いつのことでしたか
忘れてしまいましたが
絶句したその無言の先に
あの日がちらついていたのは、確かです

日溜りの微笑む
静けさのなか
涙は花ひそめ
無表情に泣いていました
それはか ....
線をひく 

すっと
一文字に線をひく

わかたれたソラとソラのあいだは

ここからみて

あちらをみとめ
こちらをみとめ

すっと一条の線にて

確かめられる

星の ....
本屋ですれ違ったひと

電車でとなりに座ったひと

走って目の前を通り過ぎて行ったひと

トイレで手を洗うとき横に居たひと

目の前で階段を上っているひと

自動販売機の横で立って ....
ずるやすみの木で
かみさまを見かけた
なにをしているんですかとたずねたら
ずるやすみをしているのさとこたえた

ぼくも人のことは言えないから
ああそうですかと
おおきな幹にせなかをよりか ....
なっちゃんだって
辛いこと、悲しいことあると思うよ
みんなが寝静まった頃
こっそり泣いてるのかもしれないな

それでも朝には
こんなに笑顔


自分も頑張ろうと思う
氷の轍を駆ける鳥
ふいに枯葉のなかから飛び立つもの
朝の終わりを告げてゆく


遠く幻のように
冬の林がつづいている
常に空の色より暗く
風のなかに立っている
 ....
そらにてがとどけばいいのにと

せいいっぱいせのびして

さきまでぴんとのばした

おんなのこのひとさしゆびに

とんぼがとまって

そのあしをしっかりとゆびにからめて

おん ....
舞い上がったタンポポの綿毛が
振り返って見下ろした風景

歩道で蝉の抜け殻を
知らず踏みつぶしたときの音

そんなふうに目覚める朝

新しい自分が
古い骸に驚いたり
影よりも陰 ....
きらびやかな服を着て
きらびやかな街に出て
たまごの美味しいお店で
美味しいたまごを食べ
たまごが美味しかったと
あなたに電話をした
何て答えたのか覚えてないけど
あの日はあなた ....
なにごと にも きょうみを もって

いろいろ においを かいでみる

きょう は おにく の いいかおり
光の向こうに闇があり

闇の向こうに光があった

ぼくはどちらでもない

その狭間にいた

そこは光と闇がぶつかり合い

お互いを破壊しできた

無の世界

この世界に確認 ....
たとえば
カーテン越しの陽だまりに
できるだけぽつんと
たよりなく座ってみる

時計の針の
こちこちという音だけが
胸にひびくように
明るみの中で目をとじる

いつの日かお ....
冬の光が一本の木を撲ち
水のなかの空はむらさきになる
北の方からやってくる雨
無数に分かれ ひろがり
続きつづける水たまりの言葉になっていく



金の雲 金 ....
セックスもせずに
湿った時間を一組の布団の中で過ごす
浅い睡眠を繰り返し
浅い接吻を繰り返す
柔らかい乳房に包まれて
小さくなって眠る

軽々しく愛してる等と言う奴等を片っ端から殺す資格 ....
誰もいない街の上を
独りの鳥が飛んでいた
色褪せた黄金の街だった
かつて金色の泥流に埋もれて滅んだ
古代の街のようだった
乾いた巨大な植物のなかから
鳥は光の色 ....
あなたが
雲雀の落し物を書き記しているとき

あなたが
コーヒーの甘さに悪態をついているとき

わたしは遠ざかる
遠ざかってゆく


あなたが
もつれた糸を我慢強く解きほぐすとき ....
空と空をつなぎながら
連なる交差に溶け残り
雪は火傷を伝えてゆく
遊びを終えた子らの声
原をわたる風のひと粒
熱と痛みが照らす脇道


埋もれかけた細い木のそば
真新しい ....
またあした あしたねと
こどもがわらい別れる

砂利をふむ音
みずたまりに跳ねる土
ゆきはふらないけれど
明日は誰にも等しく訪れる

どんなに暗い夜も
窓から東を見ていれば
真っ赤 ....
星を作ってた

自分だけの星たちが

何も語らずただゆっくりと

ぼくを中心にぐるぐると回ってた

頭にコツンと星が一つ当たってきた

名前は何だっけ覚えてないから

自分でこ ....
春が恋しくなりまして
春の小瓶を
手にしました

おばあちゃんがくれた
春の小瓶
春の素が入っています

茶色の
春には似つかわしくない色ですが
少し箸で取り
カフェオレボールに ....
あまりにも存在と言い続けてたら
僕に値段が付けられた
どうやら本人は値は分からないらしい

僕に誰が付けたか知らないが
誰かの存在だということを
知るのは意外と楽だった

遠く見える月 ....
重さ、とは
預かること
預かる、とは
許すこと
許されること

必然的に張り巡らされた
偶然によって
僕の細胞は君の細胞と出会い
やがてまたひとつの
重さとなった

雨が降って ....
意味を無くした
薄い翅が
地面に横たわり
時折風に揺られ 浮き上がる

小さな蟻たちがそれを見つけ
肉を探すが
見つからない
持たないものが
空を飛ぶことなど想像もできない

透 ....
月の夜でした
池のふち ぼんやりすわっていると
君はひょっこり かおを出した

君は うっとり
僕は びっくり

どこをみてるの?
僕が見える?

僕は小さな声で言ってみたんだ
 ....
新雪におおわれた道を歩くと
冷たさに耐えかねたような
声が聞こえる

きゅっ きゅっ
きゅっ きゅっ

粉雪は互いの隙間を埋めながら
その度に小さな声で鳴く

きゅっ きゅっ
き ....
塩鮭を食べていると
中央線をめくっているような気分がするのです
軽く焦げて乾いた皮を箸でつまみ
スズ色をはがしていくその下にあばかれるニスのような脂身のツヤ
崩れる鮭の肉
自転車置場から全速 ....
中学校の図書室で
詩の書き方という 本をひろげた

文芸部に入りたてで
それなりに 真面目だった
そこで 出会ったのが
高村光太郎様作 火星がでている である

ひと読み惚れという言葉 ....
賜手箱 あけて きみ 紅のひも あけたね きみと  ぼく 紅の ひも あけて なかみたね        

ふたりの とき ときが ながれた 大きな りゅう せい ふたりを つつんだ        ....
きみにありがとう

まわりのために頑張ってくれて

ありがとう

いつも笑っていてくれて

ありがとう

みんなを楽しませてくれて

ありがとう

私に勉強を教えてくれて
 ....
おっぱい
おっぱいぱい
おっぱおっぱ
少し間違えて
おっぴあ
おっぱっぱ

30億のおっぱい
15億のおんな
その中で見つける
2つのおっぱい

おっぱい
おっぱいぱい
 ....
つきのいし.さんのおすすめリスト(1054)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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覚醒- たりぽん ...自由詩806-1-16
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らんらん- 仲本いす ...携帯写真+ ...4*06-1-16
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