あえてお前を
醜くフォーカスしてみる
黒い茨の群生に
赤紫の
腐った断崖
生命の
惨めな瘴気を湛えた泥濘
あえてお前の
社会的経済的背景を
想像してみる
...
帰巣本能とはなんだろう
なんのたとえ話なんだろう
いったいどういう宇宙を
ものまねしているんだろう
時間は帰巣する
宇宙の果てより始まりのほうに
ぼくは惹かれて ...
変わらない景色に馴染めなくて
冬の雨も相変わらず嫌いなままだ
冷たい言葉遊びに対して
拒絶という、純粋すぎる答えを与えてくれた
微かにも願ったことがあったなら
さらば、青い花
...
夜のベランダでぼーっとしたよ
星の光がコツコツ瞬いてる
これまでの歴史の足跡
それは波飛沫みたいに
満ちてはじけて消えてった
あまたの魂
夜の電車に揺られてぼーっと眺めたよ
高速道路 ...
なんということはありません。
人はみな、「死に時」に向かって生きているのですから…
日常は、「死に時」に向かって時を刻んでいるのです。
セレブもホームレスも誰もの日常がそうなの ...
部屋に雪が積り、川が流れている。真っ白な部屋で僕は一人、翼をもいだ。
君の背中に僕の、羽根を付け足して、人差し指で星を描いた。
人魚姫の石化した歌。ぼくらはきっと、石に戻れる。
空から石が降って ...
かつて見たことを撒き散らす
夜の遊覧船
僕は見ていた
幸先を試す
二人の老婆を
※
花だけを手折り
匂いにとらわれ
忘れてしまっていた
胞子状の軋轢
※
長い道の ...
寝返りをうつたびに冷やされていく
わたしには
チョコレートの甘美さも
ふとんのかび臭さもおんなじ
上手におよがしてください
貧しい味覚でもって
あなたがたいへん口に合うのです
は ...
日々のひび割れ
−石川敬大『ある晩秋の週末のすごし方が女のおねだりで決まる』評−
石川敬大さんは、現フォでは練達の詩人と言ってよい。
彼の近作に、私にとって妙に気になる作品があった ...
この人は知らない人だ
目の前の
恐らくタイプであろう人を見ながら思う
いつからすり替わったのだろう
この前まで何もかも理解し合っている人だったのに
もうあの人はいないのか
残念だ
...
汽車
ぽっぽっ
しゅー しゅー
ガチャン
連結器は磁石でした
ゆるくて時々脱線しました
木工ボンドがあちこち
はみ出してました
そんな時代でした。
汽車
ピィィー
ぽっぽっ
...
主の居ない実家の風通しに行って
帰京する日の昼食は
親父が通いつめていたラーメン屋
生前
親父は帰省していた僕が帰京する日には
決まってこのラーメン屋で一緒に昼食を食べた
それだけ ...
これはあれに似ているな。バスに揺られながら、そう思う。
小学校や中学校の頃、校内放送で職員室へ呼び出される感じ。名前を二度呼ばれて、「至急職員室へ来なさい」というあれに似ている。校内放送のスピー ...
しばらく詩作から離れていて、一ヶ月ちょっと前に自分で書いた詩(「ぐっすり消化する」)を読み返してみた。まず、あれこんな詩書いたっけ、と首をひねってしまった。それから単語の切れ切れを見て、ああそういえ ...
猫がなくので
すぐ愛子にいくと
インターネットをやる気にもなれず
寝ころんで
磨いたサッシ戸から月を見て
浮世の面倒から逃避するのです
布団は薄い夏布団二枚と
毛布しかないので
電気毛 ...
かすかに上気した頬
鎖骨のくぼみに溜まった汗
息遣い。
柔らかく
膝にかかる軽い重みと
あけ放しの眼
・・ハンカチが小さすぎて、拭いてあげられない
タオルを用意できない わた ...
映写機がカタカタ鳴っている
僕の撮る写真が君は好きだという
街は白黒というよりも何かひとびとの
息吹をはらんだ色彩に染められている
街灯には設置された年がゴシック体で
刻印されているのだ ...
すごく鬱陶しそうに言われた。
「私たち疲れてるんだから、それぐらいしてよ」
だから鍋の中のシチューを温めた。
べつに、なんともおもわなかった。
ちょっとぬるかったかな、とか意識の遠くの ...
夢 いかがですか
どんな夢でもお好みのままに
夢 いかがですか あなたに夢売ります
僕のポケットにあふれるぐらいに
夢がたくさん入ってる
あの日 君の心から奪った
夢も押し込まれている ...
空が綺麗だったことを、
誰に伝えたら良いか、
解らなくなりました。
いくら口にしても、なかなか伝わらないから。
君にキスをしよう。
僕の溢れる想いを、注ぎ込もう。
きっと、いつもと違う気がするから。
わたしが今まで付き合ってきた人、ひと
みんなやさしい人だった
だからわたしはいつも
好きなタイプを訊かれると
「優しい人」と答える
きみはとても意地悪です
わたしの手が冷たいと ...
