全部何から何まで良い人なんて一人もいないように
全部何から何まで悪い人も一人もいないんだよな

朝日に苦しまなくなって
でもどこか空虚さが残る
朝食

それを吹き飛ばすような
詩をくだ ....
 

スムージーを飲んで
朝をピンク色にしてみせる

夏の光がこの部屋に入り込み
想像をはるかに超える暑さが
今日もまた砂漠のような街へ
私を誘う

だから朝はスムージーを飲ん ....
屋形船に乗りたい、と
あなたが言うので
わたしは台所に
船着場を作ることにした
ホームセンターや森で
材料を集めて
冷蔵庫は多少
使い難くなったけれど
何とか船着場が出来た
 ....
 
 時計の針が前にすすむと「時間」になります。
  後にすすむと「思い出」になります。

          ── 寺山修司





紫陽花に雨近づくや曇り空

もどり来て ....
建前と本音が
ずれる時 

建前で賛成しながら
本音では文句ばかりの僕を
許さなくていい
建前で綺麗事を言いながら
本音では下心ばかりの僕を
許さなくていい

外側じゃなく
内側 ....
此の空漠の地に
影像だけ現れては壊死し続ける、

 絶えず垂直に降り注ぐ霊雨
      、 
人の魂に永劫の眼を刻み込みながら 
魂の内に宿り今一つの生動する思惟の
人の心眼見開かれる ....
わっと沸いた群衆の
笑い声が刺さる
関係ないのに
関係ないからか
苛立ちを覚える
さみしい
だけだろうか
仲間に入りたいかといえば
嫌だ
暗澹たる気持ちが
重症化させる
誰かの無 ....
人は狂う、なぜ
太陽がまぶしかったから

くらくらする
そうね、熱中症ね

原初、女性は太陽であった
なるほど、おまえのせいだったか

そんなことないよ
大丈夫だよ

ちょっと ....
梅雨の晴れ間に
見たことのない虹を見た

太陽の周りにくっきりと虹が囲む
「縁」と「円」が同音で同義語のような

丸く温かい「和」と「輪」と「環」を点で結んで
カーブを描いて 輝きが踊り ....
 おとつい買ったばかりの
 ミドル丈のレインブーツ
 人気のない舗道に目をやりながら歩く
 おおきな水たまりもへっちゃら

 雨はアジサイの植え込みを揺らして
 色づく花房に打ちつける
 ....
文化は壊されては再生されてゆく
いわば呼吸みたいなもの
足早に過ぎ去り知らぬ間に消え去る
時の波打ち際

儚く消滅する泡は新しい記憶によって
誰彼の意識もなくまた再生されてゆく

既存 ....
闇を祓え
夜よ明けよ
禍いを祓え
災害を避けよ
全ての苦悩は
貴方の瞳で溶けて
一筋の光となる
 

聴くに耐えない
長い夢をみた

それは夜に
美しい魂が泣いて
罪を懺悔している夢だ

それは夜に
美しい魂が泣いて
生きているその身を愁う夢の中の夢だ

そのあとま ....
幻影を求めてるだけ夢を見ていたいだけ
友はそう言う、自然に死ぬまでずっと楽にと
精神を病んで疲れ果てた人生の
行方も知らず根因も解らず
此の儘何時まで生きなきゃならないんだと
只々罵倒と羨望 ....
毒一つもない詩より
毒がある詩の方が好きだ
でも毒一つある詩より
解毒してくれるような詩の方が好きだ

時々どんなに頑張っても
夢には届かないんじゃないか
と思うことがある

今は届 ....
政府が進めている、「ムーンショット計画」なるものがある。これは、2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現しようというものだ。ボクが説明するよりも、内閣府のサイトのア .... ドアが全部閉まって
開け方がわからなくなっていた
自分という沼から抜け出せずに
溶けかけた自分を
オロオロしながら見つめていた
溶けきる前に
ドアの開け方を思い出せたのは
Xに流れていた ....
きみは海を見たことがある?
             (パヴェーゼ『丘の上の悪魔』10、河島英昭訳)
ぼくは
          (サルトル『アルトナの幽閉者』第一幕、水戸多喜雄訳) ....
足下には今現在がある
立ち止まっても 時は止まらない
歩いても歩いても 
足下は現在のままだ

