雨が上がった
夜の景色は
とても
美しい

葉が濡れている
葉に落ちた
雨のしずく
ぽたりと
落ちた
月の光に
照らされて

とても
きれい
素敵な
雨上がりの
月の ...
木枯らしが
吹いている
その中を
僕はひとり
歩いていく

木枯らしは
もの
すごい勢いで
僕に
吹き付けてくる

とても
寒い
手が冷たくなっている
凍えた手に
息を ...
俺には
たくさん
傷跡がある

喧嘩に
明け暮れていた
あの頃は辛かった

辛いとは
わかっていながら
素直に言うことすら
出来なかった

自分で
自分を
あとで
考え ...
そして雨が降りましたほんの少し
風にちって
睫毛も濡れないくらいだったけれど
指先を針で刺したような気分で歩いた
すごくひとり
どこまでも滲むくせにまざりたがらない
こんなから ...
どこまでも行くんではないですか?
そんな囁きがきこえそうな
森ではいつも会議が行われています
人類について
世界について

生命が
生まれては飛び立ってゆく
後ろも向かず
こんこんと ...
「ほらまた闇が、」
背に生ったライムを捥ぎとり陽を弾く
背骨をつたって腿を濡らし爪先から滴った半透明の真実
どこにも堕ちない
どこにも堕ちない

黙すことで裏切って ...
雪の白白猫の白違いたり 私たちが見ているものは
わずかに違っている
原事実と
そこに見えるものとの差異で
私たちは
困り果てている

だが
それは嘘なのだ
私たちは
原事実をしっかりと見ている
春は夏を ...
あの、
アルビノの
冬の御空の
アルコホルは
暗き手椀に
満ちて香ります

また、
鉄による
シロツメクサの
賛美歌は
キリキリ宙に
足を揃えます

また、
蒼褪めた
...
死者たちが投げつけてくる
雪片、昨日と
よばれるもの
のように、わたしは遅れ
ている、写真の
写真の写
真のきみ、死者の─
雪片。
息絶えていくものに通じている
雪の
におい、冷光。

きみたちはもう
立っていない、
これまでの歳月、ひとつの
ことばと
それに
つけくわえられるもう
ひとつのことば。 ...
 どうも!ショートレビュー・サンデーをかいてる者です。
 現代詩フォーラム50選を発表し、わたしがたのしい。という企画です。
 新しくこのフォーラムにきた人のガイドになれればいいとおもいます。
...
ひまわりを思い出す

夏、なにげなく通った街道に

群生していたひまわりを

川沿いのグロテスクなホテルで

ゆっくりと狭い風呂に入ったね

ひまわりを思い出す

黄色でらくが ...
冷たいゆびで
摘まんだ雪は
わずかにかなしい方へと傾斜し
山裾の町は
湖の名前で呼ぶと
青い空の下で黙って
わたしの声を聞いている


凍った坂の途中から
見渡すと
連なる峰の稜 ...
まだ青いまま
棚引いているとしても
摘みとられたのなら
夜が明けたのだろう

五月の砂浜より
六月の遠浅がなお白いのは
太陽にうち砕かれた
おまえの白骨が
どの砂漠よりも速く
流れ ...
貴女が誇った水の城を
僕は一瞬で凍りつかせて見せるよ
それにはたった一言で
貴女が僕を撃ち抜いてくれればいい


暖かかった幻が
二人にはあまりに美しすぎて
愛し合う筈の僕達は
絡め ...
悲しみを食べきれなくて

お腹いっぱいで

ほら、涙がひとすじ
時計は 寂しい
寂しくなければ 時計ではない

たおやかな彼女の腕の
絡まっていく男の背中
彼女は男を包み
男を揺ぎないものとしていく
ぎりり
ぎりり
と拉げていく男は
彼女に包ま ...
何もない星くずに
僕が いくつかの見つめる
目のように 体を いくつかの僕の夕日が
暮れていく

僕のように 17歳の
長渕剛のように そこにいる
僕が 地図を暮れてる
呆れていく

の断面の誰かの白の
形の声の葉
の言の終わりの牢屋
さて。
40歳になったら隠居すると前から言っていて、
そのとおりに隠居しながらもう三年くらい経った。
なんだかネット上で詩を書き始めてから
十数年も経ってしまったこんなロートルがしゃし ...
無防備な機械が肩口からのぞいているので、見ていると胸を締め付けられる気がする。きみは突堤にちんまりと立ち、用途不明の其の羽を気持ちよく海陸風になびかせている。明けがたの水平線は紫とダークレッド ... 現世で繋がりのある人とは
前世でも深い繋がりがあったのだと
何かで誰かが言っていた気がします
もしそれが本当だったとしたら
逆に、今繋がりの深い人とは
来世も繋がりを持てるのでしょうか
仮 ...
しんしんと静かに
静かに舞い降りて
人々を銀世界へと連れてゆく

