どんなに大きくなっても
私は0cmであり
3億光年である
どんなに遠くへ行っても
私はここに在り
あちらに在る
魂は宙を歩き
宙に寝そべり
どんなに泣いても ....
ぱたぱた
ぱたぱた
あめがふる
きょうもきのうも
ずっとむかしから
なんにもいわず
なんにもきかず
ひたすらあめは
ふりつづく
しずくは
あみど ....
初恋が終わっていない
夢を見て
シンプルになって
目を覚ます
午後
沈黙の闇に寝そべり
ああ此処も
宇宙のどこかと
耳を澄ませる
アスファルトが
まだ固まる前にその
やわらかな身体に
足跡をつけて回った
柵が無ければ
乗り越えてこなかったよ
ミステリー・サークル
ぼくを呼ぶ
すごく不安定な声
ブロンズのアダ ....
うどんが大好きな
赤い色のキツネと緑色のタヌキが
おいしそうに
とんこつラーメンを食べている夢を見た
なので
翌日の昼飯は
バジル入りトマトソースのパスタである。
何ゆえに?
....
たかが コーヒーカップの裏に
印字された製造番号で
人の ちょっとした気持ちが
分かる方法 教えます。
「4874」これ 何て読む?
高濃度コラーゲン・マスクを顔にのせて
変身中の ....
〜左手〜
アナタだけが私の{ルビ内=ナカ}の一番やわらかい{ルビ部分=トコロ}に触れてくれる
....
半起ちの牛若丸が駅前にすべり込むのさ黒塗りのクラウン
バロックと不感症との相関をチャイナドレスで教授されたし
祈っても駄目ならでっちあげるのよ神様からの着信履歴
何度でも生まれ変 ....
「小林亜星」とささやいてみる。
フランス人になった気持ちで
やさしく、女をいたわるように、
コバシャセ?
「井手らっきょ」と諌めてみる。
イタリア人になったつもりで
派手な ....
夜の帳がすっかり落ちて
テレビに何も映らないのに
今夜も私は 不眠症
仕方が無いので羊を数えて
眠りに就くのを待っている
朝の日差しがカーテン越しに
透けてぼんやり霞む頃
1万飛んで ....
会いたい人に会えず
好きな人に好かれず
気違いだから居場所がないこと
気違いだから居場所があることの 勘定が出来ず
子供が転んだら すぐ泣くのをよく理解し
すぐ母親に 抱かれることを ....
矛盾の森を見とおす 瞬かぬ目
しじまの底に射す 水銀のセレーネ
高く遠い月は 手のひらに近く
涙に濡れる野辺に ニンフは眠る
隔てられた人の ほろほろと震える肌
....
雲のない
ブルー・スクリーンを仰ぎ見ても
語るべきものなど何も残されていない
サイレント、ひとつ
崩れながら包み込まれる
ネイティブ・アメリカンに
インディアン・サマー ....
きゃらめる 5
よる
1
なにもみえない
から
こわいんじゃない
なにもみえる
はずがない
から
こわいんだ
....
凪沙の歌
ぱぱ
ぱぱはきのうおそくにかえってきましたか
あたしとままがねてるおふとんのよこに
もうふだけおしいれからだして
おきがえもしないでねましたか
ぱぱ
ぱぱはきのうば ....
不機嫌な運転手の硬い毛髪の臭いに堪え
埃塗れの道を走り続けて永い時間が過ぎ
険しい人の顔が溢れ活気ある村落に着く
下半身に溜る不快な重量は増大してくる
乾季のただ中に晴れ上がった大インドの
....
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