地母神の歌を歌うのは
月の真昼のギンドロヤナギ
スノードームの嵐のなかで
雲母の窓が開くとき
粉砂糖浴びた菩提樹の
リンデンバウムクーヘン並木
月の深さと詩の絶対値
十一次元の座標軸 ...
水面を自在に動き回っていた
水すましはどこへ行ったのだろう
少年の高慢や恥辱など
とっくに澄んでしまっている
池に沈むしがらみは
百舌や川蝉のように
とび越えねばならぬものだった
...
耳の奥でふつふつと沸く熱
湧き出て世界を解凍する
ぼくの指先が羅列して
凍えた先の春をよぶ(それを まっているの)
花咲く銀河に辿りつくのはいつ
その日まで 消化し続けなくてはいけない
...
{引用=
海の
低く濡れた海の
あなたの声より低く濡れた海の
さよならなんて言い出したあなたの声より低く濡れた海の
掠れた海の波の
途方もないたくさんの囁きたちが
あした、砂浜に降っ ...
伊豆急 城が崎海岸駅の裏手に
白いペンションがある
庭に大きく茂る木
それが やまももの木だ
...
きみのひらがなにぼくの声を重ねて
地層みたいなしま模様になって
それはありふれたメロディーで
すき間にもぐりこむ小さな虫ですら
小気味良いアクセントにしかならなくて
さっき港を出発し ...
自分にとって詩とは何なのかということを考える時、必ずと言っていいほど詩と詩ではないものとの二項対立の図式を思い浮かべてしまう。これは思考のパターンとしてある種の悪癖であるのかもしれないし、安易な思考 ...
まるで何事もなかったように
日常の分だけとおり過ぎていく
愛情は誰も手にすることができない
静かな凪の海
私をおきざりにしたまま
潮も今は遠く引いている
深海の青のような音楽
三日月が ...
暗黒の
無の空間に ひんやりと
寂しき星の 青がしみゆく
慟哭はたちまちの内に凍りつき
ひとつの惑星になってしまった
あまりに穏やかなその姿を
僕は畏れた
◇
硝子ほど鋭利ではないけど
涙ほど優しくもなくて
だけど人を殺すことはできる
...
お腹が減って何かを食べるのは人間だけです。
求められる にこやかに夜を
ゆう はね とう あぶのなしきに継まよ 継まよ
溢れあう 殺しあう 残された物も
残されたものも
いつか僕が死んでしまうとして
どれくらい君の記憶に残るのか
なんてこと考えながら
会ったりするのはイヤなんだ
昨日の僕はとても嘘つきで
というかいつも嘘をついてばかりで
なんだかとても ...
眠るほど深い北の森に
大きな灰色のふさふさした梟が一匹暮らしています
夜になると梟の頭上には、北極星が輝きます
北極星は夜空に広がる星々の王様です
実はこの森の梟は
北極星が北の中天から動か ...
漆喰にできたひび割れは
溶けた鉄の蒸気で
ゆっくりと蘇生してゆき
心と体の仲違いは
いつか結露する
細切れの肉のように
安売りされていく苦痛を
和らげるために打たれた注射は
小さく ...
あの星とこの星とを繋ぎ、ぼくと踊ろう。
星を録音した60分のテープを永延と流し
て。光って、また消えてゆく、星の数を一
緒に数えてください。銀色の円盤が、光っ
ては消える。夜が深まり、息を深く ...
こたつでコツンと
ぶつかって
今日はあんまり
調 ...
僕はスポーツが嫌いだけど
本当は
特撮嫌いになってもよかったんだ
でも特撮は
まあマニアではないけど
ファンですね
あの頃は怪人どころか
戦闘員が専門で
でも ...
「あなたが有しているのは,毒なのですかと想う,
観劇する葬列を掻き鳴らしているのは,誰なのか,
ねえ,教えて欲しい,痛みと熱さとを」
切れそう/千切れるんだ/きっと
観て、観て、めらめ ...
自由な世界を泳ぐ君 鋼の心を持っている
君はいつでも籠の外
自由な世界を妬む僕 鋼の鎧を持っている
僕は未だに籠の中
かごめかごめ 籠の外の君は
僕の瞳にどう映る?
かごめかごめ 籠の ...
コンクリートの塔の下で
小さくなってしまった、緑色の光源が
わたしを照らし
浮かび上がった舞台で、わたしは遊泳をしていたが
過ぎ去る車のエンジン音が
わたしをわたしへと戻した
化粧する ...
