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国道沿いの店が
またひとつ閉まるらしい
馴染みの店ではないから
暮らしに困ったりはしないが
こみ上げてくるのは
素直な寂しさだ
どうすることも出来ない
寂しさだ
こ ....
聴きたい言葉があるから
言葉を選り分けがちだから
わたしのうたは
時々停まる
勝手気ままな振る舞いなのに
まわりは優しく熱してくれるから
溶けて、冷えて
溶けて、冷えて
わたし ....
猛暑とよばれる森のなかで
わたしはいつしか
魚になった
あまりに場違いな
魚になった
だれも皆
自らの汗を拭うことに
気をとられ過ぎているから
辺りはいっそう
潮にま ....
器の
壊し方を知っている
けれどもわたしは
外側にいない
器の
壊れ方をおぼえている
けれどもあなたは
内側にいない
朝と呼ばれるものや
愛と呼ばれるもの
....
揺れる、
ということを
幾度も揺れながら
風景は、
まったくとおい
わたしで
あった
と
えがかれてゆく、海
まっ白なのに
それはもう
古いかげ
波 ....
まばらなようで
まったく同じ
涙は
ひとから流れゆく
雨のぬくもりを
手探りつづける日々と
かぜの横顔について
語りあぐねてみる日々と
だれか
上 ....
五月のかぜを渡るとき
遠いひかりは
よみがえる
あおたちの名の
車輪のなかで
一斉に
いま
みどりはかえる
日にかわる
かじかむばかりの
指だったのに
いつ ....
生まれて
しまった後ならば、
二度と
生まれて
いけないだろうかと、
ひとりごとだけ
生んでみる
いくつになっても
守られるから、
さびしさは
無くならない
幼なじみ ....
掛け違えた光だとしても
あふれかえることに
消えてはゆけない
肩だから
底に、四月はいつもある
泥をかきわけて
そのなかを親しむような
見上げることの
はじまりに ....
月のしずかを詠むほどに
月を
寡黙に封じ込む
聴きそびれていたかも知れない
のに
細い肩には雲をのせ
風をたよりに
風さえも
去り
物云わ ....
こぼれ落ちる涙に
いとしさを聴く
ときには
いらだちを聴き
いたずらもいましめも聴く
わたしたちは温度を知っている
あるいは
温度の選択を知っている
....
想いと
ことばは
まったくのべつもの
あまりにも似通っている、べつもの
うまれた想いを、
そのままことばに乗せられる、と
そんな気がしてしまう
ことばの背中に、
....
soft_machineさんの千波 一也さんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
様変わり
-
千波 一 ...
自由詩
4
23-8-17
カナリア
-
千波 一 ...
自由詩
4
23-8-6
猛暑
-
千波 一 ...
自由詩
3
23-8-4
呼ばれている
-
千波 一 ...
自由詩
36*
07-8-30
波間の住人
-
千波 一 ...
自由詩
13*
07-6-29
空と子どもと
-
千波 一 ...
自由詩
17*
07-6-26
面影
-
千波 一 ...
自由詩
30*
07-5-28
生まれてみたい
-
千波 一 ...
自由詩
17*
07-5-22
四月迎え
-
千波 一 ...
自由詩
28*
07-4-14
月歌
-
千波 一 ...
自由詩
28*
07-1-12
いのちの音階
-
千波 一 ...
自由詩
16*
06-12-28
わたりゆく手紙
-
千波 一 ...
自由詩
19*
06-12-25
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