日本の詩が人々にどのように受け取られてきたかという詩の受容の歴史を考えると、近代詩と現代詩の間で大きな切断線が横たわっているのを誰しも感じざるをえないだろう。それは、近代詩は人々の間に幅広く受け入れ ...
うそつきなこどもだった
帰り道
鍵っ子だったわたしは
ひとりっきりの家に帰るのが
さみしくて、さみしくて
帰ろうとするMをひきとめようと
こう言ったのだった ...
土曜日の夕方、近所のスーパに向かった。店では月曜に発売するはずの週刊誌が売られていた。時刻は5時を回ったところで、店内には小学生や部活帰りの中学生に交じって仕事を終えたばかりの会社員や作業服を着た男た ...
{引用=
笑ってない、笑ってないけど(笑)マーク つけてあなたを笑わせてみる
会いたい。と送ったあとの沈黙が 咽の真ん中ぎゅうっと固まり
今はただ「愛してる」の文字よりも ...
ふう、と、ふきかけると
ミクロの
白い波紋が
おきて
瓶詰めの私が
不思議の国のアリスよろしく
昼下がりを
漂流する
眉間の
谷を
落下して
五月雨は
中日和
溺 ...
液体が積もる町に埋まる僕
僕の上に座る冬
どうしても居心地がよくってずっといる
冬がみどりだなんて想像もしなかった意外と大きいってことも
あなたが降りてくれないから僕はこの青臭い液体を ...
以前、作家の佐藤亜紀さんが『ユリイカ』で、批評とは西瓜割りみたいなもんだよ、という趣旨のことをちらっと書いていて、なるほどうまいことを言うもんだなあ、と思わず膝をたたいたことがあります。引用してみ ...
口語自由詩と散文との違いは正直よく分かりません。
それでよく詩を書いていると言えるなっと詰問されたら「ごめんなさい道楽でやっているものですから」 とでも謝るしかありません。
そんなことどっちでも ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
愛
藪木二郎
自由詩
2
10/1/10 11:18
宇宙のものまね
吉岡ペペロ
自由詩
3
10/1/10 9:35
さらば
中原 那由多
自由詩
10*
10/1/10 9:14
灯る
リタ。
自由詩
0
10/1/10 8:35
死に時
籠球太郎
自由詩
0
10/1/10 8:14
#バースデイ
岡崎師
自由詩
3
10/1/10 5:40
ネグリ
真島正人
自由詩
3*
10/1/10 1:40
わたしの海は盲目
アオゾラ誤爆
自由詩
2
10/1/10 0:35
【批評祭参加作品】日々のひび割れ −石川敬大『ある晩秋の週末 ...
大村 浩一
散文(批評...
8
10/1/10 0:27
時間
一華
自由詩
0
10/1/10 0:20
汽車とおでかけ
くろねこ
自由詩
1
10/1/10 0:05
語ることのない物語
kauzak
自由詩
11*
10/1/9 23:37
呼び出し
瀬崎 虎彦
散文(批評...
2*
10/1/9 23:19
【批評祭参加作品】逆KETIPA——極私的な詩のつくりかたと ...
KETIPA
散文(批評...
5*
10/1/9 23:13
猫がなくので
蒼木りん
自由詩
2+
10/1/9 23:11
夢
ゆびのおと
自由詩
1
10/1/9 23:10
和解
瀬崎 虎彦
自由詩
3
10/1/9 22:48
笑っちゃうくらい些細な話
ゆず
自由詩
5+*
10/1/9 22:08
夢売り
朧月
自由詩
4
10/1/9 21:46
恋空。
狠志
携帯写真+...
1
10/1/9 21:12
キス魔。
〃
自由詩
1
10/1/9 21:02
意地悪なひと
あぐり
自由詩
5*
10/1/9 20:54
【批評祭参加作品】近代詩と現代詩の受容の違いについて
岡部淳太郎
散文(批評...
4*
10/1/9 20:17
うそつき
靜ト
自由詩
6
10/1/9 20:02
変わってねーのは夕日だけ
プテラノドン
散文(批評...
2
10/1/9 19:50
恋を打ちながら
あぐり
短歌
5*
10/1/9 19:32
ポップコーンミルク
ogawa ...
自由詩
1
10/1/9 18:40
母
カワガミズ
自由詩
1
10/1/9 17:44
【批評祭参加作品】西瓜割りを見物する人の群れ(詩における批評 ...
角田寿星
散文(批評...
10*
10/1/9 16:57
【批評祭参加作品】口語自由詩と散文との違いは何か
……とある蛙
散文(批評...
7*
10/1/9 15:28
4096
4097
4098
4099
4100
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4110
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4113
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4124
4125
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4127
4128
4129
4130
4131
4132
4133
4134
4135
4136
加筆訂正:
ポップコーンミルク
/
ogawa hana
[10/1/9 18:40]
2008.2.21のものを再掲しました
4.84sec.