一篇の詩に洗われて生まれてきた

風のかおりにつつまれて
身をさらし風化して
たわむれの声を聞く

{ルビ盲=めしい}た愛を引きずって
無欲な耳は
{ルビ戯=そばえ}を咀しゃくする
 ....
ばらばら つち
のど こすり

だくおん あやす

かや なびく やかい
かげぎぬ の ぎょうこう

されぬ あかみ
くずし うつす つゆたま

わけいる つきの あし
ほ ....
ふっ、
   ふっ、と、
        ふれてゆく。
静かすぎる夜に、
綿毛の意志を運んでゆく。
日にさらされて、
火にあぶられて、
またもやさえぎられて、油っぽい焦りだ。
ふう。
 ....
蝿がぶうんと飛んでいた
人工の生活に慣れない
おまえは電球のかさにさえ
眩惑する
生まれついた無鉄砲さに五六回
かさの障子に挑んでは
じじじとわめいて
いつしか諦めたように
卓上におち ....
右と左を足してトシの数で割ったら真後ろになったらしい

上と下を引いてカネの量で謀ったら一面にのったらしい

自然災害が自然に見て取れないらしい

成功者が人格者に見て取れないらしい

 ....
うずくまった鳥が

地上におりた日


オレンジの花は

空をながめていた。
空の下 星の上 貴方との朝ご飯
爽やかな日差し 浴びて進む時間
ここは片隅か中心か 極端な世界観

いつまでも 生まれたてのように
何事も 上手くいくわけじゃないけど
ひとつ 成長しては  ....
言葉を交わせば交わすほど好きになっていく。     卵を産んでいる親蜘蛛を
    卵と一緒に握りつぶして
    やさしい少女の顔をした少年
    そのままの手で夏の樹を抱く
私には保証書がない
雨は灰を帰すから
空が大地が、きらめいている
くやしい
鮮やかすぎる日中

それでも静かにお茶する。
珈琲の苦さが、じんわりと重みのなかを通過して沈み広がる
夏でも ....
子供が行きたがっていたはずの
遊園地に行った
子供が恐がるであろう乗り物
恐がらないであろう乗り物
そのひとつひとつに順序良く
そしてなるべく丁寧に
乗っていく
スタンプカードがたまった ....
つよい風でゆれる木が
叫び声をあげている

夜は
だれかが故意にこぼした
つぼの中身

ぼくの指先までも暗闇で包む


視覚をうばわれて
ぼくも叫ぶ
泣いてみせても
だれ ....
   きっとずっと昔から変わらないんだよね

   れんげ畑に座っていたあの頃から
   茜色の空は繰り返し
   私を迎えてくれていたんよね

   いつの間にか見なくなった
   忘 ....
月が月こぶ月の憑き月浸かれ点きし月の輪突刺す月の眼



酒と詩と歌う口からごあいさつ草の上にも眠れ夜の獏



探すのかさすらうのかはこの樹にもたどる葉脈花弁の夏日
 ....
眠ってしまうと

明日に繋がる

私のメインは

仕事じゃない

子育てでもない

人間

失格

身勝手

我が侭

結構なこと

すきにすればいい

こ ....
まとわりつく寒さと湿り気に
からだの花は目を覚ます
欠けた明るさ
まばらに降り
起伏の上にうすくひろがる


曲がり角に集まる闇へ
消えてゆくひとりの背の影を
あなたは海 ....
檸檬

光る檸檬が
見ていたかった

まだ
ナイフを入れてはいけない

その酸味が
私を殺すから

そして
いつしか
レモンが衰えて
光らなくなる

そのとき
はじめ ....
廃墟の街 焼け野原にひびく声
人々はなみだを拭い立ちつくす
蒼白の入道雲 そまる
白朱へと

たび人は ソフト帽に丸眼鏡

しずんだ日のもと
嶮しき夜の丘へと
歩いてゆく

 ....
もし人間が 地球で一番のゴミだとしたら

この地球は 宇宙で一番のゴミ箱なのかな

僕等人間が 好き勝手描いた夢は

この日まで 生きるために使ってきた

エネルギーの 何分の一の大き ....
さてもさても
誰もかれも信じられなくなってきた
僕のことをわかるのは僕だけだ
君にだってわかりゃしない


不完全さは人を安心させる


明日には誰かから聞いた
おなかに優しいらし ....
だって
どの午後にも
煩い色彩がありました
静けさは無く
とりわけ静かな白は無く


ぬるい絵の具にわたし
どうしたってなってゆくみたい、と
教わらなくても、 ....
きれいなあきびんを
ひろったので
ひとり
となづけた
ごしごしあらって
ちいさながらすだまをいれると
そこをころがって
からからおとをたてた
まどべにおくと
ひとりは
かぜやあ ....
なぜだ
なぜふられてしまったんだ
この不快感はいったいなんなんだ
何なんだいったい
おい誰か何とかしてくれ
内臓が迷子になった
うう
家がない
確かにここにあったはずなのに
その中に ....
私の中に
黒々と
夜が あって
夜の中には
顔がある
ひとつ

私の中の
黒い黒い
夜の中で
笑ってください
つよくつよく
いだいていたきもち
ふとしたしゅんかん
このどうしょうもない
スコール

おねがいです くものきれめを さがしているのです

たいようは
あたたかいことを
しって ....
光の
光りはじめと共に
鳥が始まる
朝の


あと、少しなんだ
四角い窓枠がなければ、人間を忘れられる
身体がなければ、わたしを忘れられる


朝の
鳥が始 ....
激しい睡魔に襲われながら三日月は
いっそ雨になれば良いのにと思っていた

軒先でギターを弾きながら渡辺さんは
一昨日見た夢を何とか思い出そうとしていた

渡辺さんの「246M」をMDで聴き ....
シーソーの両端にふたりで乗ると
どちらか重たいほうが地面に着くんだ
シーソーに乗る前から分かるものなんだ
どっちが重たいかってことは
駆け引きなんてものはない
君がいくらわたしの方が
重た ....
夜多き午後に生まれて
水に逆らい 森になり
少しだけ埋もれた地の月を見る
暗い光の束を見る
血のにじむ手のひらの先
雲に重なる雲を見る


空が示すものに応えつづけて
ひ ....
夕立が起きて、大粒の雨が落ちた。願いは、天のまえで力尽きた。まばゆい光を放ち、轟音とともに地上に舞い戻る。

決意のない願いは、所詮天には届かない、と卑劣な長が威張っている。勝ちたいと願うなら、勝 ....
つきのいし.さんのおすすめリスト(1054)
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