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春暖や靴の珍場に気づかぬ子

凍み替える夜や明日こそ仕送り日

きさらぎやもらい電話もかけ放題

電話越し
風の変わりて雨水かな


薄氷やバスの1台逃しおり


ポチじゃな ....
トルソーのウエストが着る秋の風

傾いて見る窓の空の赤とんぼ

連休の道を塞いだ曼珠沙華

秋深し猫おばさんの通り道

本抱え抱え神保町ジへ捨て案山子


三叉路を右か左か千歳飴 ....
縁側のポチの隣で心太

ポチがいるミーコが笑う走馬灯

風流が勝てない暑さポチの夢

百日紅明日は資源ゴミ戦争

羊草無人のブランコ揺れる午後

南瓜には戻れなかったパピエ・コレ
 ....
雑草の茂るも良しとし秋の庭

月の出を忘るるほどの非日常

しずく垂る紅葉の枝を潜り抜け

虫しぐれ灯りの消えし退去かな
日陰のパズルピース拾いながら歩く

最期まで指差し確認しながら人は逝くのだろうか

熟柿盛大に道の真ん中で潰れてゐる

夏蝶の残像ちらちらす

空き地点点としてゐていつまでも空き地
留守居せる娘の家や冷房裡

秋の昼強き日射しに出でもせず

海峡の眺めさわやか高速道

ひと月ぶり庭の秋草生ひ立てり

秋刀魚買ふ今日の魚は太り気味
枯葉が駆けてゐるだけの炎天

夏に取り残されてゐる擂り鉢の中 

まめな母の日記帳残される
日々の一

 絨毯に鍬形虫の脚ひとつ

 待ち人や蝿打ひとつ納屋の底

 冷房をかき分けて寝る三歳児

 子午線をくぐれ蚊遣火黙々と

 汗拭きてすわ首筋の揚羽蝶


水の二 ....
神戸までハイウェイ一路秋初め

陰暦の気配覚えぬ秋の季語

我が庭にひとつだになき草の花

{ルビ故郷=ふるさと}の山にも秋の来たるらし
猛暑日と云えども吹き抜ける風に微かな秋の冷

同じ木になる二つの実仲良く腐ってをり

この袋離れてどこかへ行きたし、こう暑いと

格好の良い松の木青空に映えている、空き家の

通帳の印 ....
猛る蝉このあと夏の虚ろ哉 神戸までハイウェイ一路夏の旅

どこだろう夏の高速ドライブウェイ

三日目の神戸の家や冷房裡

玄関の外一歩なる熱射かな
三粒ほど熟れてあじはふ青葡萄

初めての完熟いちじく急ぎ買ふ

フル装備して青柿を消毒す

どの友も傷み抱ふや盆の月
ラジオからの平和宣言蝉と聞き入る 炎昼や果樹に地下水噴射せり

足音でギャーと{ルビ喚=わめ}くや朝の蝉

屋根裏にスズメバチの巣作りけり(季語春)

