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二人の時間をはかるために
砂時計がほしい
と、君がいうので
硝子の器に閉じ込める砂を探し
砂丘に鳴き砂を求めてみたけど
どの砂もしょっぱく湿っていて
完成しないのです、砂時計は
....
告げる直前の想い
はなびらよりも桜色に
ああ、あした咲く
あした咲くよ!
ひとめぐりする
違いについて
考えてみようと思うけど
夕日が沈むのか
それとも
僕らが遠ざかっているのか
わかるものか
薄っぺらな紙も透視できない
僕らには
粘土層を貫いた深い根 ....
お父さんはね
お母さんを口説いたとき
自分の故郷には
おはなばたけという駅が
あるよと言ったって
夏に嫁いできた母は
駅前に花畑があると
おもってたと
文句を言ったらしい
お父さ ....
(水槽から飛び出した金魚の体温)
煤けたような暗がりで
瞳が開いていく
洞窟の中をずっと迷っているような
コオロギの摺り足
夜には手が届かない
指先が触れる闇の境界線、それは
ひんや ....
季節だけにではなく別れを告げるということ
窓のない部屋では聞こえないということ
言葉で削った窓のむこうは万華鏡じゃないということ
中途半端な闇の中
(匂いのしない風がテレ ....
遠いのは
距離じゃなかったのに
測ろうとしてしまうから
道のりはわからない
暗闇をいいわけにして
風に吹かれる案山子
守る実りは刈り取られ
朽ちていく
それが老いるということだと
思 ....
両手で水をすくうように
反射鏡は映し出すけれど
のぞき込むたびに奥歯で噛む
這いつくばって
いいわけ、うつむき加減に
明るい星空の下に
私の居場所はないのです
車窓に ....
今日は静かな雨
君と焚き火をしよう
やさしいぬくもりでは
凍えてしまう夜だから
黒松の薪なら
煙は雲まで届くだろう
そしたら湿り気の凝集で
雨が雲から
絞り出される
だから焚き火 ....
雪に閉ざされた街と
鉛に封じられた空が
防風林の向こうで
混じりあって、深藍に
レールギャップを鉄輪が踏む音
ポイントを焼く篝火の色
私は泊まる宿も決めず
真っ白な駅 ....
はじめての深呼吸は
君に会えない夜に
街灯にうかれた虫たちを
見上げる時の角度で
波を見上げる魚でもない
雲を抜き去る鳥でもない
手に入れた感情の
空虚な その熱さ
埋 ....
シャープペンが紙を滑る音で
断ち切られる記憶が鼓動になる
遠い日、焦がれた痛みを愛しく思い
あなたの体は柔らかいという方法
私の融点を
花の名前を当てるように
ほほえみ ....
小原あきさんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
はかれない、すなどけいでは
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たりぽん ...
自由詩
18*
09-1-31
あした、咲く
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たりぽん ...
携帯写真+ ...
5
08-3-29
地動説な雑草で
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たりぽん ...
自由詩
7*
08-2-6
駅・御花畑
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たりぽん ...
自由詩
13*
08-1-7
残闇、抱きしめるときの
-
たりぽん ...
自由詩
10*
07-12-28
僕に雨が降るということ
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たりぽん ...
自由詩
16*
07-12-2
波、背に寄せて
-
たりぽん ...
自由詩
10
07-10-29
螢のように、そして
-
たりぽん ...
自由詩
10*
07-10-20
焚き火をしよう
-
たりぽん ...
自由詩
11
07-10-15
駅・五所川原
-
たりぽん ...
自由詩
10*
07-9-17
ディラックの空
-
たりぽん ...
自由詩
14*
07-6-15
しおりの_わけ
-
たりぽん ...
自由詩
16*
07-6-4
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