矢印が呼んでいる
「こっちに来いよ」
道の真ん中で異様に光っている
「こっちに来いよ」
目を逸らそうと思っても
目に飛び込んでくる
「こっちに来いよ」
誘われる

その矢印まで行くと ....
さっきまで
うなりをあげてたヒーターが
お構いなしに突然黙る
きっと勤勉なセンサーは
こう告げたのだ

 もう十分
 暖かくなりました
 わたしの仕事はここまでです、と

寒々とし ....
どうしたんだろう
今夜はひとりがさびしい
よくわからないけど
鍋焼きうどんでも作ってみようかな
彼とは別れちゃったし
次の合コンは新年明けてから
友達は彼と一緒みたい
やっぱりうらやまし ....
幾何学を、なぞりました
隙間にきみがいないかと探したけれど
隙間なんてさいしょから どこにもなかった

堀のうえをつま先であるいていたとき
それは降り注ぎ わたしを焼き尽くしたのです
未来 ....
私が立っている
黄色い線を抜け…
あと…一歩…
…二歩
刹那
風を切るような通過列車が過ぎ通る
列車の窓に自分の顔がチラチラ写る
心臓がドクッと止まり
周り景色が灰色に成る

死の ....
不完全な月が影を映す

街灯の明かりに薄く
車のライトに揺れる影は
不完全なあの月に反応し
僕が望む影を映し出す

冷めた風に怯えもせず
彼方の闇に臆することもなく
僕の影は強くある ....
ひとりぼっちな気がするんだ
たった5日間携帯電話がないだけで
あることが当たり前すぎたかな
それとも
電話のせいにしてるのか
わからないんだ

泣きたいのに なんだか
泪は出なくって
 ....
あなたの降る
ひとひらから重ねて
いちにちが実をつける
まっすぐな廊下から壁の掲示物から突き当たりの部屋から放さないでと思うここのこころから

ゆれている

ゆらゆらと
のばしている色 ....
僕は最期にあなたの涙をビンに入れて
海に投げてみたんだ

いつかビンは割れて
涙は海とひとつになるんだ

海が哀しく見えたら
それはあなたのせいかな

海がいとおしく見えたら
それ ....
いっぱい掴もうと

目一杯、手を広げたら

指の間から

ボロボロと

涙がこぼれていきました
嘘と一緒に吐き捨てるCo2

緑が光合成をしない所為で
このあたりは息苦しいんだ

嘘吐きのCo2で 息苦しいんだ
食べたい
私はあなたを食べたいし食べられたい
食べてよ食べてくれない?
わたし
あなたを食べたい
寂しいし息もしたくない
ご飯は食べてない忘れてた
食べたい、だってそうじゃなくちゃ
埋 ....
ちいさいころからかみさまにあえるとおもってた
こわいゆめをみたらかみさまにはなして
いつもわたしのそばでまもっていてくれるそんざいだと

かみさまはいないかもしれない
おおきくなったわたしは ....
一昨日夢で死んだ
高い高い崖から落ちてしまって
刹那
目が覚め
正気に戻った

夢で死んだけど
手も足も顔もある
傷一つ無い
当り前か…

可笑しな話だけど
夢で死んだって
 ....
鍵を なくしました

鍵 という言葉と 

なくした という言葉が

うずまいて うずまいて 

とりかえしつかなくて

必死でさがしましたが

ありません


仕方ない ....
ひとが愛した草花の名前を手帖に書き留めて、日記にしましょう

ああ、憐憫というものは

秋の日の袖口に風があたり空がやたらに高く仰ぎひとがいつまでも遠くにいてぼんやりとした輪郭をにじませている ....
昔住んでいた家の近所の円柱形のポストから
私に 手紙を出したいんです




近くには小さな神社 小さなトカゲが住んでます
土を掘って数センチ グレーの粘土質の柔らかい土が現れて
ころ ....
さなぎになることにした
沈黙と言う薄い布をまとう
触れないで下さい
生まれる前に蝶が死ぬわ
あずき と かぼちゃ
仲良くなれたら

