我先にと群がる群れより遠ざかり自分ばかりを見る私
土曜日の夜明け切らぬ電車はバラバラな人達を乗せひた走る
上りは楽しみを乗せ下りは疲れを乗せ日曜日は過ぎ行く
...
君知るや
曇天の向こう
青空広がり
日が輝くことを
如月の温くき休日二人して柿右衛門展思い出になる
洋服を二・三点も出されけりどれも似あいて妻はみめよき
妻出勤部屋を出でゆき戸を開けば横顔見せて運転席に
堤防を歩いた
日差しを受けた
明るい水面が
僕にウインク
ここで新しく始めよう
堤防を歩いた
心地よい微風
足下を見ると
ひび割れたコンクリート
写真 ...
ブロンの空き瓶が
転がっている
日が傾きはじめている
サイレンが鳴っている
エフェドリン
西日の向こうの森が霞む
神 神 神
神はいると思う
自分をなくしかけたような記憶の中
渡しかけて返されてしまったラブレターに反芻している
夜のすさんだ雨を降りしきる苦悩に立たっていた
そんな世界の中に忘れた彩りのような
ぼんやりとしたスモッ ...
ねぇ、
あなたは
わたしを思い出すこと
あるのかしら
朝露に濡れる葉をみたとき
春の匂いがするお昼
真っ青な空に浮かぶひとつの小さな雲をみたとき
茜色のまぶしい夕日
...
七才のとき
斎藤内科の待合室で
はじめて死について考えた
三歳のとき
母の背中におぶられて
私はいま三歳で
母におぶられているのだと
考えていた
高校の入学式の帰り ...
白い顔して
囁くな
聞こえてるんだ
君が隠れて
嗚咽するのも
砂を食むのも
話してくれよ
全てはそこからだ
僕は君と話がしたいんだ
喉が焼ける
胸が痛い
囁くな
囁くな
金銭感覚がよくわからなくなると人は欝になるそうな。
Kさんはコガネムシばかりを見つけては食べるようになってしまった
Kさんはとても苦々しくコガネムシを噛み砕くけれど
もともと苦々しい顔の人 ...
銀の雨、初めて君を知ってから37℃微熱のくちびる
よく見える? そんなわけない 見えないよ 重なりすぎて 見えるわけない
喫茶店のいつもの席で読みかけの本を開いた
「お一人様ですか?」と店員に聞かれ言葉に詰まった
近くの席で若いカップルがコーラを注文した
飲み干した後の氷を噛む癖を彼女が注意していた
途切 ...
自爆的感覚を抱えたような内耳のノイズ
死角から襲いかかる獰猛な獣みたいに、小憎らしい感覚で脳髄の末端をつつく
俺の表情がちくちくとふるえるのが判るだろう
何 ...
むしゃくしゃして、部屋の模様替えをした
こんな気分の日は
重い家具を動かして、さっぱりした部屋で
ぐっすり眠るにかぎる!
はずが・・・
古い映画のDVD
二人で映画を観そこねて、いっしょに ...
僕は今、月のパルス・エピデミアルム、病の沼に来ている
病の沼なんて、とても不吉な感じの地名だけど。
ここは月ではずいぶん南の地方になる
僕の銀色の船はこの病の沼の北西部、
...
深海魚の朝
濃くなる陽射しが
少年とベッドとの境界線を
徐々に明確にしていく
窓を開けると
雨上がりの観覧車と
同じ匂いがする
生まれてくる場所を
間違えたわけではないと思 ...
行間に迷子になったままで
閉じてしまった本に
過去まで戻されました
あの日のあの廊下の隅で
自分を閉じ込めてる
自分を見つけて解放したくなった
その道を歩いて
今にいるのだけど
...
あれいま話してたのってバウムクーヘンの話だったっけ。そういえ
ばバウムクーヘンの食べ方でその人の性格なりなんなりが分かるら
しいんだけど最近わたしバウムクーヘンはまず半分に割って半分は
...
神の言葉を携えた君は
膝のうえで不意に
遠くを見ながら喃語で話し始めた
何かを祝ぐための言葉
私が話せなくなった言葉
未来の君は
私の命日を知っているはずだ
判るなら教えてほしい
...
ゆらゆら
ゆらゆら
想い
ゆらゆら
ゆらゆら
意志などなく
ゆらゆら
ゆらゆら
打ち上げられた
ゆらゆら
ゆらゆら
夢みた光
...