そんな凍てつく夜に
この胸の想いを
何と詠えばよいのでしょうか

凍てつく様な闇の中
月光を乱反射させながら
尚も ...
「えいえん 佳子1997 冬」「鳥の唄 2000 冬」全面改定版
ダーザイン


「えいえん 佳子1997 冬」増補改訂版  武田聡人


「もしもし、もしもし、神様ですか?」
 祖父 ...
潮の香りのするベッドで
私は彼の寝息を聞いた
波の静寂は私を夢へ送り込む

 レールに敷かれた私を
 車輪がゆっくりと潰していく
 何かが砕け 何かが千切れ
 私はごろんと転がった
  ...
《自分独りの時に幾らラディカルになれても、生活の場が抑圧されているのでは駄目だ、と攝津は考えた。職場で家庭で攝津の政治と性は抑圧されていたし、現に抑圧されている。どうすればいい、と攝津は独り呟いた。》 ... {引用=

「さみしい」と言ったらわたしは何円で 買われるんだろ、さみしい、さみしい。


深呼吸、溺れてしまう、はやくほしい。 そのぬくもりに名前はないよ。


カプチーノみたいなキ ...
{引用=


夕闇が溢した色は夢だった 羊水でみたひとりの夢だった


猫足のバスタブの中ふやけてく わたしの小指を食べちゃえば良い


ひとりきり生きてる夜はおなかの中 呟いていた ...
これだけ方法はいくらでもある


この縄が引っ掛かったら
通過儀礼が始まるだろう

治療を超えた量のカプセルで
通過儀礼が始まるだろう

何も焼かないための煙で
通過儀礼が始まるだ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
月の光そよ風さん自由詩3*10/1/13 11:20
木枯らし自由詩3*10/1/13 11:17
傷跡自由詩6*10/1/13 11:13
そして雨が降りましたほんの少しソノタ自由詩210/1/13 10:56
生命の森朧月自由詩310/1/13 10:35
即興夕焼けフラグメントソノタ自由詩110/1/13 10:28
積雪A-29俳句2*10/1/13 10:19
私たちが見ているものは真島正人自由詩3*10/1/13 10:05
冬の印象(小さな祝祭の)六崎杏介短歌710/1/13 9:23
雪片こもん自由詩4*10/1/13 8:30
冷光自由詩4*10/1/13 8:26
【批評祭参加作品】 現代詩フォーラム50選 (1)露崎散文(批評...8*10/1/13 5:22
ひまわり吉岡ペペロ自由詩610/1/13 3:36
青空銀猫自由詩12*10/1/13 2:22
_石黒自由詩310/1/13 2:07
潔白の籠智鶴自由詩110/1/13 1:56
食べきれなくて殿上 童自由詩8*10/1/13 1:21
クォーツ悠詩自由詩010/1/13 1:04
四畳半番田 自由詩010/1/13 0:57
バウムクーヘン自由詩110/1/13 0:55
【批評祭参加作品】停滞が継続していくこと。いとう散文(批評...9+10/1/13 0:51
わたしたちの全ての透明ねことら自由詩510/1/13 0:35
輪廻智哉自由詩110/1/13 0:29
蒼い炎弥鈴自由詩3*10/1/13 0:06
「えいえん 佳子1997 冬」「鳥の唄 2000 冬」全面改 ...ダーザイン散文(批評...310/1/13 0:03
潮の香りのするベッドで井上新雪.自由詩210/1/12 23:51
「長編<私>小説『労働』」攝津正著 絶賛執筆中!A-29散文(批評...010/1/12 23:46
さよならする夜あぐり短歌1*10/1/12 23:20
産まれるきみには短歌1*10/1/12 23:19
圧倒的通過儀礼邦秋自由詩010/1/12 23:00

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加筆訂正:
『批評際参加作品』私が読みたい詩-実存と世界性/ダーザイン[10/1/12 23:10]
コントラさんの作品、シルビア全文引用に変更
4.71sec.