏名はまだ忘れられたまま
あなたは僕の順番となり
順番は花びらのびらとなり
そのことで誰も困りはしない
こうして縮まった身体をひょうっとすれば
僕らの不 ....
なんで 穴を 掘ってるかって?

実はね

穴のなかに
隠れて
住むためでも

誰かを
陥れるためでも

ないの

君と
君の

その溝を

埋めるための土

 ....
美しい って

綺麗だ って

ちやほやされても
結局は
疲れちゃうわけよ

笑顔振り撒いて

気も使って。

たまには
羽を休めて

甘い蜜でも

吸ってて
いい ....
あくまで たとえ話として
聞いてほしい

君が僕に 抱いてほしい
と、願ったとする

まぁ まて たとえ話だって。

僕が君を抱くか 抱かないかは
誰かが
決めることでは
ない
 ....
土と水は
お互いによく自分たちの性質を
理解した上で
混ざり合うことに決めました

  土と水は
  静かな日曜日の夜
  ドラム缶の中で
  混ざり合いました

    優しい波 ....
頼むから

触らないでください

御願いだから

触らないでください

僕の心は
もう

君への想いで

爆発しそうだから。
豆をやるから
こっちへ
来いよ、
だなんて

そんな餌には
釣られません

私は私の
信じる空へ

羽ばたくだけです
くるっぽー。
気張りすぎたら
固くなった

気張らなかったら
自分じゃない気が
してしまう

とりあえず
自分の殻ってやつ

脱いでみようと
思う。
なんだかだるいのは
背中に大きな悩みがあるから

いつかつぼみをつけて
大きく、花開くまで

まだ、夢は捨てない。
つきのいし.さんのおすすめリスト(1054)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨と指- 木立 悟自由詩706-4-17
天気雨の狐よ- かぜきり自由詩2*06-4-16
関さん- たもつ自由詩8+06-4-16
キャンバス- 海月自由詩2*06-4-16
六月の顔色- こしごえ自由詩13*06-4-13
八百屋三昧- こしごえ自由詩8*06-4-13
盆栽する私- こしごえ自由詩23*06-3-29
春さきの幻体- こしごえ自由詩13*06-3-21
アメ横- 竜一郎自由詩1*06-2-15
[_無機物の憂鬱_]- 渕崎。自由詩3*06-2-15
四季報- panta未詩・独白406-2-14
分裂マシーン- さいらと自由詩306-2-14
春まだ浅き- 銀猫自由詩21*06-2-14
風のように- たもつ自由詩1006-2-14
少女光景- A道化自由詩1106-2-13
コバルト- 久野本  ...自由詩306-2-13
ポケモン(ニョロモにて)- 仲本いす ...自由詩4*06-2-12
恋愛- まほし自由詩9*06-2-12
ポケモン(ベトベターにて)- 仲本いす ...自由詩3*06-2-11
スランプ- たかよし自由詩206-2-10
Beyond_My_Room- 木立 悟自由詩2*06-2-9
きろ、つきはなし- たもつ自由詩5*06-2-9
ポケモン(ディグダにて)- 仲本いす ...自由詩6*06-2-9
ポケモン(バタフリーにて)- 仲本いす ...自由詩206-2-9
イングラム- 仲本いす ...未詩・独白5*06-2-9
経験- むらさき自由詩2*06-2-8
ポケモン(ビリリダマにて)- 仲本いす ...自由詩4*06-2-6
ポケモン(ポッポにて)- 仲本いす ...自由詩5*06-2-6
ポケモン(トランセルにて)- 仲本いす ...自由詩3*06-2-5
ポケモン(フシギダネにて)- 仲本いす ...自由詩6*06-2-3

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