ゲジゲイジュの姫君は百たりて笑い転げ こらえきれずに突っ伏してなおも笑った
もうしぶんのない美貌が指揮者を射止め 彼女の胸にオーケストラを響かせたから
そのハーモニーは格調ある百の手を揃え ....
 霊的な事に目覚めることを、霊道が開くと言うそうだが、自分の場合はどうだったか、思い出すと、CDプレイヤーでロックをフル・ボリュウムで聞くと、ブラフマの出口(頭の天辺)から身体の気が、水柱のように噴き ....  汗で化粧が剥げてしまうから
 簡単に済ませていた夏
 だから秋は丁寧にメイクする

 朝の気怠さで
 まだ曖昧な輪郭の私は
 鏡に映る私という存在と
 ゆっくり呼吸を合わせていく

 ....
突然のことで
あたし顔が非きつった
契約更新無しで終了
長期勤務を求めていたくせに
あたしどこか悪かった?
仕事丸投げ嫌だったから
派遣会社を通して言ってもらった
それがいけなかった?
 ....
今迄もっぱら
外からの刺激に依って
目覚めるを、
今に自らの内なる力で
徐々に少しずつ灯を燈し

明るむ意識の視界 、

漆黒の夜闇の最中に
すっと純白、
石柱の両脇に立ち並びつ
 ....
『大谷翔平』って
名は体を表わしてるなぁ、と想う

体も気持ちも『大』きいし
けっして奇を衒わず『平』らかな王道を
『翔』ぶが如く駆け巡る雄々しい王のよう

『谷』に落ち込んでも去年 ....
そういえば、さいきん雨宿りをしてないなぁ

雨の降りはじめの匂いってあるでしょ?
ちょっとだけレモンの香りみたいな
ウソウソ、カビの匂いに似てる
ウソウソ、ま、雨の匂い

それが ....
ドッグ
イヤ


かざぐるまの
支柱に伝えるふるえは
みずから滅びる美学
勿体ないむだむだむだ

爆音とともに散った0
青春の物語り
はるかむかしに
ほんとうにあったこと

 ....
頬杖をついて
窓から夏が終わる頃の風
リモコンが息絶えた
まだ若かったのに
もうチャンネルを
変えることもなくなった
言葉にすれば
命は軽くなる
そんなことばかり

いただ ....
秋、ひとつ

秋の夕べは鈴虫が鳴く
静止する赤トンボをぬらす
虹かける公園の噴水を
ながめ芝生で寝ている

少年のとまどいを笑顔にかえる
木の枝に吊るされた果実より
甘ったるい嘘みた ....
『永遠の青』

永遠の青が私の眼を染めて昨日を染めて手帳を染めて


心臓目線で眺めればあのとき街はただ流血を切望してた


絶望に慣れたひとりが絶望に慣れたふたりになっただけです
 ....
留守居せる娘の家や冷房裡

秋の昼強き日射しに出でもせず

海峡の眺めさわやか高速道

ひと月ぶり庭の秋草生ひ立てり

秋刀魚買ふ今日の魚は太り気味
みんな気がついてるかな

心の中に宝物があることを

それはカタチでもないけど

隠れてるわけでもないけど

盗まれるものでもないけど

だから、気がついて欲しいの

心の ....
私には分からない
人間という生きものが。人間とは、
理性のある存在を言うのだろう
とは思う 思うけれど
果して人間とはそれだけだろうか
人間
人間の心には、そもそも
醜く汚い部分もあり
 ....
思い切って髪型を変えたのどう思う?
こっそりアイシャドウ変えたの気づいてる?
何か言ってほしい
あなたの好みでなくても

ふとしたとき思い出す
あなたとした何気ない会話
目の奥が笑ってい ....
あ、季節が変わったなと
皮膚がおもう
湿度を手放した風が
腕の産毛に触れて去ったあと
なつかしい秋を感じた

蝉のいのちは地の下へ
コオロギの鈴と入れ替わる

空も変わった
こんな ....
限り無き深みから浮き上がって来る
透明に澄んだ水音を聴いて居る折
天空の果てしない青、只々アオ
肉身の落下と共に目覚める魂の
自らの時の瞬間切り開き
ステージ上がれば上がるほどに
ステージ ....
河鹿の声に包まれて渓流に溶けてゆく
川の水は冷たく命を運ぶ
日曜日山の中で考えた
あの日のことや
これからのこと
父の声が天から聞こえ迷うなと
相変わらず強引だなと笑えた
山道を秋の空気 ....
僕は何かを書くことで
夢を見る 同じ でも
ノートの上にないものを 僕は
そこに知ることで


それが無いのだということを
さっき食べたもののように
言葉としてだけ残されたものを
改 ....
恋しくも
渡る舟なき
天の河
ひと夜の契り
遠く消えゆく
都会は僕を識別し
演技力を測っては
僕に役柄を与えてくる

役柄を違えてみると
鋭く二度見しては
ため息の様な空気を漂わせる

壊れかけた夜空に月だけが浮かんで
寂しさの行き場を ....
クスリと酒の力を借りて
夢現になることで
今日を先送りして
明日を忘れる

幻の中では
あの人は
あの人のまま
涼しく美しい横顔で
微笑んでいる
俺は呼びかけるが
声にならない
 ....
さいきんは
リピート温泉がマイブーム
一度行ってよかったと想える温泉に
再度訪れる

べつに
温泉マニアでも
温泉がなくては生きられないとかいう
訳でもない
ただ
今までに行っ ....
涙の夜に
生と死を思い
絶望を失った
私は
今を生きる



 ※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
終末時計が進んでいく
気づかぬふりして笑ってる
灰を運ぶ雲が
もうすぐやって来る

神などいない
権力があるだけ
知らないうちに
飼い慣らされてる

目を覚ませ
何に金を注ぎ込ん ....
人は一人では生きられないと誰かが私に言った。全ての悩みは人間関係にあると昔に偉い人が言っていた。確かにそうなんだろう。でも私は分からない。理解できる筈なのに、それでも分からない。私は一人で居たい。冷た ....  花の時期を過ぎれば
 気にも止めないでいた
 児童公園の隅にある大きな藤棚

 敷かれた石畳に
 風雨で煤けたコンクリートの
 ベンチが三脚
 赤茶けて錆びた鉄の藤棚の下で
 ち ....
おばあちゃんの亡骸
白布団に横たえられて
足裏滲み淀むオレンジ色の
ゆうらゆら 、ゆうらゆら
揺れ動くのを見入りながら
漆黒艷やかな毛並みの
金の眼をした愛猫、
いつの間にか居なくなるを ....
 

夏もようやく終わる
朝、玄関を出たときの風が
あきらかに変化している
とても爽やかな悲しさをまとっている

お昼ご飯にカレーを食べる回数も減り
昨夜家のまえでやった線香花火が
 ....
十日ぶりに髭を剃ろうと思う
再び、のっぺりとした顔が現れるのだが
秋のイネ科の、メヒシバが生い茂ったような
このむしゃくしゃ感が鬱陶しくなった
そもそも髭を剃る習慣はなく
部屋が散らかると片 ....
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