あなたのそういうところがあたしを寂しくさせるの

仕向けてくれなくても分かっているの

だから知らないふりをして

あたしを理解したりしないで

あたしを理解したり注意したり動かしたりしないで

ぜん ...
エミリ、お空でお絵かきしてる
雪のような白の絵の具で
まっ青の空のカンバスに

ときどき 熱心に
ときどき 気まぐれに投げ出して
絵の具だらけの足でかけまわり
白い雲たちとかくれんぼ
...
遠くで踏切りの音が聞こえる
どこに向かう列車だろう
真夜中すこし前、
僕にはもう
行く先なんてない
ここが僕の終点だもの

音量を絞ったラジオからニュースが聞こえる
君の
眼を細めて ...
「睡魔のように、食欲のように、定期的に絶え間無く襲ってくる殺人意欲の抑え方を僕はよく知らない」

初めて出会ったときに言われた彼の、冗談にしか取れない戯言が、本当は言葉以上の重みを持っていたの ...
激烈なるイタミに震え
絶え切れず破裂した 君の音

無夢の現実に這いつくばり
イチミリも浮遊できない 僕の叫び

白呆ける街
結びあう音と叫びが
油絵具のグレーの空
雲を破っ ...
 今俺は、横になって眠ることができない。
 かといってただ座っていることもできない。
 前屈みになっているような状態がいくらかましだが、その姿勢そのものが苦しいので全く楽ではない。
 そしてずっ ...
なんで幸せなことに気付かないんだろう
自分が一番つらいって思うんだろう
我がままな言葉で他人を傷つけてるのは私なのに
なんで傷つけられてるって思うんだろう

いつものようにお弁当作ってくれる ...
高層ビルを
見上げながら
家路につく
街は高さを失いながら
広がっていき
やがて私は
空を見上げている
今日も日が沈む
路地を曲がり
その先に辿り着くと
温かい光が灯る ...
カビの生えたパンと

皿に盛られた生魚


オレンジジュースの代わりに

エンジンオイル



ピーナッツバターはグリースで


テーブルクロスは純白のレース付き

...
おいぼれのわたしは四六時ちゅう呟いています
空(くう)にむかって永訣を
古血のなかのかすれた声で
「いまはただ ただ時にすがっているだけです」と

遠くで救急のサイレンが
蚊の鳴くように
...
雨ばかり続くせいか

部屋の天井と壁の隅

3本の直線の交わる所に

黒いカビが生えたようだ

一人ぼっちの僕

人に聞けない事

カビに聞いてみた

「僕みたいなダメな人 ...
愛といのちは似ているかも知れない

どちらも永遠ではないところが

どちらも生きることそのもののようなふりをしているだけで

なにかもっと大きなものの仮の姿のようなところが


自尊 ...
お前と一緒に暮らしていて
いつも思い知らされるのが
与えた分だけ与えられるとは限らないのが愛だということ
誰よりお前を愛している
手入れされた上質の柔らかな毛皮
しなやかな体つきや
綺麗な ...
どんな風がすき?
その風が 
吹くわけでもない こんな日も

どんな花がすき?
その花に
育つわけでもないこの花も

意のままに
したいか 空の色までも

どんな人がすき?
そ ...
いま香草の暴力的な繁殖を裏庭で見つけたフレンチのシェフみたいに俺は混乱していて思考の着地点といったものが脳内のどこにも見当たらない。年中子供を生んでいる好きものの家族の子供部屋みたいに際限なく散乱 ... 桃色の花園を下って
季節をオルゴールへと 移す作業が得意なの

通り過ぎる人の白い髪に朱林檎
気丈に振る舞うお姫様に 見せてあげたいものだわ

手を取って 踊るよりも
隣で鼻歌 歌い ...
ホテルで本を読みながらたまにAVを見つめている

財務関連の本を蛍光ペンかたてに読んでいる

このての本は猥雑ななかで読むのにかぎる

ファミレスやこんな環境が最適なのである

若い女 ...
僕は雪ん子 寒がりです
生まれた雲の下をしんしん走ると
すぐ鼻が赤くなります

雪に足跡つけていいですか
振り返れば消えてるのを
何度も見ましたから
口をアングリ開けて
待ってますね
...
 一月三日

コバルトの湖にさざ波白く立ち一月3日並木道ゆく

さびしげに男が一人道よぎる生業は何をなすかとふと

「がんこ堂」面白き名の書店あり名に惹かれ寄りたく思う

珍しくな ...
あのころの今

こんなふうにしていたから

こうなれたとかじゃなくて

あのころの今も

こんなにふうにして

どう転ぼうとも頑張っていた

暗中模索、徒手空拳でやっていた
...
青空模様のタイルに覆われたような
ガラス天蓋のあるコンコースを歩く
ひとけのすくない午後の駅には
のどかな旅愁が満ちている
上空は強い風が吹いているのだろう
立ち止まった路のうえを
雲が落 ...
あなたに
中年男の一番大切な
ナニをあげよう