死ぬことを考えてきた
死ぬことを考えてきた
いつのまにか
生きることがわかってきた
自分にとって
生きることがわかってきた
眠る前に
朝がこないことを祈り
朝になって
今日が ...
わかるよ、大丈夫だよ と
君は微笑んでくれる
俺がわかってるから と
けれどもわたしは悲しい
悲しくなったから、君がそう言ってくれたはずなのに
君の言葉がさらにわたしを ...
真白な卵を
あたためて
ぐつりと
穴をあけたい
わたしの体は
やわらかいので
殻に
すきまなく
はまるでしょう
爪先まで
生成したら
やっと
あなたと
お話しでき ...
トラックを運んでいくものは何なのか
僕はいつも国道に立って見ていた
トラックの運んでいくものだろう
牛乳に プロパンガスなのかと見た
ダイヤが指を付けた人だった
子供が 世話をする家族が近く ...
カートコバーン
ノエルギャラガーの
彼らは いつも僕らでは ヒーローだけれど
ここ東京を語られる言葉はないのだ
喫茶店の隅っこで 目を細めても
過ぎゆく90年代に懐かしんで
ハンバーガーを ...
ね、まって、まだ、こころのじゅんびが、なんていちどもおもったことないよ
あのひのまいにちといまのあしたがどうにもちがってなんとかいきてる
すきなものにむきあうとすごくつかれてだいじなものに ...
海岸に
たくさんの鏡が並び
かなしみの海から帰る人々を
心に写している
私たちは
あなたと同じ
かなしみがわかるのだと
言葉にして語っている
ほんとうは
正反対の姿で ...
山陰地方の刑務所で演奏したことがある
開演まえ刑務官が所内を案内してくれた
哀しみの影を探そうとしてしまうわたしがいた
風呂場も見せてくれた
それには少し違和感をおぼえた
演奏会がはじまると ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
準詩の神殿
海里
自由詩
2
10/1/18 23:59
古い池
合歓木
自由詩
1
10/1/18 23:45
沸点(銀河へ)
ねお
自由詩
0*
10/1/18 23:03
波打ち際、ゆめは覚えてない
あぐり
自由詩
6*
10/1/18 22:34
ペンション アントルメ
鵜飼千代子
自由詩
6*
10/1/18 22:11
地層
あ。
自由詩
8*
10/1/18 22:01
詩が沈黙する時
岡部淳太郎
散文(批評...
5+*
10/1/18 22:01
夜想曲
楽恵
自由詩
7*
10/1/18 20:30
地ノ球
くろきた
短歌
2
10/1/18 20:24
宇宙
九重ゆすら
自由詩
3*
10/1/18 19:13
こんにちは。
十二支蝶
自由詩
0
10/1/18 18:19
六天ハヤ
〃
自由詩
0
10/1/18 18:18
水辺
〃
自由詩
0
10/1/18 18:13
いつか
水中原動機
自由詩
2
10/1/18 17:19
フクロウと北極星
楽恵
自由詩
4*
10/1/18 16:42
風になびく糸
within
自由詩
7*
10/1/18 16:26
隻眼の月
岡崎師
自由詩
2*
10/1/18 16:14
こたつでコツン
鵜飼千代子
自由詩
5*
10/1/18 16:12
ニセ・ライダー
藪木二郎
自由詩
1
10/1/18 14:49
燃える葬列
九重ゆすら
自由詩
0*
10/1/18 14:40
かごめ
仁惰国堕絵師
自由詩
1*
10/1/18 12:16
遊戯
AB
自由詩
6*
10/1/18 10:45
生きること
朧月
自由詩
3
10/1/18 8:49
わかりあう
靜ト
自由詩
2
10/1/18 1:57
用心
依々れんこ
自由詩
2
10/1/18 1:19
入社前に
番田
自由詩
0
10/1/18 1:17
バーガーショップ
〃
自由詩
0
10/1/18 1:17
短冊
昧
自由詩
0
10/1/18 0:52
黙祷
小川 葉
自由詩
5
10/1/18 0:48
鏡の中から
吉岡ペペロ
自由詩
7*
10/1/18 0:07
4096
4097
4098
4099
4100
4101
4102
4103
4104
4105
4106
4107
4108
4109
4110
4111
4112
4113
4114
4115
4116
4117
4118
4119
4120
4121
4122
4123
4124
4125
4126
4127
4128
4129
4130
4131
4132
4133
4134
4135
4136
8.98sec.