おこめ ひとつぶ
日 が長くなる

あなた
はじまり を食べました


のね
雪の積もった林の木
ネコが爪砥ぎをし
雪がパラパラ落ちてくる
それを見て仔ネコが空を見上げた
林の隙間から差す空へ
「フー!!!」と哭いた

家の戸を開けると
耳をピンッとたて
走っ ....
堅い 青い海の上に君は立つ
黒い 傘なんて持ちながら
僕はロボット
目に見えないもの
感じないもの
それはこの世に無いんだ

色んな人は僕と同じだね
目に見えるものを追い求めて
心がぽっかりだね
色んな人は僕と同じだね
目に見えるものを ....
どこかに穴があいている
そこから風が通りぬける
何枚セーターを重ね着してみても
ストーブのメモリを強にしてみても
こたつに首までもぐってみても
寒い

穴のありかがわかれば
あるだけの ....
「なかったことにしよう」
と言われて
黙って頷いた
そうかぁなかったことかぁと
帰り道電車の中
何度も何度も考えた
とても疲れていたので
座りたかったけど
井の頭線は混んでいて
つり ....
/かたつむりの貝には
                    /
/ /

雨の音が溜まって
           /
     /

/    
  ....
おれはペライ

あたたかい毛布
うずくまる温もり
運ばれるフェリーの

波立つ夜
弟と王国について
語る古代より来たり
ペライ
オレ

ペライ
沈黙は苦しい
オレはペライ ....
雪が
自由にしてくれると言うの
で歩き出すと

なみだが

サクサク落ち

みみやはながぼとぼと落ち

ゆびなどもぽろぽろぽろぽろ落ちて

振り返ると
うでもあしも全部
 ....
ロボットの僕は恋をした
街中の人が笑う
彼女も笑う
「プログラムさ」
誰かが笑う

目から汁が出たい
それでも僕は恋をしたんだ
目から汁が出る そんな
プログラムが欲しい
でも 僕 ....
空っぽになっている
ジュースの中身が空っぽ
景色が空っぽ
心の中が空っぽ

どれも覗けば
青いどこまでも淡い
空だった
結晶の白いシャワー
恩寵がふりむかせた光のはしご
大気圏からの使いは 一冬の住みかをさがす

意図しない早起きの終週の締めくくりには
水分を奪われてゆく洗い髪のはぐれ糸が
はんなりの追い風 ....
ベンジャミンさんのおすすめリスト(1259)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
矢印- らいみ未詩・独白1*04-12-25
サーモスタット- umineko自由詩704-12-24
襲ってサンタさん- チアーヌ自由詩1004-12-24
かくしんはん- オオカミ自由詩504-12-24
ステーション- *くろい ...自由詩104-12-24
満月の夜を数えて- LEO自由詩3*04-12-24
ひとりぼっち- 自由詩304-12-24
ひとひらから- 日下日和自由詩404-12-24
海によせて- Tシャツ自由詩2*04-12-23
手づかみ- Tsu-Yo自由詩404-12-23
うそつきのせかい- 鈴本 蘭 ...自由詩104-12-23
食べたい- 自由詩304-12-23
かみさまの- 自由詩204-12-23
夢で死んだ- *くろい ...自由詩2*04-12-23
- こむ自由詩6*04-12-23
影踏み- 日下日和自由詩1204-12-23
赤いポストと遠い夜- 千月 話 ...自由詩8*04-12-22
delicacy- RT自由詩1004-12-22
冬至- ひより未詩・独白8*04-12-22
雪の晴れ時々ネコ- *くろい ...自由詩3*04-12-22
上がり海- ふく携帯写真+ ...13*04-12-22
僕はロボット- Tシャツ自由詩104-12-22
- らいみ自由詩1*04-12-21
なかったこと- チアーヌ自由詩1304-12-21
降りそそぐ- 半知半能自由詩404-12-21
ペライ- 石川和広自由詩3*04-12-21
初雪- 月山一天自由詩10*04-12-21
ロボットの僕- Tシャツ自由詩5*04-12-21
空っぽ- *くろい ...自由詩104-12-21
越冬- たちばな ...自由詩304-12-21

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