葛飾慕情
マークアーモンド

この模造を容認して欲しいのだ
誰も狂気を取り扱えないのだけれど

この贋作を許容して欲しいのだ
せめてものきみのへ土産として

収監されるきみへ残り少ない愛を

僕たちはじゅうぶんに生きたのだとおもう

新小岩のきみのマンションは
葛飾区に捨ててしまえば良い

誰も住まない場所があるならば
それが僕の住処なのかもしれない


自由詩 葛飾慕情 Copyright マークアーモンド 2022-03-21 09:02:07
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