中で赤ペン 折れ
筆箱 染まる
シミあるものの行方は
決まってゴミ箱の中

シミある青ペンは
空をえがきたいとは
もはや言わなかった
 真っ白なキャンバスに色をつけていくように

 人は 交じり合いの中で 様様な模様を描く

 名前さえ知らない 名前さえ知らない

 それでも 人は生きていく

 受け入れられた時 ....
目が覚めると
広い窓の部屋にいる
鍵穴にくるり、と
鍵を差し込むのはもう何度目だろう
潮の香りがする
海が近い、ようで
不透明な窓から
青いはずの海を想像してみる

仕方が無い、のか ....
その階段は
まぎれもなく階段であった

手入れの行き届いた草木

光を反射する 白の像

そこは
入り口にも満たなかったのだ

まぎれもない階段の途中
この両目は 
 ....
七匹の蝉はクローンとして生まれたが・・

一匹目の蝉は
例年より水嵩の増したダムの滝に打たれて逝った

二匹目の蝉は
夏休みを満喫する少年の網にかかり羽根をもがれて逝った

三匹目の蝉 ....
分子だとか原子だとか本当どうでもいい

ただ一つおもうのは

わたしとあなたとが

その分子だとか原子だとかで出来ていると言うことが
なんだかたまらなく寂しくなっただけ

「けっきょ ....
月の光に映し出される君への想いは、一片の雲もなく、

水面(ミナモ)に投げた小石の輪が、止めどなく拡がる様に、

君への想いが、拡がっていく。
線香花火は
線香の匂いがするだろうか
水辺の淵でひっそりと
雨のように流れ落ちる火花
色づいて


色づいて色づい て



会えた
 愛の因数分解 学校では教わらなかった
 
 心の記憶の万華鏡
 
 いつも分かり合えない 二人がいる

 時に 一つになっても
 
 愛の因数分解は 解けない
 
 的を射抜 ....
つむぐ、つむぐ

記憶を紡ぐ

言葉を紡ぐ

時間を紡ぐ

思いを紡ぐ

私はひとのあるがままを紡ぎだし

それを歴史という糸にする

糸を織ってできた布は私 ....
ポケットいっぱいのビー玉を
 本物の宝石だと思ってた

そいつは今だっておんなじさ

名前すら借り物のあの子が配る
 ガラス玉をもらいにココへ

僕はきっと優しい嘘ってやつが好きなんだ ....
種子が私を追い越そうとしている
それはとても嫌なことなので
速度を上げる
と、背が少し伸びる
冬に逝った人の名を
夏の終わりになって
帳面に書き足す
遠くが見えるということは
かわ ....
何だか最近こんな感じだね
ちょっと手を伸ばせば
君の優しさに触れられるのに
何故かためらってしまう


あのゲームと一緒かも
無数の穴凹から僕のあたまは
勢い良く飛び出しては
怯えた ....
向日葵は沈んでしまった
そのことがとても悲しくて
夜に対抗してライターをつけてみたけれど
満たされずに
星が溶けてしまわないのは
きっと強い意志があるからで
部屋の明かりのよう ....
足を
風がなでる

しばらく眠っていた
永遠に近い
あなたはいない

すいこまれるみたいに
街は
夕から闇へ
日が早くなった
当たり前のこと
おどろき

もう暑くなくなる
 ....
いきなり走り出した。
何かに急き立てられ、
何かの使命を感じたように
走り出した。

口は一文字、
歯をくいしばり、
鼻ん穴 おっぴろげて、
目をつり上げて、
走った、
走った、
 ....
夜、雨の匂いがした


やがておとずれる
音をつなぎとめ


どこまでも

虹のからだが
空を広げていた
言葉は、からだとともにある。

私がいる限り、声は絶えない。










※(私は私であり、私でもある。)
電線の五線譜に音を入れ
夜三時に水平線を目指すオオムラサキ

世界を支えるピアノ線がゆっくりと緩む

深海にさく桜
魚達は星を夢見ている

海が静かにひいて
地軸がわずかにきしむ
 ....
さくら かんざし
あかねの 鼻緒

ねむりの いわおに 
腰かけ
仰ぐ 


ちり ち り りん
金魚の尾ひれが 
風鈴を蹴る

ちり ち り りん
黄色の帯と 
左手 
 ....
廃墟の街にも雨が降る
さささと落ちる雨音に
残暑見舞いが湿ってる
ポストの中にも雨が降る
ふふふふふと笑う地蔵尊

雨のない日は舞踏会
風のない日はドライブと
天気予報に縋って暮らす
 ....
楽園の夢を見た
この世界ではいま
それが必要だから

まず
都市計画の話を
人間の楽園の話をしよう

ペブルビーチ
サンドビーチ
エプコットビーチ

椅子に座って
話をしよう ....
ひぐらし
ヒグラシ

日暮
日暮らし
の声を聞くと死にたくなるのは
僕だけ何でしょうか?
あなたの温かみと重みが
わたしの存在に加えられる
その重みで
わたしは少し沈む
ほんの少し
沈む、あなたのわからない程度に

支える四本の脚
と呼ばれている、それは
わたしの言葉
 ....
川縁の草いきれの中を
ひた走った記憶は
あるいは夢かもしれず


はじめは
ひとすじの流れにすぎなかった
けれど運命は
生まれる前から決められていた

旅を重ねるごとに
強さを身 ....
湿った風が吹く朝に
君は薄い火を灯した幹から両手を離す


種の保存の掟は果たせたのだろうか
君の生き方は純粋で幸せだったのだろうか
最後は雲の切れ目から青空が見えたのだろうか


 ....
両親が私のことで喧嘩をしている。
「お前の教育がまちがってたんだ!」と、父親。
言葉をなくす母親。

わたしは灯りをけした
下から三段目のステップに
身を潜めている。

「わたしがわる ....
紙の船 砂に
海を ひらいて 進め
ためらうな そうしなければ
みえない ものばかりを
愛したからには
労働に やる気がないのに やりすぎさ 

青鬼に 憑かれて欝る 夏の心ね

いかれてる Head休ませ Lie La La


鼻歌に 
文句 のせれば 
Bluesさ

 ....
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