42年間かけて
磨き上げた
大切な
ナニをあげよう

愛されることに
不慣れだから
きっと
独りよがりよ

詰られてもいい
...
 2009年9月号の現代詩手帳の裏表紙は、第一回「鮎川信男賞」募集のお知らせでした。
その募集文の中に
{引用=
「歌う詩」から「考える詩」「感じる詩」へと展開してきた現代詩の今日から明日を予見 ...
{引用=
ぼくは、父親の名前に格別思い入れなどなかったが、ぼくが名付けたミドリガメの名前には少しだけ特別な感情が残った。
(一条「ミドリガメと父親」)



+++

 公園にはいつ ...
忘れてしまっていたはずの言葉を
反射させられるようになっていた

どうやら
自分は戻ってきたらしい

自然に発せられていたはずの言葉に
けっつまづいて
唇を思いっきり噛んでしまった
...
春を踏んで道が砕けて
僕の足はそれでも動いた
空に浮かんでる大きな鉄の屑が
落ちてきたとき
苦くてとても飲めこめそうも無い
冷たい氷が落ちてきたとき
それでもよく動いた

秋の雫が喉に ...
(末尾より)
こんな僕には才が無い
そう思うことはしばし在る

すぐに壁にぶつかる、や
すぐ辿り着いたことにしちゃう、や
向かい方すらわからない、や


こんな僕には才が無い
そう ...
わたしらしいわたしは

ほんとはね

わたしだけが知らなかったの
天下分け目のボスポラス
西と東は住み別れ

前人未到のガラパゴス
種がついてる土踏まず

分別臭い喜望峰
白と黒とに彩られ

線が引かれたエクアドル
熱い思いも何のそ ...
立ち止まるということは
たとえ一人であれ
誰かと一緒であれ
少しばかりの決心が必要だ

なぜなら いまは
進むことも戻ることもできないということを 
ただ ここ この場所 それしかないと ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
知らないふりをしていて吉岡ペペロ携帯写真+...210/1/11 20:37
あしたの天気寅午自由詩310/1/11 20:30
都志雄自由詩3*10/1/11 20:20
彼と私敬語自由詩1*10/1/11 19:36
回帰オンガシ自由詩2*10/1/11 19:19
アスラエルチアーヌ散文(批評...210/1/11 18:33
大好きな家族へらぐ自由詩1*10/1/11 18:17
家路小川 葉自由詩510/1/11 17:48
幻覚症状自由詩3*10/1/11 16:29
他 力信天翁自由詩110/1/11 15:56
モルドハイドパーク自由詩2*10/1/11 15:13
愛といのち吉岡ペペロ自由詩610/1/11 15:12
愛猫楽恵自由詩4*10/1/11 15:09
我ここにありて自然のままに朧月自由詩210/1/11 13:59
無意識化のノート、1ページ目ホロウ・シカ...散文(批評...1*10/1/11 13:51
ひだまりの園黒乃 桜自由詩110/1/11 12:49
彼女の子宮吉岡ペペロ自由詩310/1/11 12:00
雲と雪ん子のワルツりょう自由詩4*10/1/11 11:10
年頭に生田 稔短歌110/1/11 10:37
俺のドライビング・フォース吉岡ペペロ自由詩210/1/11 10:35
奥行きのある記念碑楽恵自由詩8*10/1/11 8:31
名古屋駅前ビジネスホテルの朝の詩花形新次自由詩110/1/11 7:12
【批評祭り参加作品】現代詩手帳散見リーフレイン散文(批評...510/1/11 6:40
【批評祭参加作品】失われた「鈴子」を求めて香瀬散文(批評...1510/1/11 3:03
釣り座で考える北村 守通自由詩310/1/11 1:54
この道をまっすぐあるくんだ竜門勇気自由詩1*10/1/11 0:33
僕は、ハムスターが遊ぶやつ邦秋自由詩3*10/1/11 0:24
わたし色殿上 童自由詩10*10/1/10 23:54
あいそれーしょん仁惰国堕絵師自由詩1*10/1/10 23:43
立ち止まるあらら自由詩010/1/10 23:17

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加筆訂正:
【批評祭参加作品】口語自由詩と散文との違いは何か/……とある蛙[10/1/11 12:13]
いろいろ表現が足りないとろこがあり直しました。
猫がなくので/蒼木りん[10/1/11 0:21]
ありがとうございます。「帰宅」にあわせて直しました。
4.84sec.