その頃
ぼくらといえば
美しい霜のうえを
自転車で完璧な曲線を
描きながら
ふるえる独奏者としての
ふるえるりんごの夕陽のことばを
所有してました
複雑なぼくらのようなわたしたちの
 ....
綿アメみたいにふわふわに さ
綿アメみたいにふわふわに さ
ころころ転がって さ
くるくる転がって さ
ころころくるくる転がって さ
転がっていればいい さ
くるくるしてればいい さ
綿 ....
まりこから
またメールが来た

まりこはバカだから
「こんにちは」を「こんにちわ」と書く

まりこはバカだから
「一応」を「いちよう」と書く

まりこはバカだから
おれの名前の漢字 ....
みてて あきないのよ その笑顔
だからか なぜだか わからないけど
風になって あなたの側にいたい
きっとあなたは気づかないけど
それでいい それがいい あなたの側にいられれば
 ....
何度も何度も触れてくるのに
けして苦しくなることのない
数え切れぬ手 ふたつの手
近づき 重なり
離れゆく手
離れ 離れて
響きわたる手


さくさくと向かい風
にじむ ....
つめたい風に消えていった君の姿。
君へと叫んだ僕の声は、風に消えて・・・。

今はココにいない君の笑顔を思い出し、
ふっと笑って見せるけど、思うように笑えなくて・・・
あぁ。君への想い届けた ....
今日も行くわよドラッグストア!
新製品が目白押し
入り口近くでドリンク剤が
横目で誘惑してくるよ
エステティックはT○C!
そうは言ってもエステは高い
ローン組んだらつぶれたなんて
よく ....
何故にあたしはあなたを愛し
何故にあなたはあたしを愛すか

戦場の地の匂いも知らぬ
戦場の血の臭いも知らぬ
君はクツクツと笑いながら あたしに花を差し出した

あの時の空 あたしには忘れ ....
歯車になってグルグル回る 休みなく回る
僕だけ止まるわけにはいかないよ 壊れてしまう
カラダは動いてるんだし そこに立ち尽くす意味はあるのか

錆びついて駄目なとき お腹が減ったとき
遠い昔 ....
ほんの
わたしがあなたを好いている
っていうことを
他の誰かとおんなじような言葉に変換したくないせいで
いろいろと言葉をいじくってるのです

つまりは
わたしがあなたを好 ....
 少女は少年に手紙を出した。
 少女はポストの中に手紙を入れた。

 手違いで海を渡った手紙は、雨の湿気の清潔な部分を少しづつ、選別しながら含みはじめた。
 シベリアの炭鉱は、その手紙を炭の中 ....
錆びた両手で 砂をすくう
そんな行為を繰り返すうち
僕は生きることも死ぬことも忘れ
ただ こうして 此処、という場所にいる


世の中には 神様があふれかえっていた
それぞれを信仰す ....
黒い闇のふちを歩いていた
ぬかるみが 靴を巻き込み
わたしを 裸足にした

岸の向こうでは 手招きをする遊女がいて
ゆらり ゆらり と闇に浮かぶ鮮やかな色が
爪先に 針を落とした

ふ ....
ところであなたは
どちらにお住まいですか

たずねると
その人は、
ビー玉沿線ですよ。
とだけ言って
ころころ笑った
笑いながら
ころころすれ違って
ふり返ったときには
もう
 ....
フランケンシュタインの怪物を俺は覚えている。
俺は子どもの時から頭が冴えていて、
誰よりも記憶力がよかった。
だから俺は超難関の試験をいくつもクリアし、
極秘の指令を受けて宇宙に飛び立つ人間と ....
ダイアリーの中に消えた 少年の影を見る
彼は 泣いていたのだっけ? 怒っていたのだっけ?

         ・

   暑い日の蝉の鳴き声を覚えている
   迫りくる
   2拍子4拍 ....
「いじめられるあんたにもなんか問題があるんじゃないの?」
と母が言う
ので
これからは
学校の帰り道だけで
泣こうと思う

みんなに
嫌われてしまうのと言うと
となりのクラスの尚子は ....
野茂がいなけりゃ、イチローだってICHIROにゃなれなかったんだ。
忘れてんだろ、そこんとこ。頭おかしいぜ、てめぇら。

でも野茂が行かなくても、新庄はメジャーに行った気がする。
誕生日が同じ ....
「ぼくたち」
「わたしたち」
「この巣立ちを新たな出発として」
「新しい場所で頑張っていくことを」
「誓います!」
「ちーかーいーまーす!!」

その場で号泣していたいじめっこの近藤さん ....
おっぱいを触ったら
固かった

しかしそれは
おっぱいが固く張っているのではなくて
ブラジャーのパットが厚く丸いのだった

私が
私自身が騙されるのだから
つい
女の胸元を見てしま ....
今日は
情熱的で親密な恋の話を
させてください

私が彼に愛されたのは
彼の目が誰よりも先に
わたしを見つけた
高校1年の時
初めて使う
リップグロスの事も
少しだけ切った
 ....
始発駅が真っ直ぐになっている
僕らはここから始まって
ここで終わる
発車のベルがいつまでも鳴らないので
自分で押しに行くと、扉は閉まって
置き去りになる
少し笑いで僕は歩き出す


 ....
見上げると まだ町は見えていた

大人になりはじめてからだ
町が浮きだしたのは
雑音が多かったから
目で追いながらも見送った

町のなくなった地面は
立ち止まると足が沈む
人は 町の ....
こどもが眠ったあと
散らかったおもちゃをお片づけ
床に落ちている小さなペンギンを拾って
ふと
わたしは
しばし見詰め合う
ちょっと歪んでいるのは
100円ショップで買ったからかな
かわ ....
今日もわたしの手足は冷たい
だからお風呂に入ります
するとわたしの肌は乾燥して
ぴきぴきとひび割れを起こす
だからクリームを塗ります
そして靴下を履いて
布団に入ります
布団は布団乾燥機 ....
燃え盛る炎で焼け焦げた僕
ひと思いにかじって丸呑みにしてしまいたい
左足の指先をとりあえず摘んでみる
ぼろぼろと宙に舞う
鉄くずなのか
黒焦げの炭かわからないけど
ちょっと前まで僕は四角い ....
どうせなら
きれいな公衆便所に入りたいでしょう?
みんなが使っているのに違いないのに
いつもきれいで
新しいペーパーが補充されていて
いい匂いがする
そんな公衆便所に入りたいでしょう?
 ....
ちっちゃい頃、自分だけの場所、


誰も知らない、独りになれる場所を探してた。


そして5歳ぐらいに一つだけ見つけた。


苔だらけの階段を上り、朽ちかけた材木にしがみつく。

 ....
黒 トンネルを抜け螺旋階段を下る
透明 ジェリー状の海は僕の周りを囲う
もうみつからない 髪の先まで塗り潰す 黒
小さな風呂場 一粒のジェリー
握り締める 溢れ出すメープルシロップ
白  ....
ある日 ふと手首を切る女の子を思いついた
切った手首から溢れる血で白い壁に絵を描く女の子
その娘に対してのなんの肯定も否定も投げかけずに
ただ無言でその姿を使い捨てカメラで撮影する男の子

 ....
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