あなたが私を殺して
桜の木の下に埋めた
私は腐乱して桜の根に吸い上げられ
春が来る頃には薄紅色の花びらを
公衆の面前に晒して見せる

独り占めしたつもりでしょうが
私はみんなのものになっ ....
夜空にいくつかの雲が浮遊していたが
いくつかのそれは白い馬だった
わたしの馬はどれだろう
目を凝らしてみても
それらは似たりよったりで
見分けがつかない
夜に生まれたものたち
東の空に出 ....
僕には今日の終え方がある
最後の望みの様に
ポストを覗きこむ
何か良い知らせはないかと

やっぱりそうか
そんなに上手くはいかない
分かってはいたよ
でも期待もしてたんだ

予 ....
火を噴き上げる光の視界
耀き溢れ縦廻り横殴り
蒼白き色合いに至り
揺らぎなだらか
滑らか悩ましい
インタールード
今の私を此処まで運び
木霊し轟き沈み込み
この手脚運び動かし
己が肉 ....
 

                        満月の下をくぐらせるペダルは軽い
 前屈みに夜の街を疾走して行く自転車 
                   きみの姿を見かけなくなって ....
死にたい

時には
私だって
思うこともあるのだった
でもさ
わざわざ自殺しなくても
いずれどの道
死ねるんだよ
だから
わざわざ自殺なんかはしない

決めている
それに ....
誰も知らない町の誰も知らない小さな部屋で暮らしている女の子。エリカの元に毎年3月8日になるとミモザの花束が贈られて来るようになってどのくらいが経ったでしょう。相変わらずエリカは九歳、毎年の逢のお誕生日 .... 夢はいつもかえつて行つた 山の麓のさびしい村に
   コロンボはホシを追っていった 山裾にレインコートの裾をかぶせ
水引草に風が立ち
   かつての慶事から結び目はほどけ
草ひばりのうたひやま ....
君の姿を初めて見た日
僕の中にメロディが生まれた
空の彼方まで響く泣き声
星たちの祝福
世界が君を受け止める
宇宙が轟く
君は音楽だったんだ

You were music
You  ....
縁側のポチの隣で心太

ポチがいるミーコが笑う走馬灯

風流が勝てない暑さポチの夢

百日紅明日は資源ゴミ戦争

羊草無人のブランコ揺れる午後

南瓜には戻れなかったパピエ・コレ
 ....
 今は昔の
語り継がれる泉の物語

朧な月光
旅人が、人里はなれた峠に迷い
闇は足元からしのびよる
憐憫の月明にしがみつき、藁ぶきの小屋にたどりつく
薄暗がりに
老婆が朽ち果てた戸 ....
 二両編成の電車は定時を守り
 JRに乗り継げる駅で吐き出される乗客
 足を踏み入れる車両には
 見知り顔の人もいる

 まばらな空席のあるロングシートで
 深く腰を預ける彼らはただ目をと ....
 靴下の色を選ぶようになったのはいつからだろう

 白の靴下に違和感を感じたのはいつからだろう

 好んで白の靴下をはいていたように思う

 それが変化したのはなぜなんだろう

  ....
人生の第一章
愛されない思い出
愛していると勘違いしている
高度経済成長期の教育至上主義者の親のもと
それでも期待に応えれば
私は愛されると信じていた幼い私
豊かな時代に人々は夢追い求め
 ....
そんなこたぁ聖書に書いて無い!

今迄に至り、そう何人かの
信心深い詩人さんやら芸術家やら
実際に会ってみて びっくらこ

この世界の現実出来事に即し
観察し思考力動働かせ
自らの内か ....
次の電車が来たら
この切符で
遠くの街まで逃げるといい

無責任なことを言う

私はその切符を売って
彼の為の酒を買う
ここをその街にして欲しくて

責任を持って

私が心配で ....
ひとつの時が停滞し
その膝の上わたしは猫のよう
乳飲み子の舌の音
水の音色をさかのぼる

叢に覆われた
つぶれかけた空き家の中で
ひとりの少女に会った
帰る場所がないという
行き着く ....
海に漂うプラスチック
食物連鎖で還ってくる
魚を食べながら話すと
顔を覆いながら言う
「その話はしたくない」

世界に散らばるマイクロ
蓄積されていく
世界に目を伏せたまま
逃げ切る ....
 

探して消せない恋をして
いつまで経っても恋をする
よるは僕たちふたりの終わらない時間だ
それだけ抱きしめ夢を食べようよ

なんの自信もなくできることもない
最後まで食べきれな ....
雨に濡れながら
歩いても走っても
濡れる量は同じだと言われる

急いで走っても
体の前面に雨が当たる量が
増えるから同じだという

しかも走った分だけ
転んで更に濡れるリスクがある
 ....
 
