ウィルスを喰って一つ目かがやかす
{ルビ脳廃爺=のすたるじい}感じるものだけ讃えゆく
泥酔の泥とは何か知る夜かな
雪混じる雨に漕ぎ出す{ルビ襤 ...
カテドラルより鐘の音がこぼれてくるので
僕は屋根裏のようなその図書室で顔を上げる
埃っぽい書物たちの潜む書架が
ひとたび足を踏み入れては還れぬ森のようだ
森の中には誰もおらず
時折ド ...
1
言うまでもないことだが、道に迷うことは人の心に不安をもたらす。すべて不安というものは未知のものへの恐怖から来るものだが、道に迷うのはこの一点からあの一点へとある目的を持って移動するその途中 ...
若いうちに頑張らなければと
四十も後半になった夫が言う
うむうむと うやむやに
どことなく頷く
言いたいことも言わなければ
いけない事も
お互いあるはずだけど
なぜか若い事に ...
隣人を愛した
隣人に愛されたかった
それだけだった
それだけじゃなかった
世界を愛した
世界に愛されたかった
それだけだった
それだけじゃなかった
私を愛したかった
...
大晦日に体調が急変して
救急車の中で息絶えた友の
告別式が行われた一月九日
遺影の中から
微笑む顔も
棺の中に
花を置いても
まるでフィクションのようで
制服姿 ...
有って無いもの。
糾弾と依存とを行き来して、
「ぼくら」はどちらの虜囚だっただろう。
吹きさらしの冷たい玉座に
老いた王子は逃亡の果て 独り帰り着く。
だがそのとき再び、
冬のおそい夜明け ...
ある日マザーテレサは
旅先の列車の中で
(貧しい者の瞳に、私がいる・・・)と囁く
不思議な声を、聴いたという
もし、人生に幾度かの岐路があるとして
私も夜の{ルビ静寂=しじま} ...
斜めの方角からきた野心に貫かれて
私の正義は枯れてゆきました
たばこのぽい捨てなんて注意できる勇気はない
路上に捨てられた吸殻も拾えない
潔癖症の私にはふれることができない
自分で ...
上には上があるという
横には横があることを
だれもちゃんとはわかってない
並ぶってことは重要だ
生きることを認めることだ
同じ地球の同じ場所に
並んで生きるということだ
上には上 ...
空からおはじきが降った日
小さなうさぎが
震えていました
太陽の光を反射して
おはじきはキラキラと
七色に輝き
まるで
世界中の命のようです
皆は我先にと
おはじきを一つ受け ...
表現の他人の物体の
無の自分の声の
光の誰の先生の
ワイパーの病気の体の辞書のメモの
太陽の口の調子の
懐中電灯の落下の
人の口の
影の暗闇の体の腐敗の自由のアメリカの
誰の日の
女 ...
俺は俺だ
俺よ 俺の俺だった俺に 俺だ
ああ俺は そして俺であることで 俺に俺はー 俺の
でも、俺なのだろう 俺だ
俺ではない
俺はこの俺ではない 俺の でも俺ではない
俺は ああ 俺だ ...
100110
あら! ほんと
見ない振りして
拾い上げては
背中の屑籠に投げ込んだ
モク拾いの場面を演じて見せる
一本3.5円の増税 ...
雛壇のように
少しずつずらして
こんなに面積をとって
並んでいる
重ねると傷になるからね
特に完熟
「桃太郎」は
品種名
「トマト妻せつ子」は
ブランド名
品種による
大 ...
朝まで降り積もった骨を
川へ捨てにいきます
冷たく軋みながら
空の色が
川下へ流れていきます
家に帰ると
また同じ数の骨が
降り積もっています
はる ...
宇宙を模写する
思考を模写する
気持ちを模写する
他者を模写する
意識を模写する
無意識を模写する
刹那を模写する
呪文を模写する
それを貼り合わせて
...
{引用=
大さわぎでなく
ゆっくりと歩む
足の裏に感じる砂の感触を確かめ
けして温かくないけれども
柔らかく反発してくるようなそれを
一足一足 注意深く進まなければ、
見逃してしまう ...
名もないような
草花があるのだろうか
たとえ雑草にしても
知らなかっただけなのに
心にとまったなら必ず
名を呼ばねばならない
気にとまった草花の名を
知らなければそれ ...
誰が好きですか?
誰かを愛してますか?
愛している人に何をしてあげられますか?
自分ばかりを見ていて欲しいと思っていないですか?
きれいごとで片付けますか?
きっと役に立つと思ってますか ...
風のなかを歩いている
雑踏とおなじくらい孤独だった
見えないところで会話を重ねた
愛は合法的な欲望だ
許された者たちの欲望だ
性の痛みや快楽とおなじくらい
傍観者が ...
