自己愛に溺れ
生の卵を糧に
真っ白く継ぎ目の無い美しい理性

透かして見える血の筋の
隠し切れない本能
というすべて
を知って
私たちは人肌を保つのです
生まれてくる場所は
ヒナ ....

君という人に
話したいことがたくさんある

初めて君がいた立場になって
あのときの君の苦労を知ったこと

試合で勝ったこと

君と似た人を見つけたこと

君がいなくても
私 ....
全ての音を呑み込んで
数多の感情を閉じ込めて
滝のようにどうどうと
流れを作り
足下をさらってゆく



声がどこからか聴こえ
空耳と捉える感情は冷たく
誰かの唄は
届かない漆 ....
友といさかい冷えた心で乗った電車
開いたドアからはいりこんだ冬の風が
通り抜けていく

二・三歳の男の子を連れた若い女が
隣にすわり 子を膝に乗せる

子の足がずれて
座席のあかいビロ ....
不謹慎ですね
きっと
でも笑ってしまいます
感傷を持ち寄って
灯して酔いしれて
そうゆう時と場所が欲しいのですね
明日への活力
というより
デトックス
上手くできる人ほど
生き方も ....
その人は初めに水のこころについてはなした
澄んだ水の中からうまれる
詩について
素早く動く魚影を追って
澄んだ水の中にだけ住む言葉を
手掴みにして詩をすくう 

その人は今日 死者の位置 ....
 
かなってないから 夢

かなえたいから 夢

おいら 夢喰って、生きてます




 
まだ三日月が出ている

朝日が昇る前の暁は
昨夜寝る前より暗い気がした

冷たい風が吹くと
私たちは身を縮めて祈る

朝靄が街をぼかす
雲がべったりしている
今朝を描いた画 ....
傍らにつづくきみの面影に
いつか忘れようとした秋のいのちを
頑なに重ねることを覚えた日もあった

掬いあげた水溜まりの渇きに
助けられずにないた小鳥のさえずりを
音符に変えることも ....
世界一穢れた穢れなき君 どうしようもない苦悩を抱えて
気付いた時には愛がこんなにも空っぽになっていて
このまま生きていくんでしょうと呟くあぁ可哀想
空き缶が転がっています

運命に転がされ

気紛れに蹴飛ばされ

道ゆく車に轢かれています

元の色は剥げてしまい

誰だかわからないことでしょう

何処にいきたいとか

 ....
なぐさめられたままの足跡が
振り返られたことのない過去に
何事も言わぬままに付き添っている
その音だけに人々は聴き惚れている

何かあれば裏切られたと言う 何もなくても自 ....
夜を徹して
降りしきる雨
月曜日に朝を迎える
街で真先に開く
パン屋もすでに
忙しく

ラッシュアワーに
台風が直撃する
大きな白い傘を差しながら
駅へと向かう
運行規制で少し ....
 私たちが
 自分を創り終えるのは
 いつなのだろう

 たとえば、
 どこかの建物の一室で
 最後の息を一つ吸い
 そして、吐き

 その胸の鼓動が
 ついに沈黙する時
 あな ....
秋の向こうに{ルビ欹=そばだ}てながら静かに燃える木の葉ほど
老いの門口 艶やかに {ルビ靡=なび}くことができようか

ひとによりけり だが

誰も自分が想うほど 美しくも醜くもなく
ま ....
      傷跡               
一八才の少女は右手にカッターを握り、タイルに座り込んでいた。湯気が立ちのぼり、蛇口から湯の落ちる音がうるさかった

四年生の時、体育の授業で一輪車 ....
いつからか
自分は空虚だと感じはじめていた
いろんな大切なものから離叛していく自分が
悲しくも 嬉しくも いじらしくも 多様にとれ
しかし どれも誇張していた
いつも物憂くて そ ....
人という字に
王冠を描き足して
「えへん」

