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こんな時間、もうすぐ四時で
おじいちゃん、起き始めちゃう時間だねなんて笑っていたら
いつのまにか、お父さんも早起きになっていて

そんな時間に私は
コンピュータの画面見て
少し落 ....
ここに来させていただいて、
ちょうど、今日で1ヶ月になります。

なにかにすがるような想いもあったのかもしれません。

なにかに向きあおうとする意志もあったのかもしれません。

おびえな ....
空がまだ青かった頃
王国は細く
鉄塔がその役目を終えてなお
行くあてなく錆びていくように

東の空から鳥たちがやってきて
羽を休める場所を見つけられない
王国は
気づかれずに
そのよ ....
リンクです。
http://homepage1.nifty.com/saruhobo/junk/http/http_999.html
あの頃、君に告げられなかったことを今


 ***


ねぇ、君
冷やし中華を誰よりも早く始めたいの、とはりきる君の姿が僕は好きだったんだ



ねぇ、君
扇風機の首フリに合わ ....
カナカナが
鳴いていた

紅の夕日が沈むのさえ
浸れない私だった

いつの間にか
蚊に刺されていて

皴の多い手は
なかなか美しくなれないでいる

自分だけを愛していた頃は
 ....
揚子江の上流に見慣れない生き物がいて
現地の人は成人の儀式にそれを食べる
雨の降る夜はいつも
腹の中で卵が孵って
鼻の穴から糸が
するすると
巻き付いて
柔らかな
殻になる

 ....
言葉が逃げていってしまう。
わたしは言葉を結びたい。さといもの葉っぱが夜露を結んでころがすみたいに。
そんなふうにして、わたしは心のかたちの一部分を作っていたのだ。
わたしの目や耳やからだの表面 ....
妹のまねをしてピンク色の靴に足をいれました
妹の足先をちぢめる癖がうらやましくて
きゅきゅいとゆびを中に引き入れようとするのだけれど
うまくまるまりませんでした
台所にひかれたリノリウムの上に ....
ときには
紅い紅い林檎を買いたくなる

紅い林檎
磨いて磨いてあざやかに紅

ときには
紅い紅い林檎に歯をたてて

鬼のようにガツガツと食らいたい

般若の顔でガツガツと
人肉 ....
不自由なりの自由を不自由というひとは
はやく 
不自由になればいいとおもう

無責任なりの責任を無責任というひとは
逃げ出して
帰ってこなければいいとおもう

どうせひととして
為せ ....
来年

生活が楽になったら
猫を養子にしよう

そしたらもう少し
らしいままに居られる気がするよ

十万円貯金箱開けたら
新しい自転車も買ってあげる

今年でさよなら
さよなら ....
わたしの皮膚は薄いから
毛細血管が透けてしまう

血管人間
欠陥..

理科室の
あの人形が
かわいそうに思えてきた

だれか
服を着せてやってくれ

色白の人は
とくだね ....
焦燥・20.9%
享楽・18.7%
惰性・16.2%
意地・12.5%
凹み・9.7%
探索・6.4&
自己嫌悪・5.9%
自己愛・5.9%
使命感・3.7%
泥棒が全て持っていってしまう不安な話に花が咲く母


そんなことあるはずないと言うほどに母の泥棒リアルさを増す


隣人もサイレンも犬も幻聴となりて王国平穏無事に


繰り返ししつこ ....
愉しい夢でした
笑っていましたから

わたしも
人を笑わせられる

それはとても
愉しい夢でした

いつも
昼に見る夢は苦しくて

すぐに
身体は重力にもどるのに

今日 ....
もしかして
もう梅雨ですか
寒くって
洗濯物が乾きません

世の中に
五月晴れなんて
もしかしたら無いんじゃないかと
半袖をしまう

わたしなら
そんなありきたりのこと
口にし ....
言葉で武装してはならない
言葉を武器にしてはならない
争いは銃からではなく
言葉から始まることを知らなくてはならない

言葉で武装してはならない
言葉を武器にしてはならない
言葉の扱いが ....
皿鉢給与
田備達 痛風寝話
内湯潜観 八〇徒


雨中 農家 鉈 鋳好かん垂る柄
雲銘先追い 居間と備達

金らず孤興へ 花恵って来ると、
て、お古伴贄が お凸 妙

吟雅を話れ ....
*


わが家から消えてしまった冬は
ちゃんとタンスの奥の
小さな白い箱に
しまわれています。







*

少年がたいくつな授業を
受けているとき
校庭で春 ....
 自己憐憫やセンチメンタルなんて塗りつぶされてしまえ

 あかね色と紫の混ざった夕暮れは街を照らすよ
 消え去りそうになりながらも今日を終えた人たちを称えて

 透明な感性が空中に漂って ....
砂浜になぜか
まるのまま打ち上げられたりんご
いつからあるのか
りんごはなかば透き通っている


食べたらひどくだめそうなのに
僕はそれを舌にのせる
のを逐一 想像する
おいしい ....

幾ばくか、やわらかくなった夜がそこにあります
空からしゅるしゅるとひも
カチリと引っ張っても、暗い空色が点灯するだけでした


明け方
種子が射し始めた光に休んでいます
海を思い出 ....
一日中何をしていても
ずっとあなたの歌声が聞こえてきます

最後の夜
あたたかい腕の中で聞いたせつない曲
あなたが想いをこめて歌ってくれたお別れの曲

自動繰り返しモードで流れてくるから ....
フォマルハウトは
秋のひとつ星

夏空の賑やかさも
冬空の荘厳さも
そこにはない
暗い南の空低く
それでも
確かな光を放つ

フォマルハウトは
孤高の星

でも
あなただけ ....
ゆるやかに


お前は、
みみずくの声を聞いたか?
独りで飛ぶ夜の音を
鋭い爪をひからせて
目を丸くひからせて
独りで飛ぶ夜の音を


そよぐ


お前は、
影が走るのを ....
濃密な波に揺られる
ひとり
ごく自然に
指が落ちていく
言葉を持て余したまま

閉じた目蓋、唇
ぜんぶ、あなたへの思いに
結び付けて
深く、息を吸って

その声で
名前を、呼ん ....
先生、
ぼくのお兄ちゃんが
このあいだ死にました

ぼくのうちは
3人兄弟です
全員男です

まん中のお兄ちゃんが
死にました

名前はゆうごです
ぼくは「ゆうごちゃん」と
 ....
気がついたら
誰を見ても
ママになってた
道に迷った人がいれば
「かわいそうに、いま連れてってあげるね」
転んだ人がいれば
「あらあら大丈夫、泣かないで偉いわねえ」
寂しい人をみたら
 ....
そんなに思ってくれるのは
きっと嬉しいことなんだろう

  「重い、なんてのは贅沢な悩みだ」

違うんだよ 違う
私が言いたいのはね

家だとか
親だとかってのは
関係ないってこと ....
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