鼻先にはいつも
ニンジンのような未来がある
いや在ったのだ 未来はもう横たわっている
延 ....
青柿や傘に雨音ざわざわと

一輪も{ルビ徒花=あだばな}のなき茄子の花

紅梅の梅まるまると砂糖漬け

客の居ぬ夏の温泉ひとりじめ
○「母へ」
あなたにほめられたくて
今日も
百点とってきました

○「成人の道」
ホメラレモセズ
クニモサレズ
イヨイヨ成人の道なり

○「苦しみの元」
他人が我を苦しめるにあら ....
ぼろぼろほどけ
大地に還っていく
肉身を抱えつつ
後に何が私に残るか

夜陰の窪み問い掛けて

生動し沸々と滾る想い
来たる沸騰夏の熱先取りし

静かさの巨大な奥行き
更け入る夜 ....
よく会う散歩の犬が
寄ってくるなり吠えた
いつもは尻尾振って
甘えたそうに来るのに
何か憑いているのだろうか
疲れていることは確かだけれど

よく会う野良の猫が
寄ってくるなりシャーと ....
君がうらやましい

立派な職人に作ってもらい

君がうらやましい

大勢に人との合作で

君がうらやましい

チーズがとろりと全身に

君がうらやましい

たまごを練りこん ....
心に挟んだ栞
落として
どこまでを読んでいたか
分からなくなってしまった

そんな目覚めから
今日の謎を解いていく

今に見てろという
決断が鈍る瞬間の連続
暴走していた過去がある ....
雨上がり
青葉あざやか。
ある人から
認められていないということを
認める私が
在る
どうしようもなく
在る
青葉
代々
受け継がれて来て

こうして在ることの
ふしぎ
 ....
短気は損気
急がば回れ
情けは人のためならず
雨上がり
青葉あざやか




 ※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
   五行歌には、本来、タイトルは付けません。ですが ....
夜の風が永遠のように
幾つもの古墳を吹き荒ぶころ
いままで傷つけて来たからだを
ゆっくり休めて
それらが作られた時代を
問うてみるのもいいかもしれない


音もなく
声も ....
 緑とエゾハルゼミの洪水と、ときおり南から飛来してきたアカショウビンの鳴き声のする季節となった。遅くまで残る残雪から生まれた蚋のメスたちはこぞって人畜に集り吸血しようとアタックを繰り返す。彼女らの目的 .... 星は堕ちた
泥濘のなかへ
月は嘲笑った
雲間に紛れて

冷たく光る涙は雨となって地上を濡らし
湿った風が哀しみを運ぶ
曇った煙を燻らせて

ざわめく影が暗く啼く頃
湿り気帯びた生暖 ....
花野誉さんのおすすめリスト(878)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
出かけよう- sonano自由詩225-6-18
夏の朝に- 秋葉竹自由詩225-6-18
屋形船慕情- たもつ自由詩6*25-6-18
時間の外へ- 森田拓也俳句13*25-6-18
建前と本音- sonano自由詩625-6-17
霊雨(新訂)- ひだかた ...自由詩7*25-6-17
凶器- 自由詩8*25-6-17
ハロ- りゅうさ ...自由詩3*25-6-17
眩しさより愛を込めて- 朝焼彩茜 ...自由詩5*25-6-17
通行人- リリー自由詩11*25-6-17
二律背反- 栗栖真理 ...自由詩225-6-16
- 栗栖真理 ...自由詩2*25-6-16
咽ぶ夢- 秋葉竹自由詩225-6-16
許容、共に生く- ひだかた ...自由詩8*25-6-16
解毒してくれ- sonano自由詩525-6-16
爺ちゃん、月へ行く- atsuchan69散文(批評 ...13*25-6-16
去年の今頃- 自由詩8*25-6-16
HE_HAS_JUST_BEEN_UNDER_THE_DAI ...- 田中宏輔自由詩13*25-6-16
かつての未来_と_これからの過去_の_間- ハァモニ ...自由詩4*25-6-16
六月の涼- けいこ俳句5*25-6-16
独り言6.16- zenyama太 ...自由詩4*25-6-16
意識の境域- ひだかた ...自由詩625-6-15
尻尾- 自由詩9*25-6-15
お好み焼きとピザの楽しいほめっこ- 多賀良ヒ ...自由詩525-6-15
- sonano自由詩525-6-15
- こしごえ自由詩12*25-6-15
※五行歌「短気は損気」- こしごえ自由詩4*25-6-15
痴愛(そんな言葉、ないんだけどね)- 秋葉竹自由詩225-6-15
夜明け前の雨- 山人散文(批評 ...4*25-6-15
虫たちのざわめき- 栗栖真理 ...自由詩2*25-6-14

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