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誰も知らない町の誰も知らない小さな部屋で暮らしている女の子。エリカの元に毎年3月8日になるとミモザの花束が贈られて来るようになってどのくらいが経ったでしょう。相変わらずエリカは九歳、毎年の逢のお誕生日 .... 夢はいつもかえつて行つた 山の麓のさびしい村に
   コロンボはホシを追っていった 山裾にレインコートの裾をかぶせ
水引草に風が立ち
   かつての慶事から結び目はほどけ
草ひばりのうたひやま ....
君の姿を初めて見た日
僕の中にメロディが生まれた
空の彼方まで響く泣き声
星たちの祝福
世界が君を受け止める
宇宙が轟く
君は音楽だったんだ

You were music
You  ....
 今は昔の
語り継がれる泉の物語

朧な月光
旅人が、人里はなれた峠に迷い
闇は足元からしのびよる
憐憫の月明にしがみつき、藁ぶきの小屋にたどりつく
薄暗がりに
老婆が朽ち果てた戸 ....
 二両編成の電車は定時を守り
 JRに乗り継げる駅で吐き出される乗客
 足を踏み入れる車両には
 見知り顔の人もいる

 まばらな空席のあるロングシートで
 深く腰を預ける彼らはただ目をと ....
 靴下の色を選ぶようになったのはいつからだろう

 白の靴下に違和感を感じたのはいつからだろう

 好んで白の靴下をはいていたように思う

 それが変化したのはなぜなんだろう

  ....
人生の第一章
愛されない思い出
愛していると勘違いしている
高度経済成長期の教育至上主義者の親のもと
それでも期待に応えれば
私は愛されると信じていた幼い私
豊かな時代に人々は夢追い求め
 ....
次の電車が来たら
この切符で
遠くの街まで逃げるといい

無責任なことを言う

私はその切符を売って
彼の為の酒を買う
ここをその街にして欲しくて

責任を持って

私が心配で ....
ひとつの時が停滞し
その膝の上わたしは猫のよう
乳飲み子の舌の音
水の音色をさかのぼる

叢に覆われた
つぶれかけた空き家の中で
ひとりの少女に会った
帰る場所がないという
行き着く ....
海に漂うプラスチック
食物連鎖で還ってくる
魚を食べながら話すと
顔を覆いながら言う
「その話はしたくない」

世界に散らばるマイクロ
蓄積されていく
世界に目を伏せたまま
逃げ切る ....
 

探して消せない恋をして
いつまで経っても恋をする
よるは僕たちふたりの終わらない時間だ
それだけ抱きしめ夢を食べようよ

なんの自信もなくできることもない
最後まで食べきれな ....
雨に濡れながら
歩いても走っても
濡れる量は同じだと言われる

急いで走っても
体の前面に雨が当たる量が
増えるから同じだという

しかも走った分だけ
転んで更に濡れるリスクがある
 ....
 
宗教心や哲学の有る無しに関わりなく
言葉がニョキニョキと動きはじめて
やっと詩が生まれるのに摘み取ること

「嫌なのだ」とほっといたら蔓延る
 
ピュアなピアの7日間の沈黙のマナー
 ....
 

重力に逆らうように
ベットからズレずに起きる

スマホを流れゆく画面から
ヨーシャンクのビールを飲む動画が
なにかを悟らせる

とにかく冷水を飲もうと
あしもとを確認しな ....
立ち尽くしてしまった
青空が 白く強い雲を
ぐいぐい牽引していく 
数秒目が離せなかった
帰ってきますも
すれちがいも もうない ところへ

橋の下には
紅い まるく掬った両手たち
 ....
もう誰も傷付かないといいのにな
と思ってる

めくらうなぎみたいな人生を送りたい
めくらうなぎしかいなくて
めくらうなぎとも交尾しない人生

めくらうなぎだけど
めくらうなぎだって知ら ....
この秋に入り
深い紫の桔梗の蕾、
ふっくらぷっくら
少しずつ膨らんで
今朝に弾け咲き開き

これかい?
うん、これってば!

わたしの中の巨きな何かの
渦巻きながら頷き あゝ
わ ....
ワシに学びたいだと

ならば、昨日、ココに来なさい

そもそも、ワシらには哲学なんぞ

持ち合わせてない

ネコ先生、

それではあまりにも冷たいです

そんなことを言って ....
寝転んでスマホを弄る
眠気が神経を占領する
フッと意識が落ちた瞬間
顔面にスマホが落下した
痛みと驚きでビクッとするが
またすぐに眠気に羽交い締めされる

繰り返し

繰り返す

 ....
みんながみんなのなかの何かを
だいじにおもい時にそれをいとしがっている
(そんなものはちっとも無いという誰かもあわれにうつくしい)
そのことを想うと
一々
ぼくというでしゃばりは要らない気が ....
悪夢から覚めたら
すべてが夢だったとの
夢をみさせて

厳しくない街なんてない
優しくない君がいないように

わずかばかりの運命の齟齬が
なにかを大きく狂わせるんだね

 ....
アイロンをかけているうちに
随分と沖の方まで流されてしまった
振り返ると街の明かりが遥か遠くに見える
自分の家は海沿いにないから
さらにあの遥か向こうだ
すぐ脇には洗濯物が山積みされ ....
雪深い
雪国の
冬を越して
ほんとうは
生きたいのだった



空カフェをしながら
今は亡きあのひとのことを
思うとね・・・・・・
私はあのひとといっしょに
生きなければなら ....
自分の醜さを知っている
家族も私を捨てようと思ったことさえない
声を上げないから分からなかった
悪夢を生んだと

スミレという名の
愛する世界
歌うことがすべてだった
誰もいない

 ....
{ルビ巨=おお}きな人体の
頭がこの地に
脚が 少女の碧眼のような
空にあり
遠い月から 無数の
羅針盤と目玉とが降ってくる
羅針盤の磁針も 目玉の瞳も
{ルビ出鱈目=でたらめ}な向きを ....
道に迷わない

迷わない街だという
東西南北にちゃんとわかる山があり
それを目印にすれば行きたいところへ
行けるという

ちょっと
ホントかなとか想ってしまうが
それはこ ....
風はほどよく
乾いていたと思う
光はここちよく
和らいでいたと思う

丘の上の
大きな声で呼ばなければ
気がつかないあたりで
君が花を摘んでいた

君の名前を
呼ばなかったの ....
雨が降る
季節の隙間に
ぼくの代わりに
泣いている

君に届かないのは
違う景色見ているから

雨が降る
ぽっかり空いた心に
ぼくの代わりに
泣いている

始まらなければ
 ....
親友との深い絆の
突然一方的に切断され
追放されて初春の雪国
ふらふらいつしか
大雪原に彷徨い出て
ふと唖然 立ち尽くす
己に押し寄せ来る
遥か聳え立つ雪峰の

荘厳にして安らかな頂 ....
 君の為に詩を書いた、と
 彼は明け方テーブルでコーヒーを飲みながら
 呟いた

 永遠になればいいね
 と私は布団の中でうずもれながら笑って
 外では朝日がおどり、鳥達がおどり

秋 ....
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