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 帰省


十三年
ぶりに自宅の庭でする
花火のあとの西瓜は半月



 家路

ひとびとが
夕暮れ色に染まりゆく
家路の端のパチ屋の金魚
もしかして
いま蘇つてくれたとて
も壱度ホンキて恋せるだらうか
裏返ってるヤツは、死んでいる

うつ伏せのヤツは、鳴いて飛び立つから注意

なんとなく
そんな風に教えられてたのかな?
いまもそう想ってるよ

でも

いつもの朝の散歩中に
 ....
偽りが溢れるくちびる
透明がすこし濁った
盗まれたこころ細さを
噛み締めて声を抑える

牛乳を朝のむときは
いいひとになれる気がして
窓の外はしる自動車
白い息だけが溢れて
 ....
あがってゆく
なにもかもが知らないうちに
忍び寄って来る
そしてあがってゆく

むかしは35度を超えれば
悲鳴があがるくらい暑かった

いまは40度を超える町が
日本のそここ ....
『天使突抜』という地名を知った

────────────────────────────

疲れられない朝に
桜の並木道を歩いている夢をみた

みおろすと川中の中洲で
ちいさな亀 ....
 佳き

《佳きひと》に出会った
それは《佳きひと》としか
云いようのない人だった

ほんのりと淡く
少し甘い柑橘系のような風を身に纏う
そんな女の人だった


あたしなんじ ....
 

奈落なんか知らないし
記憶なんて知らないし

ふたりはただ昇天してから落ちるだけ

ワンピースを翼のようにはためかせ
ふたり何処へ向かっているんだろうね

ただ落ちてるだ ....
カーテンが朝の光を
すこし遮れないので
うす青い薄氷が部屋に入って

初めてのあの日を想い出す
なんだかその清らかさに
笑えて来たりして

夏の朝はそれでも
なに蝉か知らないけど
 ....
 

夕食は、母親の手作りの
ご飯を食べてから
病院の受付にパートに行っていた母
だから、五時前には夕食を終えていた
だから、未だに私の夕食は異様に早い

朝食は、パンだった
食パン ....
 

胃が焼ける
瞳が焼ける
背中が焼ける

水族館に行くのは
七月がいいと君に教えられたけど
その流派もう忘れてしまったよ

煩わしい憎しみが
夏休みの宿題みたいに処理でき ....
「わたしがわるいから」
「やめたいから」
「証拠なんて、ないねん」

なんの脈絡もなく
紡ぎ出された寝言を聴いた
寝言は寝て云え、とはよく云ったもんだ
わけがわからないのは
寝 ....
「なにも、なかったん?
わたしはなにも悪くないの?」

という寝言を聴いた気がする
いまさっき
この部屋のとなりのベットで寝ている
ひとのくちびるから
そんな言葉が
漏れた気が ....
涙だけ
こらえていれば
心など
無視していてもいい

あまりにも
深い
深い深いこころの奥にある剣を
ぎゅっ!
と握ってみたくなる
夕闇の家路

そしてあしたも朝になれ ....
延々とつづく鳥居を孤りいきたどり着いたら晴れ渡る空 蜃気楼
という名で呼ばれていた色街に
夜の虹が架かって照れていた
だれかのおはこが耳障りな雑音に聴こえ

ふと過去の
醜聞まみれの人生を想い出させる
夜のうわさばかりがまるで
 ....
「こんなあたしにも
心は、あるんでぇ、

ちょっと、いーかげんにして」

ていう寝言を聴いた

えっ、起きてんの?
と勘違いしたけど
ホントにただの寝言だったよ

えーっ ....
ものを動かすのも億劫なほど
暑い暑い暑い過剰に暑い真夏の真夜中
木造の家のこの部屋のエアコンは
すこし効き目が薄くって
でも布団を蹴飛ばすと風が痛くって

優しさが溢れ返って隣の人 ....
ひたすら
ただひたすらに希むことは
《悲しみよ、去れ》


日々日常は今朝もやって来て
今から私を勘弁して欲しい暑さのなかへ
連れてゆくのだ

そこには信念さえもねじ曲がるほ ....
白い声が聴こえる
君の髪の揺れる朝

廃線になった線路のうえを
両手を広げて歩きたいね
いつかみた映画のワンシーンみたいに

なぜそんなことを云うのか
わからないんだけれどそう ....
 