大手術せし友持ち来ぬうなぎ飯
蟻の行進またゐで歩く炎天

木に成りながら腐る実の形相

空中でキャッチ出来たかバッタを雀

今日も今日とてアラートな一日始まる
蔓草の{ルビ畑=はた}の花木を絞めに絞め

夏受診診察までの四時間待ち

塀越しの貸家に白き{ルビ百日紅=さるすべり}

西瓜に塩かけるなといふ眼鏡女医
子と行きし回転寿司や夏祭り

夏祭り検査の予約入りにけり

夏祭り消息絶ゆる{ルビ女=ひと}想ふ

夏受診余談の混ざるゆとりかな
子の帰るまで採らず置くトマトかな

もぎ来たる真赤なトマト喜ぶ子

食卓の寸時の談笑戻り梅雨

夏{ルビ夕餉=ゆうげ}回転ずしの鮮魚かな

{ルビ外国=とつくに}へ戻りゆく子や蝉しぐれ ....
 「旅」にはたった一つしかない。
   自分自身の中へ行くこと。

         ── ライナー・マリア・リルケ





宇宙人地球で蟬になってます 👽

手のひらの生命線 ....
夏空を仰ぐやけふも降らるるか

樹々{ルビ並=な}べて{ルビ草臥=くたび}れてゐし夏の庭

ニアミスの姉と妹の夏帰省

光線の具合よき朝ジニア撮る

にわか雨竿に干したるままにして
 {ルビ花=はな}の{ルビ輪郭=りんかく}は
  {ルビ鋼鉄=こうてつ}のようでなければならぬ 
                                         
       ....
玄関の蚊取り線香{ルビ超=ちょう}ジャンボ

夏バテやパソコンスマホカメラ{ルビ皆=みな}

ご近所さん忘るる程や{ルビ冷房裡=れいぼうり}

担当の{ルビ漢=をとこ}真白き腕の夏

 ....
 You've been thunderstruck
   お前は雷に打たれたんだ

          ── AC/DC








老鶯の声雷にふと揺 ....
 触れることのできるこの時間も
    いつかは終わる

       ── never young beach







何気ない静かな日々に夏陽さす

もう二度と ....
山里の産直カマスいと太し

猫の来ぬ高き{ルビ枝=え}に干すカマスかな

今朝もまた飽かず数ふる茄子の花

きのうまでプラムの接客今日の客
鯛そうめん郷土料理の昼餉かな

冷汁の味噌と魚は地元産

地消地産えひめ米買ふ梅雨さ中

{ルビ小=ち}さき{ルビ枝=え}に長茄子の花{ルビ濃=こ}むらさき
 散歩日和さ
  埃が光ってる

    ── never young beach






夏きざし隣街まで散歩して

挨拶に日傘を上ぐる日和かな

話しかけやすさうな ....
 花は見たい人のために
   いつでも存在する。

      ──アンリ・マティス








屋上に猫駆けあがり夏の空

撃ち合ひに父も子もなし水鉄砲

水鉄砲 ....
 
 ふりむくな ふりむくな
    うしろには夢がない

          ── 寺山修司







紫陽花や今日も明日も通る道 

紫陽花や毎日通るこの家も

 ....
花野誉さんの俳句おすすめリスト(45)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かおるの音____蒼風薫- 梅昆布茶 ...俳句425-10-7
かおるの音____蒼風薫- 梅昆布茶 ...俳句225-10-7
カオルの音- 梅昆布茶 ...俳句325-10-5
秋の雨- けいこ俳句4*25-9-29
生きてます。- 紅茶猫俳句225-9-24
検診で神戸にひと月滞在の顛末- けいこ俳句4*25-9-22
残暑- 紅茶猫俳句3*25-9-16
郊外の熱射- 飯沼ふる ...俳句2*25-9-9
神戸- けいこ俳句4*25-8-31
- 紅茶猫俳句3*25-8-30
- 降墨睨白 ...俳句3*25-8-23
所用で猛暑の中神戸に- けいこ俳句2*25-8-18
八月- けいこ俳句5*25-8-9
平和- 紅茶猫俳句225-8-6
いろいろありまして- けいこ俳句3*25-8-1
夏の日- 紅茶猫俳句5*25-7-29
これはこれはの句- けいこ俳句5*25-7-29
今日から宇和島牛鬼まつり- けいこ俳句5*25-7-22
実家の夏- けいこ俳句6*25-7-17
永遠たち- 森田拓也俳句9*25-7-15
夏は来ぬ- けいこ俳句7*25-7-11
ぼくのおっぱいは好き?〜二匹目のどじょうはいるか?- 森田拓也俳句15*25-7-9
無人の夏- けいこ俳句4*25-7-4
まぶしい便り- 森田拓也俳句8*25-7-3
そんな日の朝に- 森田拓也俳句7*25-6-30
さかなとやさい- けいこ俳句4*25-6-29
わが町を愛す- けいこ俳句6*25-6-25
散歩日和- 森田拓也俳句11*25-6-24
あいラブユー通信- 森田拓也俳句7*25-6-22
小さな夏の手紙- 森田拓也俳句13*25-6-20

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