いやな雰囲気で目覚めるのはよくあることで
なんとなく被害者めいた気分で体を持ち上げる
騒々しい光が 厚いカーテンを押し退けようと疼いている
ぼんやりとそれを見て
胸のした揺れる 赤い実に気付い ...
さかしらだ
さかしらな心だ
酩酊した夜道を
歯を食いしばって四肢を伸ばす
いまはもう動物
だって理性をどかした頭は
澄み切って○○を剥き出しだ
街灯も薄ま ...
あなたに似た重みが左腕にあります。
抱きしめられないのは身体がないから。
二月の雪を待つベランダから一月の雪に砂糖をふりかける。
スプーンで掬うことに泣いてしまうひとがいるな ...
正確に、触れる
手を
失って、雪が降るように
眠る、かの詩行を
思い出して、正確に、見る
目を
失って、雪のなかを
行く、すべての孤独から
切り離されて、孤立、
蝶番が外 ...
優れた詩に出会うというのは、そうそうあることではない。
それはインターネットの世界も同じことで、ここ現代詩フォーラムにおいても、文句なしに優れた書き手といえる者は全体の1%にも満たないのではな ...
しずかな星のみちゆくみち
ここ
その道に振りむけば
また
かえってゆく者たちも
うつくしい
魂を彩れば
彩るほどふるえた
色とは
光のこと
ひかるものはみな
震えるのだから
...
ぼくは4〜5年前に、馬野幹くんが以前主催してた朗読会で、映像で流してくれたのを観たんですが、平成3年、蜷川幸雄さんの演出で、当代一流の詩人たちによる屋外朗読会があって、それをNHKが特集で放送した ...
その日は午後一時三十分に出頭しなさいというファクシミリが届いていたので、僕は飼猫の黒猫の代わりに裁判所に出頭することになっていました。僕は電車を五回も乗り継いで裁判所のある駅に到着しました。そして、 ...
きみの傷を食べたい
手にとって口を汚し
きみの痛みと同苦したい
冬の帰り道
きみを拉致しにゆく
きみを殺しにゆく
ぼくらはちがう空の下を歩いている
月の満ち欠 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
冬と血反吐 Ⅱ
木立 悟
川柳
3
10/1/10 22:36
この森をかつて君と歩いた
瀬崎 虎彦
自由詩
3
10/1/10 22:03
【批評祭参加作品】迷子論序説
岡部淳太郎
散文(批評...
3
10/1/10 21:58
有無
砂木
自由詩
5*
10/1/10 21:50
私の手は冷たいね
嘘而
自由詩
5
10/1/10 21:31
遺骨の前で ー詩友の告別式にてー
服部 剛
自由詩
4
10/1/10 21:30
正しい森
都志雄
自由詩
1*
10/1/10 21:29
(無題)
服部 剛
自由詩
3*
10/1/10 21:10
喪に服す
朧月
自由詩
3
10/1/10 21:05
地球の輪
〃
自由詩
7
10/1/10 20:27
おはじき
ミツバチ
自由詩
14*
10/1/10 19:56
表現
番田
自由詩
0
10/1/10 19:29
君?
〃
自由詩
0
10/1/10 19:28
こいあお
あおば
自由詩
2*
10/1/10 19:28
トマトのはなし
鵜飼千代子
携帯写真+...
1*
10/1/10 19:18
冬風
小川 葉
自由詩
3
10/1/10 18:36
模写のモザイク
吉岡ペペロ
携帯写真+...
5
10/1/10 17:40
Blue Heron
月乃助
自由詩
18*
10/1/10 17:20
名を呼ぶ
合歓木
自由詩
3
10/1/10 16:41
臆病者
仁惰国堕絵師
自由詩
3*
10/1/10 15:12
風のなかを歩いている
吉岡ペペロ
自由詩
2
10/1/10 15:08
赤の缶詰
杠いうれ
自由詩
1
10/1/10 14:58
ヤモシレヌ
靜ト
自由詩
1
10/1/10 14:42
ピストー
おっぱでちゅ...
自由詩
3
10/1/10 14:30
正確に
こもん
自由詩
3
10/1/10 14:20
【批評祭参加作品】客観描写ということ(高浜虚子)
古月
散文(批評...
18+*
10/1/10 13:32
_
石黒
自由詩
2
10/1/10 12:54
【批評祭参加作品】詩人は、ことばだけで勝負するんだ!?
角田寿星
散文(批評...
10*
10/1/10 12:51
たぬき裁判
……とある蛙
散文(批評...
5*
10/1/10 12:10
哀歌
吉岡ペペロ
自由詩
3
10/1/10 11:52
4095
4096
4097
4098
4099
4100
4101
4102
4103
4104
4105
4106
4107
4108
4109
4110
4111
4112
4113
4114
4115
4116
4117
4118
4119
4120
4121
4122
4123
4124
4125
4126
4127
4128
4129
4130
4131
4132
4133
4134
4135
4.85sec.