《しあわせとはなにかみせてほしい》
震える声で云われたけれど
僕は子どものころから
しあわせを夢みる
だけの飛べないとりだったよ

泣きそうな声で希まれたけれど
僕はすこし ....
木曜の朝に
悲しみの啜り泣きが
罪を重荷として聴こえ出すから
赤い髪の女が
コーヒーとシリアルを摂って
元気に一日に立ち向かう

そして立っている

天才の言葉を信じた無 ....
深夜2時歩道橋からみるライト


死にそうで死なない夢か満月よ


破れたら繕えば良い恋なんて


ただ夜が明けない夜が長すぎる


タイトルは《夜の悲愴》じゃ重すぎる ....
夏は苛烈な
陽が焼く黒目を
砂漠みたいな
街に埋もれる


砂のドームの中に生き埋められたみたい


雷が鳴るから
すこし部屋を暗くしたんだ
酔っ払って真夜中
砂のドー ....
 

なんの秘密もない恋なんて
恋じゃないでしょう?
だなんて訳わからないこと云い放って
なんでも知りたがる私に
逆ギレして来た君
深く考えたら
なんとなくわかった気になった

 ....
 

ガラス貼りそんな恋なら恋なんてしなくていいと逆ギレしたヤツ


闇夜なら闇に紛れて闇に成りそのまま消えてしまいたくなる


行列やキャンペーンとかポイントを横目で眺めて歩 ....
夜空をみあげると
冷たい星たちが
ただ、運命に流されながら
瞬いている、

私はといえば
あいもかわらず、
からだに焼きついて
剥がせない
キツい憎しみを黙らせるのに
少し ....
あの『ガラガラ』が
新井式廻轉抽籤器
というのだと知ったのは
今朝のこと

今まで子どもの頃からなんども
なんどもなんども
回したことのある
ある程度はお馴染みな『ガラガラ』

 ....
『初めての』ひとがなぜだか好きになる
理由は知らないただ好きなだけ


今プール開きに沸いてる甲高い
声の未来よ新しくあれ


痺れ出すこころの少し深いとこ
キライと云われた ....
街をゆく人人がみな
ピエロにみえる理由
それは
アナタが
鬼女だから
なにがあってもなかっても
幼いころからみた夢を消すほど勁い
陽光が街を身を焼くだろう
アナタだけではない
 ....
花野誉さんの秋葉竹さんおすすめリスト(49)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
残暑- 秋葉竹短歌225-8-14
純恋- 秋葉竹短歌225-8-13
- 秋葉竹自由詩325-8-9
金魚- 秋葉竹自由詩425-8-7
爆暑- 秋葉竹自由詩425-8-6
『天使突抜』- 秋葉竹自由詩325-8-5
佳き- 秋葉竹自由詩325-8-4
ワンピース- 秋葉竹自由詩425-8-3
夏の扉の香り- 秋葉竹自由詩225-7-26
懐古- 秋葉竹自由詩3*25-7-26
この夏の想い- 秋葉竹自由詩325-7-22
スローな世界に憧れて- 秋葉竹自由詩125-7-20
漆黒の二度寝- 秋葉竹自由詩325-7-20
新生しよう- 秋葉竹自由詩425-7-18
空を- 秋葉竹短歌225-7-16
白痴- 秋葉竹自由詩325-7-16
「知らない」- 秋葉竹自由詩325-7-13
蕎麦屋になりたい笑- 秋葉竹自由詩425-7-12
ひたすらに- 秋葉竹自由詩125-7-11
どこまでも生きる- 秋葉竹自由詩225-7-10
想う想い- 秋葉竹自由詩225-7-9
「逢いたい」- 秋葉竹自由詩225-7-5
ヘッドライト- 秋葉竹自由詩225-7-5
砂のドームドーム- 秋葉竹自由詩325-7-4
(焦がれちゃダメ)- 秋葉竹自由詩225-7-2
サッパリとした恋に焦がれる- 秋葉竹短歌125-7-1
黄金の鐘の音。- 秋葉竹自由詩225-6-29
ま、いっか- 秋葉竹自由詩2+*25-6-28
『初めての』- 秋葉竹短歌225-6-25
恋(トクベツなひとのうた)- 秋葉竹自由詩325-6-22

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