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夢はいつもかえつて行つた 山の麓のさびしい村に
コロンボはホシを追っていった 山裾にレインコートの裾をかぶせ
水引草に風が立ち
かつての慶事から結び目はほどけ
草ひばりのうたひやま ....
ゲジゲイジュの姫君は百たりて笑い転げ こらえきれずに突っ伏してなおも笑った
もうしぶんのない美貌が指揮者を射止め 彼女の胸にオーケストラを響かせたから
そのハーモニーは格調ある百の手を揃え ....
歴史ばかり雄弁な片割れ石碑のどこにも書いていないが
多賀城の南門から素足をのぞかせた未開の少女が入ってきて
わたしの首になめらかな両腕をかけて影へみちびきいれた
そのときからわたしの胸には真紅の ....
Ⅰ.
夢はすべからくすべすべとしたまるい顔
ひとよんでのっぺらぼうという名の妖怪
さそわれて、肩たたかれて、ふりむけば
人まちがいだろうけれど「なんかようかい」
夜空は月の目玉を ....
――明さんの迷った目には、煤も香を吐く花かと映り、蜘蛛の巣は名香の薫が靡く、と心時めき、この世の一切を一室に縮めて、そして、海よりもなお広い、金銀珠玉の御殿とも、宮とも見えて、{ルビ令室=おくがた} ....
孤独であることに耐えられない火は死後に静寂を灯した
夜があけて光あふれる里山の草木に{ルビ微風=そよかぜ}はあたためられている
碧い空がうららかな輝きにみちた礼装で黙祷をささげる
海は静粛な空気 ....
花野誉さんの菊西 夕座さんおすすめリスト
(6)
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日付
刑事コロンボ、立原道造の詩「のちのおもひに」を追う
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菊西 夕 ...
自由詩
4
25-10-5
百を足りて伏しやまず
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菊西 夕 ...
自由詩
4*
25-9-23
真紅の門からひろがる空漠をぬけていく南風
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菊西 夕 ...
自由詩
6*
25-9-13
月は夜を統べる、幻想の義眼を髑髏にはめて。
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菊西 夕 ...
自由詩
8*
25-8-15
天国は展開の極意_四章
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菊西 夕 ...
自由詩
2*
25-6-22
天国は展開の極意_三章~音のない花火が胸を静かに鳴動させる~
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菊西 夕 ...
自由詩
2*
25-6-8
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