すべてのおすすめ
君がいなくなった世界は とても堪え難い
けれど僕がいなくなった世界で
君が泣いている世界は もっと堪え難い
だからいつも僕は
僕がいなくなった世界のための準備をしよう
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惑星探検隊は、その星の生物に囲まれてしまった
探検隊の周囲でひざまずいて祈りを捧げ始める生物
「俺たちを神か何かと思っているのか」と隊長
「翻訳機のスピーカーを入れます」と隊員
「神よ、い ....
無限の時間 猿がキーを叩いていればいつか偶然に
シェイクスピアを書くことがあり得ると言われたものだ
百匹目の猿が芋を洗えば みなが洗い出すとも言われた
私がその百匹目だが まだシェイクスピアは書 ....
桜の花がもうすぐ咲く頃に
僕らはいつも別れた
それから
奇跡的に誰もいない桜の花びらの嵐の中
僕は「埋めてくれ」と言うばかりに歩みを止めた
いつもそうだった
だから
少しだけいい ....
矛盾の森を見とおす 瞬かぬ目
しじまの底に射す 水銀のセレーネ
高く遠い月は 手のひらに近く
涙に濡れる野辺に ニンフは眠る
隔てられた人の ほろほろと震える肌
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