宗教心や哲学の有る無しに関わりなく
言葉がニョキニョキと動きはじめて
やっと詩が生まれるのに摘み取ること

「嫌なのだ」とほっといたら蔓延る
 
ピュアなピアの7日間の沈黙のマナー
 ....
 

重力に逆らうように
ベットからズレずに起きる

スマホを流れゆく画面から
ヨーシャンクのビールを飲む動画が
なにかを悟らせる

とにかく冷水を飲もうと
あしもとを確認しな ....
立ち尽くしてしまった
青空が 白く強い綿雲を
ぐいぐい牽引していく 
数秒目が離せなかった
帰ってきますも
すれちがいも もうない ところへ

橋の下には
紅い まるく掬った両手たち
 ....
もう誰も傷付かないといいのにな
と思ってる

めくらうなぎみたいな人生を送りたい
めくらうなぎしかいなくて
めくらうなぎとも交尾しない人生

めくらうなぎだけど
めくらうなぎだって知ら ....
この秋に入り
深い紫の桔梗の蕾、
ふっくらぷっくら
少しずつ膨らんで
今朝に弾け咲き開き

これかい?
うん、これってば!

わたしの中の巨きな何かの
渦巻きながら頷き あゝ
わ ....
ワシに学びたいだと

ならば、昨日、ココに来なさい

そもそも、ワシらには哲学なんぞ

持ち合わせてない

ネコ先生、

それではあまりにも冷たいです

そんなことを言って ....
寝転んでスマホを弄る
眠気が神経を占領する
フッと意識が落ちた瞬間
顔面にスマホが落下した
痛みと驚きでビクッとするが
またすぐに眠気に羽交い締めされる

繰り返し

繰り返す

 ....
みんながみんなのなかの何かを
だいじにおもい時にそれをいとしがっている
(そんなものはちっとも無いという誰かもあわれにうつくしい)
そのことを想うと
一々
ぼくというでしゃばりは要らない気が ....
悪夢から覚めたら
すべてが夢だったとの
夢をみさせて

厳しくない街なんてない
優しくない君がいないように

わずかばかりの運命の齟齬が
なにかを大きく狂わせるんだね

 ....
アイロンをかけているうちに
随分と沖の方まで流されてしまった
振り返ると街の明かりが遥か遠くに見える
自分の家は海沿いにないから
さらにあの遥か向こうだ
すぐ脇には洗濯物が山積みされ ....
花野誉さんのおすすめリスト(1322)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
桜の精- 自由詩225-10-6
わたしの白い馬- そらの珊 ...自由詩325-10-6
予感と直感- 自画自計自由詩125-10-6
グライダー- ひだかた ...自由詩2*25-10-6
秋の夜に- 洗貝新自由詩6*25-10-6
退屈知らず- こしごえ自由詩6*25-10-5
エリカの缶- 梅昆布茶 ...自由詩325-10-5
刑事コロンボ、立原道造の詩「のちのおもひに」を追う- 菊西 夕 ...自由詩425-10-5
music- 自由詩525-10-5
カオルの音- 梅昆布茶 ...俳句325-10-5
忍野- 月乃 猫自由詩725-10-5
あさの電車- リリー自由詩11*25-10-5
靴下- 佐白光自由詩725-10-5
人生の第三章が始まる- 桜 歩美自由詩1*25-10-4
無い!ー◯ー\…信心深いアーティストと実際会ってみたら(改訂 ...- ひだかた ...散文(批評 ...5*25-10-4
Howl- guest自由詩325-10-4
寝過ごす夢を見た- ただのみ ...自由詩1125-10-4
世界を見て- 自由詩6*25-10-4
恋の夢- 秋葉竹自由詩125-10-4
雨に濡れる量が同じなら走る- イオン自由詩225-10-4
_砂漠の上のお城_、腐葉土の上のアーキテクチャ- 足立らど ...自由詩225-10-4
朝の夢の果て- 秋葉竹自由詩125-10-4
- 唐草フウ自由詩6*25-10-4
素人の手習い_1- guest自由詩425-10-3
ウィンク- ひだかた ...自由詩525-10-3
ネコ哲学入門- 多賀良ヒ ...自由詩225-10-3
落ちる- 自由詩625-10-3
名づけ得ぬ詩草- 道草次郎自由詩225-10-3
夢のうた- 秋葉竹自由詩425-10-3
咳払い- たもつ自由詩6*25-10-3

Home 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45