青い空 桜の花が 舞躍り 君への手紙 引出しの中
靴箱に 生徒は想い 詰め込んで ポストみたいと 靴は笑った
好き、
好き、
すき、
すき、
すき、すき
ドアーを捻じ開ければ佇む白百合。
或いはチョコレイトの小箱。
ひびわれた身体が、振り返る。
あなたは少数の皆と、
蛍光灯に応える肌が赤く染まったという妄想、
を、
追いかける。
微睡む時間は罠だ、
薄緑の眼の、
蜘蛛の、
糸、
つ
な ...
市の幼稚園、小学校、中学校のこどもたちの絵が集められて
市の美術館に息子たちの絵も飾られている
息子たちにせかされて美術館に出掛けた
じぶんの成果を恥ずかしげもなくひとに披露したくな ...
死に損ないのウィルオウィスプ
何を思うのだろう?
灯りを持って
あっちへ
うろうろ
こっちへ
うろうろ
...
{引用=
見上げた月は 皓々として
雪景色の深い谷の 底にまで
光を落としていた
白い中空の湯のなかで
魚のように戯れたね
紺青の空に 雲
...
わたしは
冷たい座席に沈み込む帰途を選んだ
柩のような匂いが
鼻腔を撫でるもんだから
からからだ
青黒い窓を見つめると
スポーツカーをきいきい啄む
鴉の檻から搾り出た森が
...
最低限の理
君を想う
次に君に会う
話す
笑う
黙る
打ち明ける
そして分岐
最上級の理
何よりも大切なものと思う
恥も外聞もごみ箱へ
さよなら
まだ眠ったままの月にくちびるをよせ
とおい昔の祈りに似たうたをうたう
てのひらのなかには白い骨がほんのりとあたたかく
ぱらぱらと、雪になって崩れるおとがした
土へと還るしろい風 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
週末
蒲生万寿
短歌
2*
10/3/1 11:38
君知るや…
〃
自由詩
2*
10/3/1 11:19
月曜の朝
生田 稔
短歌
3
10/3/1 8:41
Alternative
寒雪
自由詩
3
10/3/1 6:52
断片「祈り」01
ty
自由詩
0
10/3/1 2:07
できごと
番田
自由詩
1
10/3/1 1:53
かげ
こころゆくま...
自由詩
6*
10/3/1 1:34
帰り道
小川 葉
自由詩
3
10/3/1 0:19
囁くな
Oz
自由詩
1
10/3/1 0:17
金蟲
アキヨシ
自由詩
0+
10/3/1 0:10
微熱
ことり ま菜
短歌
7*
10/2/28 23:59
スライド式本棚
朱印
短歌
2
10/2/28 23:48
氷
1486 1...
自由詩
5*
10/2/28 23:26
ふりだしに戻るばかりの小さなさいころゲーム
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
10/2/28 23:24
想撮空間「映画」強い女になりました
逢坂桜
携帯写真+...
3*
10/2/28 23:24
月面航海記(病の沼)
楽恵
自由詩
6
10/2/28 23:20
朝の場所
たもつ
自由詩
8*
10/2/28 22:56
本棚の記憶
朧月
自由詩
3
10/2/28 22:51
ランチ・クランチ
しろう
自由詩
2*
10/2/28 22:42
創書日和【祝】祝詞
大村 浩一
自由詩
6*
10/2/28 22:32
海月
一酸化炭素
自由詩
1*
10/2/28 22:31
ラブレター
ミツバチ
短歌
6*
10/2/28 22:26
香る
依々れんこ
自由詩
0
10/2/28 22:26
眠る空の夢
〃
自由詩
2
10/2/28 22:21
不意に
吉岡ペペロ
携帯写真+...
10*
10/2/28 22:13
?
牛
自由詩
2*
10/2/28 22:11
君のいる風景(3)
まどろむ海月
自由詩
5*
10/2/28 22:07
鬼火
しべ
自由詩
2
10/2/28 21:38
愛情論
神門みふい
自由詩
0
10/2/28 21:37
祈り
湖月
自由詩
1
10/2/28 21:03
4084
4085
4086
4087
4088
4089
4090
4091
4092
4093
4094
4095
4096
4097
4098
4099
4100
4101
4102
4103
4104
4105
4106
4107
4108
4109
4110
4111
4112
4113
4114
4115
4116
4117
4118
4119
4120
4121
4122
4123
4124
7.4sec.