咳払いさせてみても人はただの人です


偉ぶってみたところで
ぼくはただの文字です



ぼくの好きな人はとても偉い人です
 ....
パチ、パチ、パチ
誰かに 褒められる事も無く
育った

パチ、パチ、パチ
数珠に似ているアレを
弾く

拍手喝采の 夢を描きながら
計算を 重ねた

数字には 強く 成っ ....
君に肯定してもらって
ふふっと笑って
振り返ったら
そこは闇

君の光はすでに霧散し、
もう見えない
そして、
また肯定を求める

繰り返される肯定は
段々と嘘を孕み
(認識と ....
毎日買い物へ行って
いつもの道をたどって
一人のお家に帰って来る

どうして毎日同じ道をたどって
同じ場所へともどるのだろう
そこには何があるの
そこじゃなきゃいけないの
そこじゃなく ....
命があるから心があるんだけど
心があるから命がある
風が通ってゆらゆら揺れる
小さな草みたいに
気がつけばここにいるんだけど
太陽から力をもらい
水を吸い上げ
静かに夜に包まれて
朝を ....
強烈な風雨を受けて
折れてしまった月下美人の葉を
何気なく水に差しておいたら

根が出た

その後も根は伸び続け
葉のくぼみに蕾をふたつつけた

さすがに花を咲かせることはなく
 ....
違うよ、そうじゃない
って言葉はもう聞きたくないから
うんうん、そうだね
って言うよ

ちょっと悲しいけれど
愛が生きてるならいつか腐ってしまう
腐ってしまわないよう冷凍庫に
入れて凍らせてしまいましょう
私の心のこもった冷たい愛はおいしいですか?
もうすでに決断したことを

髪をすいては決断するように

女はその長い髪をなんどもなんどもすいていた

宇宙の青白い光を見つめながら

宇宙の青白い光に見つめられながら

長まわし ....
今日からぼくなしで
生きてごらん。
あなたはわたしを川に放流した
わたしは嵐に遇いながら
必死に波にのったわ
満月の夜は切なくて ....
若いってたぶん弁当をふたつ食べれることだと思う

いろんないやなことを無視できることだと思う

酔い方に遠い孤独がにじまないことだと思う

背中に秋の陽を受ける

地獄も天国もない街道 ....
空を見上げた
目の前にはないが そこに自分が
生きていることを認識させられる木が生えていた
海の中でも 生きていける木だと 目を閉じた

出かけるときに心の中で土を思う
水に潜っても  ....
  蜻蛉は交尾をおこないながら
  我々の視界に掻き傷を残して飛ぶ
  川沿いに歩きつつ、我々は幾つかの砂州を見る
  明日にはまた違う形に変わっているだろうか



  まだ我 ....
つきのいし.さんのおすすめリスト(1054)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蛇の道- 塩崎みあ ...自由詩4*14-12-23
まだ消えていないこと- 無花果自由詩114-12-23
雨音- とよよん自由詩4*14-12-22
母の胸- イナエ自由詩13*14-12-20
それは素直なひねくれ者- ただのみ ...自由詩17*14-12-10
- 島中 充自由詩7*14-11-24
生きてます- 殿上 童自由詩23*14-11-23
日常- 凍月自由詩7*14-11-20
たまきはる- かんな自由詩9*14-10-23
穢れなき- 陽向自由詩5*14-10-19
空き缶- 花咲風太 ...自由詩514-10-9
訪ねられない朝- 陽向自由詩4*14-10-8
各駅停車は台風のなかで- りゅうの ...自由詩10*14-10-7
人間の完成- まーつん自由詩18*14-10-6
ひとひとひら- ただのみ ...自由詩21*14-10-1
傷跡- 島中 充散文(批評 ...314-9-30
空虚に- 陽向自由詩8*14-9-29
前置き- きりえし ...自由詩214-9-29
算盤- 藤鈴呼自由詩2*14-9-28
一寸先は闇- opus自由詩114-9-28
電池- 加藤自由詩214-9-28
願い- こいち自由詩2*14-9-27
生きるためになんか生きられない- nonya自由詩25+*14-9-27
喧嘩も疲れるし- 中原純乃自由詩3*14-9-27
れいとう- リィ自由詩4*14-9-26
宇宙の青白い光- 吉岡ペペ ...自由詩814-9-25
七色- あおい満 ...自由詩714-9-25
さようなら若い日よ- 吉岡ペペ ...自由詩1314-9-22
定刻のつかの間に- 番田 自由詩114-9-22
砂州- 草野春心自由詩214-9-21

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36