てとらぽっとは海につながれて
夕日が燃えて琥珀に変わるのを
見ていた

さよなら
さよなら
さよなら


駆け足で過ぎようとしている夏の
スカートの裾 ....
いくらだって涼しい
夏の夜に熱をあずけて
じょしゅせきから
あなたのひかるめがねのふちを
みつめる



星は
いつだって
ここにあるよ




はるな湖のりんか ....
恥ずかしい

忘れていたなんて

どうかしてる

生まれたこと
僕は一頭のロバ
痩せこけて貧相な一頭のロバだけど
君の重い荷物を背負って
毎日運河沿いの道を
とぼとぼ歩む

僕が何か粗相をしたときは
右手に持ったサボテンで鞭のように
僕を叩いておく ....
空から下りくる
花のつぼみに目を閉じる
花を戴き 花をいだいて
花にいだかれて
花のなかに咲く蜘蛛に
目を閉じる


昼の雨
夜の雨
濡れた緑に影を落として
朝の光 ....
     言葉は形そのものだ。

     つまり本質である。

     壊れることのないもの。

     失われることのないもの。

     永遠に変わらないもの。

   ....
東京のかたすみで齧る
レモンの味は
とてもさびしく
小学生のわたしは
校庭のすみに駆け寄り
朝日に似たものを吐瀉する

(バラのとげはひとつひとつていねいに折ること)

希望の春のノ ....
どさくさに紛れ僕は苦く笑った
涙の流れる道筋はもう消えていた
空が震えてる、消えてはいない
僕の流れる道筋は
光によってハッキリとわかる
どこかにあること、だけが

愛が生まれた日、二人 ....
ここが
せかいのはしっこだ
もんばんが
ゆびさした
しょっていたものを
ぜんぶすてると
からだがかるくなった
せのびやくっしんをするあいだ
もんばんはうでぐみをして
かぎのたばを ....
追われてゆく、陽の速度に倣って、大気は燃えている。すべての失われた魂を鎮める夏。その高温へと連れて行かれる。靴の紐がほどけている間に、素早く足裏をさらけ出し、女の後ろ髪がほどかれる間に、どうにかいまを .... 青い青い空を
どこまでも続く空を
落ちていく私

海に沈むことも無く
大地に刺さることも無く
落ちていく私

私は何故か不安も無く
むしろ昂揚した気分で

遠ざかる空を
飽きる ....
サンディの煙草は誰にも止められない
と、誰もが思っていることを
サンディはなんとなく知っている
黒く長い髪
茶色のひとみ
その他の身体的特徴
にもかかわらず
サンディといえば
 ....
それは明け方病院からの訃報

病の床にあった父親は
生命を生きることから開放され
静かに去ったという


今を生き残るものたちは
悲しみはさておき
思い出話を必死にかき集めるが
肝 ....
空の影
雨の輪の下
土に立つ火の槍
みずうみを照らす


雨の瞳が
水のまわりをまわり
ゆっくりと中心へ近づいてゆく
沈むより先に浮かび
浮かぶより先に沈む
 ....
光アレルギー
シンメトリー標準的にうつ

常に、こぼれ落ちる血液のように
害虫が
熱風に舞い、撹拌され
私たちの肉体に被弾し続ける日常には
何の特徴も見られなかった。

それは完全に ....
九月になれば
誰かが語る
わたしは頷いてみる
そこに誰かはいない
誰かが語る
語り尽くせないほどたくさんの物語を

空には大きなノートが広がっている
鳥はそこに詩を描く
誰かが語る
 ....
その人を
密かに私は欠片と呼ぶ

遠く離れていても
いつも傍にいる

会えないことの悲しさも
自分の欠片が
どこか知らない街で旅してるだけなのだ
と思うと希釈されるのだった

私 ....
谷の底に静かな村がある
昼の光が色あせて
働く人たちが 夢もみず
疲労のなかに眠ると
月と星が そこから昇る
鳥の死んだ目
亀の
平べったいの
動かない
体は来ない
のに心に来る
心が立ちすくむ

昔は
いきものが苦手だった
来るものの
怖さを
小さい僕は
よく知っていたのだろう
 ....
それは
いまにも
きえいりそうに

ふわふわと
ぼくらのまえに
あらわれ

ながれにおち

うすみずいろに
ひかりながら
ながされていったけれど


あのひ
こげちゃい ....
明けない夜はないんだよ、と

良く人は言うけれど。


私は歩く。歩き続ける。

私は朝の光ばかりを歩いてきた。


強がりの顔で。戦いの腕で。
光の先へと。輝きの果てへと。
 ....
末端の夜で
日常にある
輪郭のない
さびしさを
手繰り寄せる

その顔は
か細くゆがみ
青白い灯火に
照らされて{ルビ寝=い}
さまざまな角度で欠けている

ほおいほおい
呼 ....
生まれおちた

ひがしの太陽が

とろけるような

雨と出会った
  
  わたしの中に森が生まれたとき
  その枝は音もなく広げられた
  指先から胸へと続く水脈に
  細く流れてゆく愛と
  時おり流れを乱す悲しみ



  わたしを立ち止まら ....
売り出された月世界旅行
価格は110億円
誰でも
それだけあれば月に行ける
行きたいけど
お金がない(笑い
お金が欲しいと思う

110億円は
小売価格だから
原価はいくらだろう
 ....
むかし
きみは白い服をきて
なにもいわないで立っていた
きみがはじめてことばを言った
とてもなぞめいていた
(わからないことばはとてもやさしい)
それからきみは
古本屋へ通う
そとは小 ....
罪は飛び
向こう岸にとどく
目に触れる雪と
流れに鎖がれた女たちに涙する
川と海は光にまみれ
浪に応えるけだものから
地に降りることのない鳥が生まれる



かがやく氷 ....
どこからか
うまれた 
しあわせは
てをつなぐように 
であって
すなをくずすように 
かわっていった
かのじょのいちにちは

にじかんのねむりと

いちじかんのかくせいからなり

よむことのできるものがたりは

かぎられていた

まいにちのそらは

きそくただしく

じ ....
いのちあるものを

司る月の満ち欠け


この8の月は

月が二度満ちる


その不可思議に

神聖な月は

青い月と聞く



頑なな心の闇夜も照らし出す ....
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