アンドロメダ商店まで行くのが億劫で
ルナマートで買い出しを済ませよう
飾り立てられたリトラクタブルライト号
さあ、行こう
橋を渡る
川も渡る
雲を追いかけて
雷雨
立ち止まって
バス ....
砂浜に
寄せる波の
持ち上がり
なびき倒れて
ぱたんぱたん
繰り返し繰り返し
寄せる波の
持ち上がり
なびき倒れて
ぱたんぱたん
そうして
いつしか
消える砂浜
わた ....
子と行きし回転寿司や夏祭り
夏祭り検査の予約入りにけり
夏祭り消息絶ゆる{ルビ女=ひと}想ふ
夏受診余談の混ざるゆとりかな
出かける準備に
君は右往左往している
もう出ないといけない
ジリジリとする内心
何か手伝おうか
さあもう出かけよう
服はそれでいいだろう
せっかくの
楽しみを
最大限に味わい ....
指先をつたう 雷鳴
かかる
雨のなか 歌う少年
六弦に潜む 幽霊
誰か 聞こえねぇのかな
生きる希望と やらに ぶら下がる
縫われた からだで 息を吐く
風とともにぜんぶ剥がれて
....
繊維の構造に
光が降り注いで
戸惑ったわたしは
少しだけ早口になった
アジノタタキ、と
呪文を唱えた
日除けの帽子は
柔らかな海になって
凪いだまま
わたしの身体に
収 ....
勇気なのか、神様のいたずらなのか
未来を変えたくなった
誰に言われたのか、いつ信じたのか
未来は一つだけだと思ってた
見えている物はそんなに変わらない
ただスローモーションのよう ....
胃が焼ける
瞳が焼ける
背中が焼ける
水族館に行くのは
七月がいいと君に教えられたけど
その流派もう忘れてしまったよ
煩わしい憎しみが
夏休みの宿題みたいに処理でき ....
青空が遥か高く張りつめた時
草も花もない地上に
私は頼りなく立っていた
掌の感触は忘れていない
あなたの爽やかな顎をなで
たくましい肋骨を数えた
奇妙に光る瞳で私を縛 ....
白い本をひらく
そこは、永遠てしのない階段が続く
教えられたままに ゆっくりと登っていく
いつか空に近づくころ 段差は代わりに五線譜になった
そこからは、音符の上をのぼりはじめ ....
今日に歩けば途すがら、
薄紅の花束のふんわりと
一年ぶりの新たな逢瀬、
さるすべり咲き開き
並木道進みいけば
みんみん蝉も鳴いていら
この夏に賭ける想い
正に自由闊達に
渦巻き流れ ....
死に
たかる蟻たち
夏の羽をもぎ取り
脚を引き千切ってゆく
死の解体者
指の先で抓み上げても
死を口にくわえてはなさぬ
殉教者
死とともに
首を引き離し
....
夏の一日
わたしは蝶になりましょう。
蝶となって
あなたの指先にとまりましょう。
わたしは翅をつむって
あなたの口づけを待ちましょう。
あなたはきっと
やさしく ....
血の通った思考が剥がれた
声を失い体は権力の蔦に絡まれ
魂は音もなく闇に溶けた
仮想空間で無意識に流し込まれた
コントロールされた思考が
着色された鮮やかさで巡り
奴らの思い通りに ....
人、いつか気付けば雪原に独り
何ものかに見られていると
怯え震えつふと見上げれば 、
巨大な眼差し、黄金の眼光放ち
夜陰の大空にびっしりと
定められた位置に静止しつつ
寒風の狭間に揺 ....
少し行った所に大きな本屋がある
キャッチ―なお題で
少し濃い目に化粧した本たちが
私は本ですってアイドルの顔して
凛と立ってみたり
人気者のふうで積み上がってみたりする
最近はお洒落な ....
綿のループ
いくつもの群れとなり
ベッドにかけられれば一枚の布
ナイトランプに照らされて
月影を映す
手触りは
馴染んた人の肌のようで
撫でれば
もっとやさしく
わたしを撫でかえ ....
「わたしがわるいから」
「やめたいから」
「証拠なんて、ないねん」
なんの脈絡もなく
紡ぎ出された寝言を聴いた
寝言は寝て云え、とはよく云ったもんだ
わけがわからないのは
寝 ....
黎明の時間がひろがっていた
こともなげに日々は過ぎていき
わたしはしおれた案山子のように日に打ち照らされている
かいつまんで話をすることもない
唇は固く閉じられていて、それ ....
「なにも、なかったん?
わたしはなにも悪くないの?」
という寝言を聴いた気がする
いまさっき
この部屋のとなりのベットで寝ている
ひとのくちびるから
そんな言葉が
漏れた気が ....
夕刻の残光、一伸び
響き入る旋律の揺れ
美しく優雅に寛ぎつつ
次第に消えいく感覚の現れ達
くぐもることなく鮮やかに
ゆぅん ゆぅうん ゆぅうん
上から下から前から後ろから
深く濃く ....
人と人が争う
愚かな存在
人と人が助けある
尊き存在
棘のある言葉で
刺し合う悲しき存在
思いありある言葉で
励まし合うやさしき存在
悲しい時に涙しか流せない
哀れな ....
もぐらだったのです
そんな僕は暗中模索の中で
鶏になろうと頑張ってました
でもやっぱなかなかなれない
鶏への道は長かったのです
ところが
鶏になるつもり ....
窮屈な螺旋階段でぽつり
勘違いなバナナ
だけどそれで良かった
回り回り
ここに花の種
だって彼はそれで天国に逝ったから
君にできるかね
花開く日の ....
残るのはからっぽの部屋と、開かれた扉だけが、正しい それでもいま、ここに 破水したのは 空のほうだった みっつ折りのまま 寝返りを打つ 網のあいだで、骨が増え うしろむきにあったような 子宮の ....
うす紅のキンギョソウ一輪 その
散る音に目を覚まし、沈黙は山の見つめるとき
神宿る七月の森は、こな雪
里の稲穂は葉の鋭さを増し、生きる 道しるべ
石の鳥居をくぐれば 我をわ ....
懐かしい街
子供の頃住んでいた
店はほとんど変わって
思い出の場所は半分以下に削がれても
頭の中で補う思い出が
口をついて出てくる
もういない友だち
街からもこの世からも
思い出残 ....
地球の五次元移行について真剣に考えてみた。最後はまごころを込めて一心に祈ることしかないのではないかという気がした。思考ではなく感覚でそう感じた。
不退転の祝詞「アチマリカム」を唱えても、唱え ....
夏の火照った肌
雨も涙のよう
汗ばむ皮膚を鼓膜に変える
そのねぐるしい抱擁の中
どこか つめたい絃のよう
はりめぐらされた
怪異という快楽へ
二度 三度と
夢は寝返りをうつ
盥の中
....
美しい一票を是非わたしに!
『日曜日国政選挙の結果が気になるのは候補者や関係者だけじゃない』
?
朝刊配達が遅れるの
白けて夜が明けるのよ~うざってえ
もうデジタル化時代 ....
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