すべてのおすすめ
たわむれのキスに惑ってその甘い唾液飲み込み立っていられず
たわむれにほおにキスしてその苦い涙の味に落ちそうになる
たわむれにレシートをみてその心使いに泣いて揺れる涙 ....
日本酒が似合う季節になって来た秋刀魚豊漁いいこともある
『永遠の青』
永遠の青が私の眼を染めて昨日を染めて手帳を染めて
心臓目線で眺めればあのとき街はただ流血を切望してた
絶望に慣れたひとりが絶望に慣れたふたりになっただけです
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恋しくも
渡る舟なき
天の河
ひと夜の契り
遠く消えゆく
飽きるまで 今日こそパパは お客さん
小窓に微笑う テラコッタ鉢
日めくりを 一枚飛ばしで 破りけり
呆れ顔する 秋の袖口
道草の すすきを「お米」と 呼びながら
花瓶に挿し ....
ものも言わず恋をひと皿たいらげて幼い瞳で匙を噛むひと
顔彩で頬をよごして雨のバス違う生き物のふりして座る
椎茸と茄子をあんなに嫌ってたあのころ夢だけ信じていられた
ひた走るランナーたちの目のまえに浮かぶ刹那をみてみたいけど
東京に陸上なんかを競い合う未来を夢み ....
白秋のドキドキとする木漏れ日に痛い失恋想う『放課後』
「秋、遅い」云ったってあたしゃ知らないよ、まる子みたいに横向きくちぶえ
ようやくの雨よそのままこの傷に秋を運んできてはくれぬか
路地裏にほこり立たぬがビー玉の雨あられ降るときの夕暮れ
もしチューハイ一杯だけでも云えるなら「死ぬまでいっしょね」花一匁
リンゴが落ちるのには訳がある
人生をかけて解き明かした者がいる
解き明かさねばならない理由は
どこにあったのだろうか
解き明かせない物が胸の中にある
解き明かせば人は置き換えられてしまう ....
お手伝いすればおやつが賑やかにになった小学夏休み昼
田んぼには大きな声で僕を撃つ凄い笑顔の神さまが居る
優しさの
数だけ平和になれるなら
ひとみな優しくなりたい泣き声
闇よりも
悲しい孤独があるのなら
夕闇咳するたれも来ぬ道
罪さえも
笑って許してあげるとか
大嘘 ....
ほのか
目のまえに
そろそろ終わりがみえる夜
桜降る道 手を繋ぎゆく
いちめんの
向日葵が
満面笑って軽やかに
君の匂いがする 風が吹く
き ....
帰省
十三年
ぶりに自宅の庭でする
花火のあとの西瓜は半月
家路
ひとびとが
夕暮れ色に染まりゆく
家路の端のパチ屋の金魚
もしかして
いま蘇つてくれたとて
も壱度ホンキて恋せるだらうか
ぬるま湯の夢を見ている午後の庭わたしに触って愛とか言ってよ
嘘だからどこまでも行ける私達、アイスクリームより溶けたね
瓶詰のため息を飾る輝いて直視できない君の窓辺に
延々とつづく鳥居を孤りいきたどり着いたら晴れ渡る空
ガラス貼りそんな恋なら恋なんてしなくていいと逆ギレしたヤツ
闇夜なら闇に紛れて闇に成りそのまま消えてしまいたくなる
行列やキャンペーンとかポイントを横目で眺めて歩 ....
『初めての』ひとがなぜだか好きになる
理由は知らないただ好きなだけ
今プール開きに沸いてる甲高い
声の未来よ新しくあれ
痺れ出すこころの少し深いとこ
キライと云われた ....
なぜひとが私を好きになるのかが
わからないまま影をみている
点数をつけて喜ぶわけもなく
つけられたらでもほんのり赤らむ
その早いすべての動作に立ち遅れ
一番好き ....
缶切りできみのこころを開けてゆく 指を切りつつざくざく進む
雨の子になってみたいな 魂が渇くことなく笑えるでしょう
レインツリー 逃げ込んだなら枝の下 母に似た君に会える気がする
さぼてんが奏でる音色レインスティック 何かと問う声ふるえは止まず
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